ホームページ制作

ホームページリニューアルの費用|作り直す前に、直すだけで済む範囲を見極める

ホームページリニューアルの費用|作り直す前に、直すだけで済む範囲を見極める

「そろそろ作り直すべき?」「でも大きな金額は出せない!」と迷っていませんか?

相場を調べるほど金額の幅が広く、判断の材料にならないのが実情です。

この記事では、直すだけで済む症状の見分け方、範囲ごとの費用の考え方、見積の差、失うものを解説します。

リニューアルを考えている方が、見積を取る前に自社に必要な範囲を判断できるようになります。

リニューアルの前に、直すだけで済むかを確かめる

今のホームページで困っていることを、スマホで崩れる、表示が遅い、フォームが動かないといった部分の修正で済む症状と、構成が目的と合わない、更新できない仕組みといった作り直しが要る症状の2列に分けた図
困っていることを1つ書き出すと、範囲が見えてくる

リニューアルを考えたとき、最初にやるのは見積を取ることではありません。いま困っていることを1つ書き出すことです。

その困りごとが、サイトの構成や仕組みそのものから来ているなら、作り直しが要ります。そうでなければ、今のサイトを直すだけで解決することが多くあります。全面的な作り直しを前提にした見積を取る前に、どちらに当たるかを見分けてください。

部分の修正で済む症状

次のような症状は、今のサイトを直すだけで解決できることが多いものです。

  • スマホで表示が崩れる
  • アドレスがhttpのまま
  • ページの表示が遅い
  • 問い合わせのフォームが動かない
  • 写真や文章が古い

色や書体が古い、写真が使い回し、文章が今の事業と合っていない。こうした中身の古さも、差し替えれば直ります。直す箇所を一覧にして、部分の修正として見積を取ってください。

作り直しが要る症状

ページの構成そのものが目的と合っていないなら、作り直しを考えます。事業が変わり、伝えるべきことが根本から変わった場合も同じです。

制作会社と連絡が取れず更新できない、使っている仕組みのサポートが終わっている、という場合も同じです。技術的に手を入れられないため、作り直すほかありません。

自分でお知らせを更新できない仕組みなら、更新できる仕組みへの入れ替えが必要です。

SELF CHECK

今のサイトで、いちばん困っていることはどれですか。

リニューアルの費用は、作り直す範囲で決まる

リニューアルの範囲を、崩れや表示速度を直す部分の修正、自社で更新できる仕組みへの入れ替え、構成から設計し直す全面的な作り直しの3段階に分け、範囲が広がるほど費用と期間が増えることを示した図
出回っている相場の多くは、全面的な作り直しの金額

リニューアルの費用は、作り直す範囲で決まります。部分の修正、仕組みの入れ替え、全面的な作り直しの3段階で考えると分かりやすくなります。

範囲 主な作業 費用と期間
部分の修正 崩れや表示速度、フォームを直す 小さい
仕組みの入れ替え 自社で更新できる仕組みに載せ替える 中くらい
全面的な作り直し 構成から設計し直して作る 大きい

出回っている相場の多くは、全面的に作り直した場合の金額です。

① 部分の修正

崩れている箇所、重い画像、動かないフォームのように、問題のある箇所だけを直します。今のサイトの仕組みはそのまま使います。

費用も期間も、3段階の中で最も小さく収まる範囲です。直す箇所を一覧にして見積を頼めば、作業の範囲もはっきりします。

困っていることが見た目や動作の一部なら、まずこの範囲で足りるかを考えてください。

② 仕組みの入れ替え

見た目や構成はおおむねそのままにして、自社で更新できる仕組みに載せ替えます。WordPressなどに移し、お知らせや料金を自分で直せるようにする作業です。

移すページの数が多いほど、費用と期間は増えます。URLを今のまま保てるかも、見積の段階で確かめておいてください。

見た目を変えないぶん、全面的な作り直しより費用と期間を抑えやすい範囲です。

③ 全面的な作り直し

目的に合わせて、構成から設計し直して作ります。原稿や写真も新しく用意することが多く、費用も期間も最も大きくなります。

事業が大きく変わったときや、今のサイトの仕組みが使えないときに選ぶ範囲です。それ以外の理由なら、①か②で済まないかを先に確かめてください。

作り直す場合も、今のURLのうち残すものと消すものを、設計の前に決めておきます。

リニューアルの見積で、金額に差が出る3つの項目

リニューアルの見積で金額に差が出る項目として、原稿と写真をどちらが用意するか、テンプレートか個別のデザインか、既存のページを移す作業が含まれるか、の3つを並べた図
安い見積は、どれかが自社の負担になっていることが多い

