「多言語サイトを作ったのにターゲット国で表示されない」「hreflangの設定方法がよくわからない」
そのような疑問を抱えているウェブ担当者やサイト運営者の方は、少なくないのではないでしょうか。
本記事では、hreflangタグの基本から3つの実装方法・よくある設定ミスと対処法について解説しました。
最後まで読めば、hreflangタグの全体像が明確になり、正しく設定して多言語サイトのSEO効果を高めることができるようになります。
hreflangタグとは?多言語SEOにおける役割と必要性

多言語サイトを運営するうえで、検索エンジンへの「伝達」がSEOの成否を左右します。
このセクションでは、hreflangタグの定義と役割を整理し、設定の必要性や設定しない場合のリスクについて解説します。
hreflangタグとは何かについての基本的な考え方は以下のとおりです。
- 検索エンジンにページの言語・地域を伝える仕組み
- hreflangタグが必要なサイト・必要ないサイトの違い
- 設定しない場合に起こる3つのリスク(重複コンテンツ・ターゲット外表示・直帰率上昇)
それぞれ順番に見ていきましょう。
検索エンジンにページの言語・地域を伝える仕組み
hreflangタグとは何かを理解しておくと、多言語SEOの設計で迷いが少なくなります。
hreflangタグとは、HTMLの<link>要素に使用される属性で、ページが対象とする言語や地域を検索エンジンに伝えるためのものです。
そのため、日本語ページにはhreflang="ja"、米国向け英語ページにはhreflang="en-US"と指定することで、GoogleはユーザーのIPや検索言語に応じて最適なページを表示しようとします。
Google公式ドキュメントでは、hreflangタグはコンテンツのローカライズ版を示すアノテーションとして定義されており、同一内容の多言語ページを「別コンテンツ」として認識させる重要な役割も担っています。
ただし、hreflangはあくまで検索エンジンへの「ヒント」であり、設定したとおりに必ず表示されるとは限らない点は覚えておきましょう。
参考:ページのローカライズ版(Google検索セントラル) ※hreflangタグの定義と実装仕様を確認
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hreflangタグが必要なサイト・必要ないサイトの違い
hreflangタグが必要かどうかを迷っている方は、サイトの対象言語・対象地域を確認することから始めましょう。
単一言語・単一地域向けのサイトであれば、hreflangタグを設定する必要はありません。
一方、複数言語や複数地域向けのページを提供しているサイトでは、hreflangタグが欠かせません。
サイトへの適用可否を判断する基準は以下の表を参考にしてください。
| サイトの条件 | hreflangの必要性 |
| 日本語のみの単一言語サイト | 不要 |
| 日本語と英語の両言語でページを提供 | 必要 |
| 英語のみだが米国・英国・豪州向けに別ページあり | 必要 |
| 同じ内容を地域別に微調整して提供 | 必要 |
| 自動翻訳で生成された内容の薄い多言語ページ | コンテンツ改善を優先 |
この表を参考に、自サイトの言語・地域構成を整理してから設定を進めることを推奨します。
なお、翻訳の質が低いページや、内容がほぼ同一なのに言語版だけ増やしているケースでは、hreflangより先にコンテンツの品質を改善することが優先されます。
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設定しない場合に起こる3つのリスク(重複コンテンツ・ターゲット外表示・直帰率上昇)
hreflangタグを設定していない多言語サイトでは、複数のリスクが同時に発生することがあります。
設定しない場合に起こる主なリスクは以下の3つです。
- 重複コンテンツの問題:言語版の違いしかないページをGoogleが同一コンテンツと判断し、インデックスから除外したり評価が分散したりするリスクがあります。
- ターゲット外のページが表示される:日本語ユーザーに英語ページ、英国ユーザーに米国ページが表示されるなど、意図しない言語・地域のページが検索結果に出てしまいます。
- 直帰率の上昇:自分の言語と異なるページを開いたユーザーはすぐに離脱するため、直帰率が高まりサイト全体のSEO評価にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
これらのリスクはいずれも、ユーザー体験とSEO評価の両面を同時に損なう点で深刻です。
多言語サイトを運営しているにもかかわらずhreflangを設定していない場合は、早急に対応を検討することをおすすめします。
