ホームページ制作

ホームページ制作の費用相場|金額差の正体と、自社の予算の出し方

ホームページ制作の費用相場|金額差の正体と、自社の予算の出し方

「ホームページはいくらかかるの?」「見積が10万円と100万円、どっちが妥当?」と迷っていませんか?

相場表を見ても幅が広く、自社がどこに当てはまるのか分かりません。

この記事では、金額差が生まれる理由、費用の内訳、予算の出し方、見積を比べる前の確認を解説します。

はじめてホームページを依頼する方が、見積書を前に金額の妥当さを判断できるようになります。

ホームページ制作の費用相場は、作業範囲によって大きく開く

ホームページ制作の見積額は、ページ数、作り方、作業の分担の3つを掛け合わせて決まることを示した掛け算の図
同じページ数でも、作り方と分担が違えば見積額は変わる

ホームページ制作の費用は、ページ数・作り方・作業の分担の3つで決まります。同じ10ページのサイトでも、この3つが違えば見積額は大きく変わります。

相場表の金額に幅があるのは、この3つの条件がそろっていないためです。先に目安をつかみ、そのうえで自社の条件を当てはめてください。

種類別と依頼先別の2つの目安を見たうえで、自社がどこに当てはまるかを考えてください。

種類別の目安

目的ごとの目安は、次の表のとおりです。集客や採用を狙うほど、設計と原稿の作業が増えて金額が上がります。

種類 主な目的 目安
会社案内のサイト 実在と連絡先を示す 10万〜50万円前後
集客を狙うサイト 検索から問い合わせを得る 50万〜150万円前後
採用サイト 応募を集める 30万〜200万円前後
通販サイト 商品を売る 100万円以上

表は、2026年9月29日時点の検索上位の相場記事9本から、当サイトで範囲をまとめたものです。特定の1社の価格ではありません。

依頼先別の目安

同じ内容でも、どこに頼むかで金額が変わります。差が出るのは、関わる人数と確認の工程が違うためです。

依頼先 目安 向く場合
自分で作る 0〜20万円程度 会社の実在を示せればよい
個人(フリーランス) 10万〜80万円程度 担当者と直接やり取りしたい
制作会社 50万〜300万円以上 設計から撮影まで任せたい

範囲の出し方は、種類別の表と同じです。個人に頼む場合の注意は、ホームページ制作を個人に依頼するときの向き不向きで扱っています。

相場表の数字を読むときの注意

相場表の数字には、根拠が書かれていないものが多くあります。上位9本のうち、調査の時期を書いていたのは1本で、件数と方法まで示した記事はありませんでした。

多くは、書き手の会社の料金や経験から作られた目安です。相場表は大まかな位置をつかむために使い、判断は見積の中身で行ってください。

特に「平均」と書かれた金額には注意が要ります。何社の何件から出した平均かが分からなければ、比べる基準になりません。

ホームページ制作費用の内訳は、4つの工程に分かれる

ホームページ制作の費用が、企画と設計、デザイン、実装と更新の仕組み、原稿と写真の4つの工程に分かれることを示した図
見積は、4つの工程に分けてから比べる

見積の金額は、企画と設計、デザイン、実装、原稿と写真の4つの工程に分けて見ます。「制作一式」の1行だけの見積では、どこにいくらかかっているかが分かりません。

工程 主な作業 目安
企画と設計 目的の整理、ページ構成、導線 5万〜20万円程度
デザイン トップと下層ページの見た目 5万〜20万円程度
実装と更新の仕組み コーディング、WordPressの導入 5万〜50万円程度
原稿と写真 文章の作成、撮影 数万〜50万円程度

