E-E-A-Tとは?順位を上げる指標ではなく、評価者が使うものさし

「E-E-A-Tを高めれば順位は上がる?」「対策リストが多すぎる!」と迷っていませんか?
解説の多くは「直接のランキング要因ではない」と書いた直後に、対策を十数個並べています。
この記事では、評価者が使うものさしであること、4つのうち信頼だけが目的であること、自分で決められる範囲、1人でも示せるもの、やっても意味が薄いことまでを解説します。
何から手を付けるか決めかねている方が、施策を絞れるようになります。
E-E-A-Tは評価者が使う基準であって、順位の項目ではない

E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義された概念です。検索の結果を人が採点するときの基準として使われます。
Googleは複数の公式文書で、これが直接のランキング要因ではないと明言しています。アルゴリズムの項目ではなく、仕組みの性能を測るためのものさしです。
評価者は順位を動かさない
検索品質評価者は、ランキングシステムがうまく機能しているかを採点します。その採点結果が、特定のページの順位を直接変えることはありません。
採点はアルゴリズムの改善に使われます。採点は仕組みに向けたもので、個別のページに点数が付くわけではありません。
自動システムとの関係
ではまったく無関係かというと、そうでもありません。Googleは、E-E-A-Tが優れたコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使っていると説明しています。
つまりE-E-A-Tそのものを測っているのではなく、それが高いコンテンツに共通する特徴を見ています。この違いが対策の考え方を変えます。
「対策する」という発想がずれる
ものさしに合わせにいく作業は、本来の目的から離れます。目指すのは評価者に良く見られることではなく、読む人の役に立つことです。
結果としてE-E-A-Tが高い記事になっている、という順序が正しい。先にE-E-A-Tを目標にすると、形だけ整えることになります。
E-E-A-Tの4つのうち信頼だけが目的

E-E-A-Tは経験、専門性、権威性、信頼の4つですが、対等ではありません。Googleは信頼を最も重要な要素と位置づけています。
残りの3つは、信頼を支える材料です。経験も専門性も権威性も、信頼につながらなければ意味を持ちません。
経験は示さないと伝わらない
2022年12月に追加された要素です。実際にやったことがあるかどうかを指します。
ただし、経験があるだけでは足りません。書かなければ読む人には見えません。実務歴が長くても、記事に何も書いていなければ伝わらないままです。
専門性は範囲を絞ると出る
あらゆる分野を扱うサイトより、1つの分野を深く扱うサイトのほうが専門性を示せます。範囲を広げるほど薄まります。
扱うテーマを決めて、そこから外れないことが専門性の作り方です。
権威性は自分では作れない
他のサイトで言及される、引用される、紹介される。権威性は第三者の評価によって決まります。
自分で「権威です」と書いても成立しません。積み上げた結果として、あとから付いてくるものです。
E-E-A-Tで対策できるものとできないもの

4要素を「自分で書けるもの」と「他者が決めるもの」に分けると、やることが絞れます。
手を動かせるのは経験、専門性、そして信頼の一部です。権威性は、他の3つを続けた先に生まれます。
まず自分で書ける部分から
実務の記録を書く、扱う範囲を絞る、運営者情報を明示する。この3つは今日から着手できます。
被リンクを増やす、メディアに掲載される。こちらは相手の判断なので、時間がかかります。待つ時間がもったいないので、先に手が届く範囲を埋めてください。
小さな会社がE-E-A-Tで示せるもの

解説記事の多くは「監修者をつける」「メディア掲載を増やす」と書きます。1人で運営している事業者には現実的ではありません。
規模がなくても示せるものがあります。実際にやったことを、そのまま書くことです。
失敗を書くほうが伝わる
うまくいった話より、うまくいかなかった話のほうが経験を示します。他のサイトが書かない内容になるためです。
このサイトでは、記事ごとに自社の実例を1つ入れています。問い合わせフォームが動いていなかった件、通知設定がオフで11件の送信に気づかなかった件。どれも失敗ですが、実際に運用している証拠になります。
判断の理由を書く
何をやったかだけでなく、なぜそう決めたかを書きます。判断の理由は、実際に手を動かした人にしか書けません。
この記事も同じ形です。上位10件が対策リストを並べるなか、なぜそれを勧めないのかを書いています。
運営者情報を明示する
誰が書いているのかを示すのは、信頼の基本です。名前、実務歴、拠点、連絡先。特別なことではありません。
このサイトも運営者のページを置き、記事ごとに著者を表示しています。匿名のまま専門性を主張しても、確かめようがありません。
E-E-A-T対策で意味が薄いこと

判断の基準は1つです。その施策が読む人の役に立つかどうか。
立たないなら、評価者に向けた見せかけになります。形式だけ整えても、内容が伴わなければ意味がありません。
肩書きを並べる
資格や経歴を列挙しても、記事の中身が伴わなければ信頼にはつながりません。肩書きは経験の代わりにはなりません。
書くなら、その資格が記事の内容とどうつながるかまで示します。
被リンクを買う
権威性を短期間で作ろうとして、リンクを購入する方法があります。Googleのポリシー違反であり、検出されれば評価を落とします。
時間はかかりますが、内容で言及されるのを待つほうが確実です。
形式だけの監修
内容を確認していない監修者の名前を載せる。これは信頼を損なう行為です。読者が確かめれば、実態はすぐに分かります。
監修が必要な分野であれば、実際に確認してもらってください。名前を借りるだけの運用は、逆に信頼を失います。
よくある質問
E-E-A-Tを高めれば順位は上がりますか。
直接は上がりません。ランキング要因ではないためです。ただしE-E-A-Tが高い記事に共通する特徴は、自動システムが見ています。
YMYLとは何ですか。
お金や健康など、人生に大きく影響する分野を指します。この領域ではより厳しく品質が判断されるため、信頼を示す情報が重要になります。
個人ブログでもE-E-A-Tは満たせますか。
満たせます。実際にやったことを書き、誰が書いたかを明示すれば、規模に関係なく示せます。
AIで書いた記事は評価されませんか。
制作方法そのものは問われません。ただし実際の経験や判断は、書き手にしか書けません。そこを補わないと薄い記事になります。
まとめ
E-E-A-Tは検索評価者が使うものさしで、直接のランキング要因ではありません。ものさしに合わせにいく発想自体がずれています。
4つのうち目的は信頼だけです。経験も専門性も権威性も、信頼につながらなければ意味を持ちません。
手を動かせるのは経験、専門性、運営者情報の3つです。権威性は、それを続けた先に他者が決めます。
まず直近の記事に、自分が実際にやったことを1つ書き足すところから始まります。うまくいかなかった話のほうが、経験としては伝わります。