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hreflangタグの3つの実装方法

hreflangタグにはHTMLへの記述、HTTPレスポンスヘッダー、XMLサイトマップという3つの実装方法があります。
それぞれに適したケースが異なるため、自サイトの構成に合った方法を選ぶことが重要です。
3つの実装方法は以下のとおりです。
- HTMLのheadタグに記述する方法(最もシンプルで推奨)
- HTTPレスポンスヘッダーに記述する方法
- XMLサイトマップに記述する方法
各方法の特徴を詳しく解説します。
① HTMLのheadタグに記述する方法(最もシンプルで推奨)
HTMLのheadタグに記述する方法は、Googleが最も推奨するシンプルな実装方法です。
各言語版ページのHTMLの<head>内に、すべての言語バージョンを網羅した<link>タグを記述します。
たとえば日本語・英語(米国)・英語(英国)の3言語に対応する場合、それぞれのページに次のような3行のタグをセットで記述する必要があります。
<link rel="alternate" hreflang="ja" href="https://example.com/ja/" />
重要なのは、自分自身のページを含めたすべての言語版を、各ページに記述するという点です。
参考:ページのローカライズ版(Google検索セントラル) ※HTMLhead実装の記述例を確認
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② HTTPレスポンスヘッダーに記述する方法
HTTPレスポンスヘッダーへの記述は、PDFなどHTMLを直接編集できないファイルにhreflangを適用したい場合に有効な方法です。
Apacheサーバーであれば.htaccessファイルに、NginxサーバーであればNginxの設定ファイルにLink: <URL>; rel="alternate"; hreflang="言語コード"という形式で記述します。
ただし、設定にはサーバーへのアクセス権限と基本的な知識が必要なため、CMSを利用している方にはHTMLのheadタグへの記述方法のほうが扱いやすいでしょう。
この方法は動的に生成されるページや非HTMLコンテンツへの対応に限定して活用するのが現実的な使い方です。
設定後はブラウザの開発者ツールでHTTPヘッダーを確認し、hreflang情報が正しく出力されているかを必ず検証しましょう。
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③ XMLサイトマップに記述する方法
XMLサイトマップへの記述は、ページ数が多いサイトで全ページのhreflangを一元管理したい場合に適した方法です。
サイトマップの各<url>ブロック内に<xhtml:link>タグを使って言語バージョンのURLを記述し、サーチコンソールからサイトマップを送信することで検索エンジンに伝えられます。
ただし、Google公式ドキュメントでは、hreflangタグはクロール時に処理されるためサイトマップの更新タイミングとは別に扱われると明記されています。
サイトマップ方式は大規模サイトや静的サイトで特に管理効率が高まる反面、HTMLhead方式と比べてリアルタイム性が劣る点を念頭に置いてください。
どの実装方法を選ぶ場合でも、一貫性と正確性を保つことが正しいhreflang設定の前提条件となります。
参考:ページのローカライズ版(Google検索セントラル) ※サイトマップ方式の記述仕様を確認
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言語コード・地域コードの正しい指定方法

hreflangタグの記述において、言語コードと国・地域コードの正確な指定はとくに重要なポイントです。
誤ったコードを指定するとhreflangが無効化されるため、使用するコードの規格を正しく理解しておく必要があります。
言語コード・地域コードの正しい指定方法は以下のとおりです。
- ISO 639-1で指定する言語コードの基本と一覧
- ISO 3166-1 alpha-2で指定する国・地域コードの基本と一覧
- x-default属性の使い方と設定すべきケース
一つずつ確認していきましょう。
ISO 639-1で指定する言語コードの基本と一覧
hreflangタグの言語コードには、ISO 639-1という国際規格で定められた2文字のコードを使用します。
たとえば日本語は"ja"、英語は"en"、スペイン語は"es"と指定します。
主要な言語コードの例は以下のとおりです。
| 言語 | 言語コード(ISO 639-1) |
| 日本語 | ja |
| 英語 | en |
| 中国語(簡体字) | zh-Hans(地域コードと組み合わせ) |
