AI検索対策

AI検索で流入が減る|減る記事と減らない記事を分けて手を打つ

AI検索で流入が減る|減る記事と減らない記事を分けて手を打つ

「順位は変わらないのにアクセスが減った」「もう記事を書く意味がない?」と感じていませんか?

減ったことを伝える記事は多いものの、どの記事が減るかまでは書かれていないのが実情です。

この記事では、調査が示す減少の幅と、減る記事の見分け方、直し方、持つべき指標を解説します。

アクセスの減少に直面している方が、どこに手を入れるかを判断できるようになります。

AI検索で、流入はどれくらい減っているか

検索結果の上にAIによる要約が出ると、利用者は要約を読んで用を済ませることが増え、順位は変わらなくても検索1位のページがクリックされる割合が下がるという流れを示した図
順位は同じでも、クリックされる割合が下がる

検索結果の上にAIの要約が出ると、要約を読んで用が済む人が増えます。その結果、順位は同じでもクリックが減ることが起きています。

減り方の数字は、調べる機関や時期によってまちまちです。取り上げるのは、時期と対象がはっきりしている調査です。数字の大小より、どんな検索で減っているかに注目してください。数字は、調べた時期を必ず確かめてから読みます。

日本でも、1位のクリック率は大きく下がった

Ahrefsが2026年7月に公表した調査は、情報を調べるための検索が対象です。日本では、2026年6月の検索1位のクリック率が予測の24.1%に対して9.0%でした。

AIの要約がなかった場合と比べて、約63%少ない数字です。同じ調査の2025年12月の時点では約38%減だったため、半年で減り方が大きくなったことになります。米国では約69%減と報告されています。

要約の中のリンクは、ほとんど押されない

米国の調査機関Pew Research Centerは、米国の成人900人の閲覧データを分析しました。2025年3月の検索で、AIの要約が出たページで検索結果のリンクが押されたのは、訪問の8%でした。

要約が出なかったページでは15%で、ほぼ2倍の差があります。要約の中のリンクが押されたのは、わずか1%にとどまっています。要約に引用されても、そこから直接来る人は多くないと考えてください。

Googleは、全体の流入は横ばいと説明している

一方でGoogleは2025年8月、クリックの総量は前年とおおむね横ばいだと説明しました。すぐに戻ってこない質の高いクリックは、少し増えているとも書いています。

調査と公式の説明では、見ている範囲が違います。どちらが正しいかを決めるより、自社のサイトで何が起きているかを数字で確かめるほうが確実です。自社の数字は、Search Consoleですぐに見られます。

AI検索で、すべての記事の流入が減るわけではない

答えが数行で済む調べものの記事は要約で用が済むため流入が減りやすく、社名やサービス名での検索や、条件で答えが変わる比較や判断の記事は要約だけでは決められないため減りにくいことを比べた図
答えが短く済む記事ほど、減りやすい

減り方は、記事によって違います。判断の軸は、答えが短く済むかと、名前で探されるかの2つです。

先の調査も、情報を調べるための検索に絞った数字です。すべての検索が同じように減っているわけではありません。自社の記事がどちらに当たるかを、次の表で確かめてください。

記事の種類 減り方 理由
用語の意味、簡単な手順 減りやすい 要約だけで答えが済む
社名やサービス名での検索 減りにくい 行き先が決まっている
費用の相場、依頼先の選び方 減りにくい 条件で答えが変わる

減りやすい記事

用語の意味、単位の換算、簡単な手順など、答えが数行で済む内容は、要約だけで用が足ります。読者にとって、クリックする理由がありません。

この種の記事だけでアクセスを集めていたサイトほど、影響の大きさは避けられません。逆に言えば、要約で済む内容しか書いていなかったということでもあります。読者が続きを読む理由がある記事なら、要約が出ても開かれます。

減りにくい記事

社名やサービス名で探される検索は、要約が挟まっても行き先が変わりません。名前での検索は、影響を受けにくい領域です。

判断や比べることが必要な内容も残ります。費用の相場や依頼先の選び方は、自分の条件に当てはめないと決められないためです。条件で答えが変わる話ほど、読者は元のページまで見に来ます。依頼先を選ぶ記事や、料金の目安を示す記事は、その代表です。

自社のサイトで、流入が減った語を特定する

Search Consoleの検索パフォーマンスで期間を比べ、表示回数が横ばいなのにクリックだけ減っている語を探し、その語で表示されている記事を直す対象にするという手順を示した図
表示は横ばいで、クリックだけ減った語を探す

すべての記事を直す必要はありません。減った語を特定してから、その記事に手を入れます。手当たりしだいに直すと、減っていない記事まで崩しかねません。

サイト全体の数字を見ても、どこで減ったかは分かりません。Search Consoleで検索語の単位まで分けて見てください。減っていない語は、触らずにそのままにしておきます。表示回数の多い語から順に見ると、効果の大きい記事が先に見つかります。

期間を比べる

Search Consoleの検索パフォーマンスで、期間を比べる機能を使います。前の年の同じ時期と比べると、季節による増減に惑わされにくくなります。

見るのは、表示回数が横ばいなのにクリックだけが減っている語です。表示も減っているなら、順位が下がった可能性があり、原因が別にあります。2つを分けて考えてください。

生成AI機能での表示も見る

Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートでは、AI機能での表示回数を見られます。2026年8月31日に、すべてのサイトで使えるようになりました。

クリックだけが減った記事がAI機能で多く表示されていれば、要約で用が済んでいると考えられます。ただし、検索語とクリックの数は、このレポートでは見られません。

AI検索で流入が減った記事にやる3つのこと

流入が減った記事にやることとして、見出しのすぐ下で答える形に直す、要約では足りない条件や事例を足す、読んだあとの行き先を置くという3つを並べた図
引用されやすく、開く理由もある記事にする

