ホームページ制作

ホームページのドメインの決め方|名義を誰にするかが先

ホームページのドメインの決め方|名義を誰にするかが先

「ホームページを作るとき、ドメインは何を選べばいいの?」と迷っていませんか?

種類の違いばかりが説明されているため、そこから決めようとするのも無理はありません。

この記事では、先に決めるべき名義と、種類の選び方、名前の決め方、取得後の管理を解説します。

これからホームページを作る方が、あとで引き継げなくなる状態を避けられるようになります。

ホームページのドメインは、種類より名義が先

ドメインを選ぶときは、co.jpかcomかといった種類より先に、誰の名義で取得するかを決め、制作会社の名義のままだと解約のときに引き継げないおそれがあるため、自社の名義で取得することを示した図
種類を選ぶ前に、名義を決める

co.jpかcomかを考える前に、確かめることがあります。誰の名義でドメインを取得するかです。

種類は、あとから大きな差になりにくいものです。一方で名義は、契約を終えるときや制作会社を替えるときに、大きな問題になることがあります。最初に自社の名義で取ることを決めておけば、あとの判断はずっと楽になります。

制作会社の名義で取られることがある

ホームページの制作を頼むと、ドメインの取得も一緒に進むことがあります。このとき、制作会社の名義で取得される場合があります。

悪意があるとは限らず、手続きを代わりに進める流れでそうなっていることも多いものです。同じことは、サーバーの契約でも起こります。ドメインとサーバーは、両方の名義を確かめてください。片方だけ自社の名義でも、もう片方で止まります。

名義が違うと、解約のときに引き継げない

名義が制作会社のままだと、契約を終えるときに名義を移す手続きが要ります。今の管理者の協力がなければ、手続きは進みません。

協力が得られなければ、そのドメインを使い続けられなくなることもあります。URLが変わると、名刺やパンフレットに刷ったアドレスも使えません。メールアドレスも同じドメインで作っていれば、連絡の手段まで失うおそれがあります。

契約の前に、名義を聞いておく

見積もりを受け取ったら、「ドメインとサーバーの契約の名義は、弊社になりますか」と聞いてください。この一文で、多くの問題は防げます。

制作会社の名義になる場合は、解約するときの扱いを書面で決めておいてください。すでに公開しているなら、WHOISという仕組みで登録者を調べられます。代理の情報が表示されていて分からない場合は、契約している業者に直接聞いてください。

ホームページのドメインの種類と選び方

ホームページでよく使うドメインの種類は、日本で登記した会社が原則1つだけ取れるco.jp、日本に住所があれば個人でも取れるjp、条件なしで誰でも取れるcomの3つで、取得の条件が違うことを示した図
取れる条件が、種類ごとに違う

よく使われるのは、co.jp、jp、comの3つです。それぞれ、取得できる条件が違います。

どれを選んでも、検索の順位に大きな差は出ません。GoogleのSEOスターターガイドによると、ドメインの末尾が意味を持つのは国を絞る場合だけです。その場合でも、影響は弱いとされています。選ぶ基準は、取得の条件と伝わりやすさで十分です。

co.jpは、登記した会社が原則1つ

co.jpは、日本で登記している会社が取得できるドメインです。JPRSの案内では、原則として1つの組織で1つまでとされています。

この制限があるため、登記した会社であることが伝わりやすいのが特徴です。会社を設立する6か月前から使える、仮登録の制度もあります。社名が決まった段階で、先に押さえておくこともできます。

jpは、日本に住所があれば誰でも

jpは、日本国内に住所を持つ個人や団体、組織なら、誰でもいくつでも取得できます。個人で事業をしている場合も使えます。

日本国内に向けたサイトであることが伝わりやすい種類です。会社にしたあとも、わざわざco.jpに変える必要はありません。個人で事業をしているなら、jpかcomのどちらかから選ぶことになります。

comは、誰でも取得できる

comは、世界中で使われている種類です。取得の条件はなく、誰でも取得できます。

海外にも向けたい場合や、国の名前を含めたくない場合に向く種類です。ただし、世界中で使われているため、短い名前はほとんど埋まっています。希望の名前がjpで空いていてcomで埋まっているなら、空いているほうを取るのが実際的です。