| 中国語(繁体字) | zh-Hant(地域コードと組み合わせ) |
| スペイン語 | es |
| フランス語 | fr |
| ドイツ語 | de |
| 韓国語 | ko |
言語コードは必須項目であり、地域コードなしで言語コードだけを指定することも可能です。
中国語のように同じ言語でも文字体系が異なるケースでは、地域コードを組み合わせて繁体字・簡体字を区別することが推奨されます。
参考:ページのローカライズ版(Google検索セントラル) ※言語コードの指定仕様を確認
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ISO 3166-1 alpha-2で指定する国・地域コードの基本と一覧
地域コードには、ISO 3166-1 alpha-2という規格で定められた2文字の大文字コードを使用します。
言語コードの後ろにハイフンで繋げて記述するのが基本の書式で、たとえば日本語(日本向け)は"ja-JP"、英語(米国向け)は"en-US"となります。
よく使われる主要な国・地域コードの例は以下のとおりです。
| 国・地域 | 地域コード(ISO 3166-1 alpha-2) | 使用例 |
| 日本 | JP | ja-JP |
| 米国 | US | en-US |
| 英国 | GB | en-GB |
| オーストラリア | AU | en-AU |
| 中国 | CN | zh-CN |
| 台湾 | TW | zh-TW |
| 韓国 | KR | ko-KR |
地域コードはオプション扱いであり、特定の国・地域向けにターゲティングしたい場合のみ言語コードと組み合わせて使用します。
地域コードを指定しない場合は、その言語を使用するすべてのユーザーが対象となるため、まず言語のみで設定してから必要に応じて地域を絞り込む進め方が効果的です。
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x-default属性の使い方と設定すべきケース
x-defaultは、いずれの言語・地域コードにも該当しないユーザーが訪問した際のデフォルトページを指定するための特別な値です。
たとえば日本語(ja)と英語(en-US)のページしか用意していないサイトでも、フランス語ユーザーや他言語のユーザーが訪問する可能性があります。
そのため、hreflang="x-default"を設定することで、対応言語外のユーザーをトップページや言語選択ページに誘導でき、ユーザー体験を損ないにくくなります。
x-defaultは特定言語に対応しているかどうかに関わらず、多言語サイトすべてに設定することが推奨される属性です。
設定すべきケースとしては、言語選択ページ(例:/language-selector)やグローバルトップページへのフォールバックが代表的です。
参考:ページのローカライズ版(Google検索セントラル) ※x-defaultの実装例を確認
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hreflangタグ設定でよくある5つのミスと対処法

hreflangタグは正しく設定できれば効果的ですが、些細なミスが原因でSEO効果が得られないケースも少なくありません。
とくに相互リンクの欠落やURLの書き方のミスは見落とされやすいため、設定後の検証も合わせて実施することが重要です。
hreflangタグ設定でよくある5つのミスと対処法は以下のとおりです。
- ① URLを相対パスで記述してしまっている
- ② 相互リンクが片方のページにしか設定されていない
- ③ canonicalタグとhreflangの設定が競合している
- ④ x-defaultを設定し忘れている
- ⑤ 言語コード・国コードのタイポや指定ミス
各ポイントをしっかり把握しておきましょう。
① URLを相対パスで記述してしまっている
hreflangタグのhref属性には、必ず絶対URLを使用しなければなりません。
たとえば「/ja/」のような相対パスで記述した場合、Googleは当該URLを正しく認識できないため、hreflangが事実上機能しなくなります。
正しくは「https://example.com/ja/」のように、プロトコル(https://)からドメイン名を含めた完全なURLを記述する必要があります。
また、HTTPとHTTPSが混在しているサイトでは、サイト全体で使用するプロトコルを統一したうえで記述することが求められます。
このミスは記述量が多くなるほど見落とされやすいため、実装後に必ずソースコードを確認する習慣をつけておきましょう。
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② 相互リンクが片方のページにしか設定されていない