目安は、2026年9月29日に確認した上位記事の工程別の金額をまとめたものです。規模と依頼先によって上下します。

① 企画と設計

誰に何を伝え、どのページから問い合わせにつなげるかを決める工程です。ここが薄いと、見た目は整っていても問い合わせが来ないサイトになります。

見積に設計の工程が入っていない場合は、構成を誰が決めるのかを確かめてください。

設計の段階で決めるのは、狙うお客さん、載せるページ、問い合わせまでの道筋の3つです。ここを自社で決めて渡せば、この工程の費用は小さくなります。

② デザイン

テンプレートを使うか、一から作るかで金額が変わります。テンプレートは安く早い反面、同業と似た見た目になりやすい点に注意が要ります。

採用や信頼を目的にするなら、デザインは削らないほうがよい部分です。問い合わせの経路が決まっているなら、テンプレートで足ります。

迷ったら、同業の会社のサイトを何社か見比べてみてください。似た見た目が並んでいる業種ほど、デザインで差をつける意味があります。

③ 実装と更新の仕組み

デザインをページとして組み立て、自社で更新できる仕組みを入れる工程です。WordPressを入れるかどうかで、公開後に自分で直せる範囲が変わります。

予約や会員の機能は、別料金になるのが一般的です。使う場面を説明できない機能は、見積から外してください。

WordPressを入れる場合は、更新の手順を教えてもらえるかも見積の段階で確かめます。

④ 原稿と写真

見積の差がいちばん出やすいのが、この工程です。誰が用意するかが見積書に書かれていないことも少なくありません。

見積書に、次のどちらが書かれているかを確かめてください。

  • 原稿:自社が用意するか、取材して書いてもらうか
  • 写真:手持ちの写真を使うか、撮影を頼むか
  • 素材:ロゴや図を作り直すか、今のものを使うか

書かれていなければ、見積の前提がほかの会社とずれている可能性があります。

金額差を生むのは、原稿と写真を誰が用意するか

原稿と写真を自社で用意すると費用は下がるが時間を払うことになり、依頼すると費用はかかるが公開までが早くなることを2列で比べた図
費用で払うか、時間で払うかの違いになる

同じページ数でも、原稿と写真を自社で用意するか依頼するかで、見積額は大きく変わります。自社で用意すれば費用は下がりますが、その分の時間は自社が払うことになります。

分担 費用 時間
自社で用意する 下がる 自社の人が使う
依頼する 上がる 制作会社が使う

どちらが得かを決めるのは、社内で使える時間の量です。本業の忙しさも含めて、無理のない分担を選んでください。

原稿を自社で書くと、時間で払うことになる

当サイトで以前、記事1本にかかった時間を測りました。調査に1時間、構成に1時間、執筆に3時間、図解に2時間で、合わせて7時間です。

サービスページの原稿も、中身を考える時間は同じようにかかります。本業の合間に書くなら、公開までの期間が延びる前提で計画してください。

書けないときの進め方は、ホームページの原稿が書けないときの集め方で扱っています。

写真は撮り直しが効かない

写真は、あとから差し替えるのに手間がかかります。スマートフォンで撮った写真でも使えますが、明るさと構図がそろっていないと全体の印象が下がります。

撮影を依頼すると別料金です。店舗や施工例のように写真が主役の業種では、ここに費用をかける意味があります。

自社で撮るなら、明るい時間帯に、同じ向きと高さでそろえて撮るだけでも印象は変わります。

依頼したほうが早い場合

原稿を書く人が社内にいない場合は、最初から依頼したほうが公開は早くなります。取材して原稿にする作業を含めた見積を取り、自社で書く場合の時間と比べてください。

ただし、事業の中身を一番知っているのは自社です。依頼する場合も、材料となる情報は自社で用意します。

材料とは、お客さんからよく聞かれる質問、対応できる地域、料金の考え方などです。箇条書きのメモでも、渡すだけで原稿の精度が上がります。

予算から逆算する3つの手順

載せる内容を書き出してページ数を数え、原稿と写真の分担を決め、公開後に毎年かかる費用を足すという、予算を出す3つの手順を示した図
金額から入らず、内容から予算を組み立てる