同じ範囲でも、見積の金額は会社によって大きく違います。差が出やすいのは、次の3つの項目です。

安い見積が出たときは、このうちどれかが自社の負担になっていないかを確かめてください。あとから原稿を求められたり、移す作業を頼まれたりして、進行が止まることがあります。見積書には書かれていない前提こそ、商談の場で聞いておきます。

① 原稿と写真をどちらが用意するか

見積書で「コンテンツ制作」や「ライティング」と書かれている項目です。ここが自社の負担になっていれば安く、制作会社が用意するなら高くなります。

原稿がそろわずに公開が遅れる例は、珍しくありません。制作会社が書く場合は、取材の回数と費用を確かめてください。

写真も、撮影が含まれるのか、自社で用意するのかを決めておきます。

② テンプレートか、個別のデザインか

用意されたテンプレートを使うか、一からデザインするかで金額は変わります。テンプレートでも十分な業種は多くあります。

見た目の独自性が受注に直結しない業種なら、話は別です。その場合は、デザインに費用を寄せるより、中身を充実させるほうが成果に近づきます。

個別にデザインする場合は、修正が何回まで含まれるかを契約の前に確かめてください。

③ 既存のページを移す作業

今のサイトから、文章や画像を新しいサイトへ移す作業です。ページの数が多いと、この作業だけで相応の時間がかかります。

見積に含まれていない場合は、自社で移すことになります。ページの数を先に数え、どちらが担当するかを決めてから見積を比べてください。

移さずに消すページがあるなら、その一覧も一緒に作っておきます。

作り直しても成果が出ない2つの場合

作り直しても成果が出ない場合として、問い合わせのフォームが動いていない場合と、検索から人が来ていない場合の2つを並べ、見た目を変えても内側が空のままでは数字が動かないことを示した図
見た目の内側にある、動作と流入を先に確かめる

リニューアルで変わるのは、主に見た目です。見た目の内側には問い合わせまでの動作があり、さらにその手前には人の流れがあります。

外側だけを新しくしても、内側が空のままなら数字は動きません。作り直す前に、次の2つを確かめてください。どちらかが原因なら、作り直しの費用より先に、そちらに手を入れるほうが早く成果につながります。

① 問い合わせの仕組みが動いていない

問い合わせのフォームから、実際にテスト送信してみてください。送信できない、通知が来ないといった状態なら、デザインを変えても問い合わせは届きません。

当サイトでも、送信の仕組みを持たないフォームを公開していたことがありました。ヘッダーからフッターまで16か所のボタンが、そのフォームを指していたのです。

直すのはフォームだけで、作り直す必要はありませんでした。

② 検索から人が来ていない

検索から人が来ていない状態で作り直しても、見る人が増えるわけではありません。見た目を変えることと、検索で見つかることは別の話です。

Search Consoleで、表示回数とクリック数を確かめてください。表示そのものが少ないなら、原因はデザインではなく、狙う語や記事の数にあります。

その場合は、作り直しの費用を記事や集客に回すほうが先です。

リニューアルで失うものと、守る方法

リニューアルで失いやすいものとして、変えたURLへのリンクやブックマーク、消したページへの流入を挙げ、URLを変えない、変えるなら古いURLから内容の近いページへ1つずつ転送する、という守り方を示した図
URLはできるだけ変えず、変えるなら1つずつ転送する