hreflangタグは、言語版ページ間で「相互リンク」が成立している必要があります。
具体的には、日本語ページのhreflangで英語ページのURLを指定するだけでなく、英語ページのhreflangでも日本語ページのURLを必ず指定しなければなりません。
この相互リンクが成立していない場合、Googleはhreflangの設定を無効と判断し、エラーをサーチコンソールに報告することがあります。
すべての言語版ページが、互いにすべての言語版を参照し合う状態を作るのが正しい実装の基本です。
新たに言語版ページを追加したタイミングでは、既存のすべての言語版ページにもhreflangを追記し忘れないよう注意しましょう。
関連記事:テクニカルSEOとは?優先順位の決め方と主要施策を解説
③ canonicalタグとhreflangの設定が競合している
canonicalタグとhreflangの両方を設定しているページでは、競合が生じる場合があるため注意が必要です。
たとえば、英語ページAとそのほぼ同内容の英語ページBにhreflangを設定していても、ページBのcanonicalタグがページAを指している場合、Googleはページ Bを正規ページとして扱わず、hreflangも無視することがあります。
基本的なルールとして、hreflangで参照するURLには正規URLをcanonicalで指定するという一貫した設定が求められます。
つまり、canonicalがページ自身を指す自己参照型か、言語バージョンとして明確に意図された正規ページを指しているかを確認することが重要です。
実装前に各言語版ページのcanonicalとhreflangの設定を一覧化してチェックしておくと、競合を防ぎやすくなります。
関連記事:カノニカル(canonical)タグとは?SEO効果や設定方法を解説
④ x-defaultを設定し忘れている
x-defaultの設定漏れは、多言語サイトで頻繁に見られるミスの一つです。
x-defaultを設定しないと、対応していない言語のユーザーがどのページに誘導されるかが不明確になり、Googleもどのページをフォールバック先として扱えばよいか判断できない状態になります。
その結果、意図しないページが表示されたり、設定したhreflangの効果が部分的に失われたりする可能性があります。
x-defaultは、どの言語にも対応できるページ(言語選択ページやグローバルトップ)に設定するのがベストプラクティスです。
多言語対応の設定を完了したあとは、x-defaultの行が漏れていないかをhreflang専用ツールで検証する手順を忘れずに実施しましょう。
関連記事:テクニカルSEOとは?優先順位の決め方と主要施策を解説
⑤ 言語コード・国コードのタイポや指定ミス
hreflangで使用する言語コード・国コードのタイポは、見た目には分かりにくいため見落とされがちなミスです。
たとえば、英国を意味する国コードを「UK」と書いてしまうケースがありますが、ISO 3166-1 alpha-2で定められた正しいコードは「GB」であり、「UK」では無効となります。
また、言語コードと国コードを逆に記述したり(例:JP-jaとすべきところをja-JPと誤解して逆にする)、小文字・大文字を混同したりするミスも発生することがあります。
言語コードは小文字(例:ja)、国コードは大文字(例:JP)で記述するのがISO規格に準拠した正しい書き方です。
実装後はhreflang検証ツールを使って言語コード・国コードのエラーが出ていないかを確認し、設定の正確性を担保するようにしましょう。
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hreflangタグの設定を確認・検証する方法

hreflangタグを設定したあとは、意図したとおりに動作しているかどうかを必ず検証することが重要です。
検証を怠ると設定ミスが長期間放置され、SEO評価に悪影響を与え続けるリスクがあります。
hreflangタグの設定を確認・検証する方法は以下のとおりです。
- ブラウザの開発者ツールで確認する手順
- Googleサーチコンソールでのエラー確認方法
- hreflang専用検証ツールの活用法(Ahrefs・Screaming Frogなど)
具体的な内容を見ていきましょう。
ブラウザの開発者ツールで確認する手順
ブラウザの開発者ツールを使えば、hreflangタグが正しく出力されているかをすぐに確認できます。
Chromeを使う場合の確認手順は以下のとおりです。
- 対象ページをChromeで開き、右クリックから「検証」を選択する
- 「Elements」タブの<head>内を展開し、<link rel="alternate" hreflang="...">タグを探す
- 言語コード・URL・相互リンクの有無を視覚的に確認する