ドメインの古さで、順位は決まらない

古いドメインのサイトが上位にあるのは、長い期間に記事を積み外部からのリンクを得てきた結果であり、ドメイン名に入れた言葉の効果もほとんどなく、中古のドメインを順位のために買うとスパムのポリシーに触れるおそれがあることを示した図
年数ではなく、積み上げた中身が評価される

「古いドメインほど有利」という説明を見かけます。ただ、年数そのものが評価されるという公式の裏付けはありません。

古いサイトが上位にいることが多いのは、その期間に積み上げてきたものがあるからです。年数と順位の間に関係があるように見えても、原因は別にあります。新しく取ったドメインでも、中身が良ければ順位は付きます。

上位の古いサイトは、積み上げの結果

古いサイトが上位にいるのは、長い期間に記事を積み、外部からのリンクを得てきたからです。積み上げた結果であって、年数が評価されているわけではありません。

当サイトも、新しく取ったドメインで始めています。新しいドメインで不利だと感じたら、年数ではなく、記事の数や中身を比べてみてください。差が出ているのは、積み上げてきた量であることがほとんどです。

ドメイン名に入れた言葉の効果は、ほとんどない

ドメイン名に業種や地名を入れると有利、という説明もあります。GoogleのSEOスターターガイドでは、ドメイン名の中の言葉はほとんど効果がないという扱いです。

ガイドは、ビジネスに最もよく合った名前を選ぶよう勧めています。利用者は、その名前でサイトを探すからです。言葉を詰め込んだ長いドメインより、覚えやすい名前のほうが役に立ちます。

中古のドメインは、スパムのポリシーに触れるおそれ

中古のドメインを買って有利に始める、という手法が語られることも珍しくありません。Googleのスパムに関するポリシーには、期限切れのドメインの不正使用という項目があります。

主に順位を操作する目的で期限切れのドメインを買い、価値の低い内容を載せることを指します。過去に別の目的で使われていたドメインは、その履歴も引き継ぐ点に注意が必要です。順位のために中古を買う必要はありません。

ホームページのドメイン名の決め方

ドメイン名は、短く読めて打ちやすいこと、ハイフンや数字を避けること、迷ったらサービス名より社名にすることの3つを基準に決め、電話で1回で伝わるかで確かめることを示した図
覚えやすく、伝えやすい名前を選ぶ

名前の決め方には、分かりやすい基準があります。電話で相手に伝えて、1回で正しく入力してもらえるかどうかです。

ドメイン名は、名刺や看板、メールアドレスにも使う、会社の住所のようなものです。一度決めると、変えるのに大きな手間がかかります。次の3つを基準に、長く使える名前を選んでください。取得の前に、候補を3つほど並べて比べると決めやすくなります。

短く、読めて、打てる

長いドメインは、覚えられず、打ち間違いも増えます。読み方がすぐに分かることも大切です。長い社名なら、略した形を考えるのも1つの方法です。

初めて見た人が読めない綴りだと、口で伝えるときに説明が要ります。候補が決まったら、実際に誰かに電話で伝えてみてください。1回で正しく入力してもらえれば、その名前で十分です。社内の何人かにも見せて、読み方が一致するかを確かめると安心です。

ハイフンと数字は避ける

ハイフンは口で伝えにくく、入力のときにも間違えやすい記号です。数字も、「1」なのか英字の「l」なのかが伝わりにくくなります。

希望の名前が取れないからといって、ハイフンや数字でつなぐと、伝えにくい名前になります。それよりは、別の言葉を足すほうが実用的です。名刺に刷ったときの見え方と読みやすさも考えて決めてください。

迷ったら、社名にする

社名とサービス名で迷ったら、社名を選んでください。サービス名は変わることがありますが、社名はそう変わりません。

サービスを増やしたときも、社名のドメインならそのまま使えます。サービス名で取った場合、そのサービスを終えるとドメインの使い道もなくなります。会社が続く限り使えるのは、社名のドメインです。社名を変える予定があるなら、その時期も考えに入れてください。

ドメインを取得したあとの管理

ドメインを取得したら、自動更新を有効にし、登録したカードの有効期限が切れていないかを年に1度確かめ、更新の通知を受け取る連絡先はそのドメイン以外のメールアドレスにしておくことを示した図
失効させないための、3つの備え