減った記事には、2つの方向から手を入れます。要約に引用されやすくすることと、開いて読む理由を作ることです。どちらか一方だけでは、流入は戻りにくいためです。

全部を書き直す必要はありません。次の3つを、減った記事から順に当てはめてください。直した日を記録しておくと、効果を見比べられます。一度に全部の記事を直そうとせず、月に数本ずつ進めます。

① 見出しのすぐ下で答える

見出しの直後に置くのは、その見出しの結論です。前置きが長いと、抜き出せる部分が後ろにずれます。

手を入れるのは冒頭だけで、最初の1〜2文を入れ替えれば形が変わります。要約に引用されると、社名やサイト名が目に入る機会が増えるのも利点です。それが、のちの名前での検索につながります。直したあとは、要約に引用されたかを月に1度確かめてください。

② 要約では足りない中身を足す

要約で用が済む記事は、開く理由がありません。条件ごとの答え、実際の事例、判断の目安など、数行では伝えきれない中身を足します。

当サイトの決まりは、記事ごとに自社の実例を1つ入れることです。ほかでは読めない話があれば、要約を読んだ人も開きに来ます。足す中身は、問い合わせで実際に聞かれたことから選ぶのが近道です。

③ 読んだあとの行き先を置く

クリックが減るなら、来た人からの反応を増やす方向に切り替えます。関連する記事へのリンクや、問い合わせへの道筋を整えます。

訪問が減った分を、1人あたりの価値で補う考え方です。読み終えた人が次に知りたいことを考えて、リンクを1〜2本置いてください。問い合わせのボタンが押されているかも、あわせて確かめます。

AI検索の時代は、流入以外の指標も持つ

AI検索の時代は流入の数だけを追わず、AI機能での表示回数、社名やサービス名での検索の数、問い合わせの数の3つを並べて見ることで、事業への影響を正しく判断できることを示した図
流入は途中の指標で、目的ではない

クリックの数だけを追っていると、状況を正しく読めません。減っていても、見られている回数は増えていることがあります。数字を1つに絞ると、判断を誤りやすくなります。

指標は、いくつか並べて持ってください。表示回数、名前での検索、問い合わせの数の3つは、流入とは別に動きます。月に1度、同じ表に並べて記録するだけで十分です。

名前での検索の数を見る

要約で社名を見た人は、あとから名前で検索して来ることがあります。Search Consoleで、社名やサービス名を含む検索語の推移を見てください。

流入全体が減っていても、名前での検索が増えていれば、知ってもらう効果は出ています。名前での検索は、問い合わせに近い人の動きです。要約に引用されている記事が多い月は、名前での検索も増えていないかを見比べてください。

問い合わせの数で判断する

最終的に見るのは、問い合わせの数です。アクセスが半分になっても、問い合わせが同じなら事業への影響はありません。

逆に、アクセスが増えても問い合わせが0なら、別の問題があります。流入は途中の指標であって、目的ではありません。何を目的にサイトを運営しているかを、改めて確かめてください。問い合わせの数は、月ごとに表へ書き留めておきます。

AI検索の流入に関するよくある質問

記事を書く意味は、なくなりましたか

なくなっていません。AIの要約の材料になるのは記事なので、書かなければ引用もされません。

ただし、クリックの数だけを目標にすると、成果が見えにくくなります。要約で済まない中身を持つ記事を、問い合わせにつながるテーマで書いてください。評価の軸を、流入から問い合わせに移すことが大切です。書く本数より、1本ごとの中身を厚くするほうが効きます。

AI機能での表示を断るべきですか

勧めません。断るとAI機能での表示から外れ、そこからの流入もなくなります。

設定で外すことはできますが、通常の検索の流入が戻る保証はありません。有料の内容を守りたいなど、はっきりした理由がある場合に限って考えてください。外す前と後で、数字を必ず比べます。迷っているうちは、外さずに様子を見るのが無難です。

広告に切り替えるべきですか

すぐに成果が必要なら、選択肢になります。広告は、出した日から表示されるためです。予算を決めれば、使う額も調整できます。

ただし、広告を止めると流入も止まります。記事は止めても残るため、性質が違うのです。両方を組み合わせ、広告で反応のよい語を確かめてから記事にする進め方もあります。広告の費用は、止めたら何も残らない点も覚えておいてください。

減少は、今後も続きますか

先の調査では、日本の1位のクリック率の減り方が、半年で約38%減から約63%減に広がりました。今のところ、減り方は大きくなる方向です。

一方で、Googleは全体のクリックの総量は横ばいだと説明しており、見方は分かれています。先のことを断定するより、自社の数字を月に1度確かめる習慣を持つほうが確実です。変化に気づくのが早いほど、打てる手も増えます。

どの記事から直せばいいですか

表示回数が多いのに、クリックだけが大きく減った記事からです。見ている人が多いぶん、直したときの効果も大きくなります。

その中でも、問い合わせにつながるテーマの記事を優先してください。用語の意味だけを説明する記事は、直しても戻りにくいことがあります。限られた時間は、事業に近い記事に使います。直した記事は、1か月ほどあけてから数字を見比べてください。

まとめ

AIの要約が出る検索では、順位が同じでも1位のクリック率が下がっています。日本でも2026年6月の時点で、予測より約63%低いという調査があります。

ただし、すべての記事が減るわけではありません。答えが短く済む調べものほど減り、名前での検索や条件で答えが変わる内容は残ります。減った語を特定し、冒頭で答える、要約では足りない中身を足す、行き先を置くの3つで直してください。

まずはSearch Consoleで期間を比べ、どの語でクリックが減ったかを確かめてください。

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