- HTTPレスポンスヘッダーで実装している場合は「Network」タブを開き、ページリロード後にヘッダー情報を確認する
この方法は追加ツールが不要で、実際にユーザーのブラウザに配信されているタグをリアルタイムで確認できる点が利点です。
ただし複数ページを一括でチェックするには向いていないため、大規模サイトでは後述の専用ツールと組み合わせて活用することをおすすめします。
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Googleサーチコンソールでのエラー確認方法
Googleサーチコンソールでは、hreflangに関する設定エラーを自動的に検出して通知してくれます。
サーチコンソールの「インデックス」→「カバレッジ」レポートや、「国際化」に関するレポートで代表的なエラーを確認できます。
主に検出されるエラーは以下のとおりです。
- 相互リンクの欠如(一方のページからしかhreflangが設定されていない)
- 無効なURL(指定したURLが存在しない、またはリダイレクトされている)
- 不正な言語コード・国コード(ISO規格に準拠していないコードが使われている)
エラーが検出された場合は、対象ページを特定して速やかに修正し、URLの再クロールをリクエストすることで対応できます。
サーチコンソールへのサイトマップ送信を行っている場合は、サイトマップ経由で取得されるhreflang情報についても定期的に確認する習慣を持ちましょう。
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hreflang専用検証ツールの活用法(Ahrefs・Screaming Frogなど)
Ahrefsのサイト監査機能やScreaming FrogなどのSEOクロールツールを使うと、複数ページのhreflangを一括で検証できます。
Screaming Frogでは、クロール後に「Hreflang」タブから言語別のURL一覧・エラーの種別・相互リンクの有無を一覧形式で確認することが可能です。
Ahrefsのサイト監査では、hreflangの設定に関するエラーや警告がダッシュボードに自動集計されるため、定期的なサイトチェックに組み込みやすいでしょう。
これらのツールは特に数十〜数百ページ以上の多言語サイトで設定ミスを網羅的に把握したい場合に有効です。
まず開発者ツールで個別ページを確認し、全体的な監査を専用ツールで行うという二段階の検証プロセスを導入することで、設定の精度を高めることができます。
関連記事:テクニカルSEOとは?優先順位の決め方と主要施策を解説
WordPressでhreflangを設定する方法

WordPressサイトにhreflangを設定する方法は、プラグイン利用とコード直接記述の大きく2つに分かれます。
技術的な知識があるかどうかで最適な方法が異なるため、自分のスキルレベルと運用方針に合った手段を選ぶことが大切です。
WordPressでhreflangを設定する主な方法は以下のとおりです。
- プラグインを使う方法(WPML・Bogoなど)
- functions.phpに直接記述する方法
- テーマのheader.phpに記述する方法
理解を深めながら確認していきましょう。
プラグインを使う方法(WPML・Bogoなど)
WordPressで多言語対応を行う場合、プラグインを利用するのが最もシンプルで管理しやすい方法です。
代表的なプラグインの特徴を比較した表は以下のとおりです。
| プラグイン名 | 特徴 | 費用 |
| WPML | 多機能で大規模サイト向け。hreflangを自動生成。多くのテーマ・プラグインと互換 | 有料 |
| Polylang | 中規模サイト向けで設定がシンプル。無料版あり。hreflang自動生成に対応 | 無料(Pro版は有料) |
| Bogo | 軽量で日本人開発者による日本語サポートあり。コンパクトなhreflang設定が可能 | 無料 |
| MultilingualPress | マルチサイト環境で各言語をサブサイトとして管理したいケースに対応 | 有料 |
プラグインを使う最大のメリットは、コードを書かずにhreflangタグを自動生成・管理できる点です。
多言語サイトをこれから構築する場合は、PolylangかWPMLのどちらかを選んでおけば、多くの場合で問題なく対応できるでしょう。
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functions.phpに直接記述する方法
プラグインを使わずにhreflangを設定したい場合は、テーマのfunctions.phpにカスタム関数を追加する方法があります。
wp_head()アクションフックを使って各ページのhreflangタグを動的に出力するコードを記述することで、WordPressのテンプレートを直接編集せずに実装が可能です。