リニューアルには、失うものもあります。最も気をつけたいのは、URLの変更と、消したページの扱いです。

Googleによれば、サイトを大きく変えると、順位が一時的に揺れることがあります。揺れを小さくするには、URLをできるだけ変えず、変えるなら正しく転送することです。公開の日に転送まで済ませる段取りを、見積の段階で決めておいてください。

URLは、できるだけ変えない

デザインと仕組みだけを入れ替え、ページのアドレスは今のままにすることはできます。URLを変えなければ、転送の設定も要りません。

見た目を変えるだけなら、URLを変える理由はほとんどありません。制作会社から変更を提案されたら、その理由を聞いてください。

外から張られたリンクや読者のブックマークも、そのまま生かせます。

変えるなら、1つずつ内容の近いページへ転送する

URLを変えるなら、古いURLから新しいURLへ301で転送します。Googleは、301の転送で評価が失われることはないと説明しています。

転送先は、内容が最も近いページにしてください。すべてをトップページに転送すると、読者が探していた情報にたどり着けません。転送の設定は、公開と同時に済ませます。古いURLと新しいURLの対応表を作っておくと、漏れを防げます。

消したページの扱いを決めておく

当サイトでは、記事を入れ替えたときに、消した22本のURLが410を返すように設定しました。それでも表示回数は、しばらく古いURLから出続けたのです。

一方で、410にしたURLに、同じアドレスで新しい記事を公開し直すことはできています。流入の実績があるURLは、内容を入れ替えて使い直す選択肢もあります。

消すページは、事前に流入があるかを確かめてから決めてください。

ホームページのリニューアル費用に関するよくある質問

リニューアルは、何年ごとに必要ですか

年数では決まりません。困っていることがなければ、作り直す理由はありません。

何年たったかではなく、症状で判断してください。スマホで崩れる、更新できない、事業と内容が合わないといった症状が出たときが、見直す時期です。症状が部分的なら、まずは部分の修正で足りるかを考えます。定期的に、スマホでの表示とフォームの送信を確かめておくと、症状に早く気づけます。

安い見積と高い見積、どちらを選べばいいですか

金額ではなく、作業の範囲で比べてください。安い見積は、原稿と写真、ページを移す作業が自社の負担になっていることがあります。

3つの項目がどちらの負担かをそろえてから、見積を比べ直します。そろえると、金額の差は思ったより小さくなるのが普通です。そのうえで、公開後の更新や保守がどこまで含まれるかも見てください。

今のサイトを作った会社に頼むべきですか

連絡が取れて、対応に不満がなければ、そのほうが早く安く済むことがあります。今のサイトの作りを把握しているためです。

連絡が取れない場合は、まずドメインとサーバーの名義と、管理画面に入れるかを確かめてください。名義が制作会社のままだと、移す手続きに時間がかかります。新しい会社に頼む場合は、その手続きも見積に含めてもらってください。

リニューアルのあとに、アクセスが減ることはありますか

あります。URLを変えて転送を設定しなかったときや、流入のあったページを消したときに起きやすくなります。

サイトを大きく変えた直後は、順位が一時的に揺れることも珍しくありません。公開の前に、流入のあるページの一覧をSearch Consoleで書き出してください。転送の漏れを防げます。公開後の数週間は、表示回数を週に1回確かめてください。

自分でリニューアルすることはできますか

部分の修正なら、自分でできる範囲もあります。写真や文章の差し替え、お知らせの更新は、更新できる仕組みなら管理画面で済みます。

仕組みの入れ替えや全面的な作り直しは、URLや転送の設定を誤ると、検索からの流入を失いかねません。触ったことがない作業は、その部分だけでも依頼するほうが安全です。自分でやる部分と頼む部分を分けると、費用も抑えられます。

まとめ

リニューアルの費用は、作り直す範囲で大きく変わります。困っていることを1つ書き出し、部分の修正で済むか、作り直しが要るかを見分けてください。

見積は、原稿と写真、デザインの作り方、ページを移す作業の3つをそろえて比べます。作り直す前に、フォームが動くか、人が来ているかも確かめておきます。

URLはできるだけ変えず、変えるなら内容の近いページへ1つずつ転送してください。

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