ドメインは、取得して終わりではありません。更新を逃すと、サイトもメールも止まります。

期限が切れたあと、一定の期間を過ぎると、第三者が取得できる状態になります。一度ほかの人の手に渡ると、取り戻すのは簡単ではありません。次の3つを、取得した日に済ませておいてください。どれも数分で終わる設定です。担当が替わっても続くよう、手順を書き残しておくと確実です。

自動更新にしておく

取得するときに、自動更新の設定をしておきます。手動のままだと、忘れた時点でサイトが止まります。設定は、管理画面で数回押すだけで済むのが普通です。

期限が切れてからも、しばらくは元に戻せる期間があるのが一般的です。ただし、その長さは登録した業者によって違います。自社の契約での扱いを、業者の案内で確かめておいてください。通知のメールが届いたら、読み流さずに中身を確かめる習慣も大切です。

カードの期限切れに注意する

自動更新にしていても、登録したカードの期限が切れていると更新されません。実際に多いのが、この形の失効です。

カードを新しくしたら、ドメインの管理画面でも変更しておきます。年に1度、更新の通知が届く時期に、支払いの情報を確かめる習慣を付けてください。担当者が替わるときは、管理画面のログイン情報も引き継いでおきます。

連絡先は、別のメールアドレスにする

管理画面に登録する連絡先を、そのドメインのメールアドレスにしないでください。ドメインが止まると、更新の通知も届かなくなります。

ほかのドメインのアドレスや、フリーメールでも構いません。通知が届く経路を、ドメインと切り離しておくことが目的です。複数の人が受け取れるアドレスにしておくと、見落としも防げます。

ホームページのドメインに関するよくある質問

あとからドメインを変えることはできますか

できますが、手間がかかります。古いURLから新しいURLへ、ページごとに転送を設定するのが前提です。

Googleのサイト移転の案内では、転送は一般的に1年以上保つよう勧めています。名刺や印刷物のアドレスも、刷り直しが要ります。変える必要がないよう、最初に長く使える名前を選んでください。変えるときは、Search Consoleのアドレス変更の機能も使ってください。

co.jpとcomで、検索の順位は変わりますか

大きくは変わりません。ドメインの末尾が効くのは、特定の国の利用者を狙う場合に限られます。

その場合でも、影響は弱いとされています。順位より、取得の条件や伝わりやすさで選んで構いません。会社ならco.jp、個人ならjpかcomという選び方で十分です。迷ったら、取得の条件を満たすものの中から短い名前を選んでください。

ドメインは、サーバーと同じ会社で取るべきですか

同じ会社で取ると、設定や支払いをまとめられる利点があります。別の会社で取ることもでき、どちらでも問題はありません。

大事なのは、どちらも自社の名義で契約し、管理画面に入れる状態にしておくことです。サーバーを移すときにドメインはそのまま使えるよう、名義と管理の情報を手元に残してください。別々に取る場合は、更新の時期がずれる点に気をつけてください。

日本語のドメインは、使ってもいいですか

使えます。jpでは、日本語のドメインも登録できます。日本語で覚えてもらいやすいのが利点です。

ただし、メールアドレスに使いにくい、環境によっては英数字の長い形で表示されるといった面もあります。日本語のドメインは、英数字のドメインと組み合わせて使う形が無難です。名刺には、英数字のほうを載せておくと間違いがありません。

ドメインの更新を忘れたら、どうなりますか

サイトが表示されなくなり、そのドメインのメールも届かなくなります。気づいたら、すぐに登録した業者に連絡してください。

期限が切れてからしばらくは、元に戻せる期間があるのが一般的です。その期間を過ぎると、第三者に取得されるおそれがあります。自動更新とカードの期限を、今のうちに確かめておいてください。通知の届く連絡先を整えておくことも、失効を防ぐ近道です。

まとめ

ドメインは、種類を選ぶ前に名義を決めます。制作会社の名義のままだと、解約のときに引き継げないおそれがあります。

種類はco.jp、jp、comから取得の条件で選び、古さやドメイン名の言葉で順位は決まりません。取得したら、自動更新と連絡先の設定を済ませてください。

まずは手元の契約書で、ドメインとサーバーの名義が自社になっているかを確かめてください。

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