ただし、この方法はPHPの基本知識が必要であり、テーマを更新したときにfunctions.phpの変更が上書きされるリスクがあるため、子テーマを使用することを強く推奨します。
一度実装すれば管理画面からの設定変更なしで自動的にhreflangが出力されるため、コードで一元管理したい開発者向けの方法です。
実装後は必ずブラウザの開発者ツールでhreflangタグが正しく出力されていることを確認してください。
関連記事:カノニカル(canonical)タグとは?SEO効果や設定方法を解説
テーマのheader.phpに記述する方法
テーマのheader.phpファイルを直接編集して<head>内にhreflangタグを書き込む方法もあります。
静的なページ構成で言語版が固定されているサイトであれば、各言語版のheader.phpにhreflangタグを直接記述するだけで実装が完結する場合があります。
ただし、この方法ではテーマの更新時にheader.phpの変更が上書きされてしまうため、functions.php方式と同様に子テーマの使用が推奨されます。
とくにページ数が少ない静的コンテンツ中心のサイトや検証目的の実装には向いている方法です。
運用規模が大きくなった場合や言語版の追加が予想される場合は、後からプラグイン方式への移行を検討することを念頭に置いておくとよいでしょう。
関連記事:noindexとは?設定すべきページと正しい使い方【WordPress対応】
hreflangタグに関するよくある質問

hreflangタグに関するよくある質問について解説します。
hreflangタグはBingでも効果がある?
BingもhreflangタグをSEOシグナルとして公式に認識しており、多言語サイトの適切なページ表示に活用しています。
ただし、BingはGoogleほどhreflangへの依存度が高くないとされており、サイトの対象地域を正確に設定するにはBingウェブマスターツールでのターゲット地域設定も合わせて活用することを推奨します。
GoogleとBingの両方に対応するためには、hreflangの正しい実装を基本としながら、各検索エンジンの設定ツールを補助的に使うのが効果的です。
日本語のみの単一言語サイトでもhreflangは必要?
日本語のみを対象とした単一言語サイトであれば、hreflangを設定する必要は基本的にありません。
hreflangは複数の言語バージョンが存在する場合にのみ意味を持つ属性であり、単一言語サイトに設定してもSEO上の効果はありません。
将来的に英語版や他言語版を追加する予定があれば、その段階でhreflangの実装を検討することで十分です。
hreflangを設定すれば必ず正しいページが表示される?
hreflangを設定しても、必ずしも意図したページが検索結果に表示されるとは限りません。
hreflangは検索エンジンへの「ヒント」であり、Googleは他の要素も総合的に判断したうえで表示ページを決定するためです。
正確なhreflang設定を基盤にしながら、各言語版ページのコンテンツ品質やローカライズ対応を高めることが、長期的に正しいページを表示させるための本質的なアプローチです。
サブドメインや別ドメインのサイトにも使える?
hreflangタグは、サブドメイン(en.example.com)や完全に別のドメイン(example.co.uk)を使用している多言語サイトにも適用できます。
Googleの公式ドキュメントにも「代替URLは同じドメイン内である必要はない」と明記されており、ドメイン構成にかかわらず実装が可能です。
ただし、別ドメインのサイトにhreflangを設定する場合でも、相互リンクのルールは同様に適用されるため、各ドメインで双方向のhreflang設定を正しく行う必要があります。
まとめ|今日からhreflangを正しく設定しよう

本記事では、hreflangタグの基本的な仕組みから3つの実装方法、よくある設定ミスと対処法、検証手順、WordPressでの設定方法について解説しました。
hreflangタグは多言語サイトにおいて重複コンテンツを防ぎ、ターゲット国のユーザーに適切なページを届けるための根幹となる技術設定です。
特に「相互リンクの徹底」「絶対URLの使用」「x-defaultの設定」の3点は、設定ミスの多くを占める重要なポイントです。
実装後は開発者ツールやサーチコンソール、専用の検証ツールで必ず動作確認を行い、エラーが検出された場合は速やかに修正する習慣を持つことが大切です。
多言語SEOは一度設定すれば終わりではなく、言語版の追加や構成変更のたびにhreflangを最新の状態に保つ継続的な管理が求められます。まずは今日、自サイトのhreflangの状態を確認することから始めてみてください。