予算を決めるときは、載せる内容から先に決めます。金額から入ると、何が削られたのか分からないまま契約することになります。

3つを終えれば、見積の依頼文に書く内容はそろった状態です。依頼文には、ページの一覧、原稿と写真の分担、毎年払える上限額の3点を書いてください。

同じ依頼文を各社に送れば、返ってくる見積を同じ物差しで比べられます。

① 載せる内容を書き出して、ページ数を数える

会社案内、サービス内容、問い合わせの3つは、業種を問わず必要です。そこに実績や料金など、お客さんが判断に使う情報を足していきます。

書き出した項目をページに割り振れば、必要なページ数が決まります。見積を取るときは、この一覧を各社に渡してください。

書き出すときは、お客さんから実際に聞かれた質問を思い出すと漏れが減ります。

② 原稿と写真の分担を決める

次に、ページごとに原稿と写真を誰が用意するかを決めます。分担を決めずに見積を取ると、会社ごとに前提が違い、金額を比べられません。

「原稿は自社、写真は依頼」のように、項目ごとに分けても構いません。決めた分担は、見積の依頼文に書いておきましょう。

迷う項目は、「自社で用意した場合」と「依頼した場合」の両方で見積を出してもらいます。差額を見てから決めても遅くありません。

③ 公開後に毎年かかる費用を足す

制作費のほかに、公開後も毎年の費用がかかります。ドメインとサーバーは必須で、保守を頼むならその月額も加わります。

項目 目安
ドメイン 年1,000〜5,000円程度
サーバー 月500〜5,000円程度
SSL証明書 無料〜年数万円
保守 月5,000〜30,000円程度

目安は、2026年9月29日に確認した上位記事の金額をまとめたものです。保守は作業の範囲で中身がまったく違うため、何をしてくれるのかを書面で確かめてください。

SELF CHECK

ホームページ制作の予算は、どのくらいを考えていますか。

安い見積と高い見積を比べる前に確かめる3つ

見積が安い理由は、作業範囲が狭い、月額で回収する、作り方が違うの3つに分かれ、それぞれ確かめる点が違うことを示した分岐の図
安さの理由が分かれば、比べ方が決まる

見積の金額に差があるときは、安い理由と高い理由を先に確かめます。理由が分かれば、どちらが自社に合うかを判断できます。

確かめるのは、作業範囲、支払いの形、名義の3つです。どれも見積書と契約書に書かれているべき内容なので、書かれていなければ署名の前に質問してください。

3つの答えが出そろってから、金額を比べるようにしましょう。

① 作業範囲がそろっているか

安い見積は、原稿や写真、設計の工程が含まれていないことがあります。含まれていない作業は、あとから追加費用として請求されます。

各社の見積を工程ごとに並べ、同じ作業が入っているかを確かめてください。見積書で確認する項目は、関連記事で7つに分けて整理しました。

工程の名前が会社ごとに違う場合は、何をする作業かを聞いて同じ表にそろえます。

② 月額制やリース契約の総額と、解約の条件

初期費用0円の月額制は、総額で比べる必要があります。月2万円を5年払えば、合計は120万円です。

リース契約なら、途中でやめられるか、やめたときにいくら払うかを契約前に確かめます。解約後にサイトが残るかどうかも、あわせて聞いておきましょう。

事業者どうしの契約には、原則としてクーリング・オフが使えません。署名の前に、契約期間と途中解約の条件を必ず読んでください。

③ ドメインとデータが誰の名義になるか

ドメインを制作会社の名義で取ると、契約を終えたときに移せないことがあります。ドメインの名義は、最初から自社にしてください。

サイトのデータを渡してもらえるかも、契約書で確かめます。名義の決め方は、ホームページのドメインの決め方で扱っています。

すでに制作会社の名義になっている場合は、今のうちに移せるかを相談しておきましょう。

ホームページ制作費用を抑えるなら、後から足せるものを外す

多言語対応、凝ったアニメーション、使う予定のないページは最初は外してよく、設計、スマートフォンでの見やすさ、表示の速さは外すと作り直しになることを示した図
外すのは、必要になってから足せるものだけ

費用を抑えるときは、後から足せるものから外します。作り直しになるものまで削ると、安くなっても成果につながりません。

判断の目安は、公開したあとに足すとき、ほかのページを作り直さずに済むかどうかです。済むものは後回しにでき、済まないものは最初から入れておく必要があります。

迷う項目は、制作会社に「後から足すといくらか」を聞いてみてください。

最初は外してよいもの

多言語対応、凝ったアニメーション、使う予定の決まっていないページは、最初は外して構いません。どれも、必要になってから足せるものです。

使わないまま残った英語ページや、更新されないお知らせ欄は、かえって印象を下げます。反応を見ながら、必要なものだけを足してください。

外した項目は、一覧にして残しておきます。

外すと作り直しになるもの

設計、スマートフォンでの見やすさ、表示の速さは削らないでください。公開後に直すと、作り直しに近い費用がかかります。

当サイトも公開時は記事0本から始め、ページは反応を見ながら足しています。最初に要るページの考え方は、関連記事で扱いました。

この3つは、あとから直すと全ページに手が入ります。見積を削るときも、ここだけは残してください。

ホームページ制作の費用相場に関するよくある質問

補助金は使えますか

小規模事業者持続化補助金なら、ほかの経費と組み合わせて使える場合があります。第20回の公募では、ウェブサイト関連費の補助額の上限は30万円で、この経費だけでは申請できません。

申請の締切は2026年12月15日です。採択されるとは限らないため、補助金を前提に契約を急がないでください。

申請には、商工会議所などの支援計画書が必要です。

月額制と買い切りは、どちらが得ですか

使う年数で決まります。月額に使う予定の月数を掛け、買い切りの制作費と保守費の合計と比べてください。

月額制でも、更新作業まで含まれているなら割安になることがあります。何が含まれるかを確かめてから比べましょう。

たとえば5年使う予定なら、月額の60か月分を出します。それを、買い切りの制作費に5年分の保守費を足した額と並べてください。

見積は何社から取ればいいですか

2〜3社で足ります。数を増やすより、同じ条件で依頼することのほうが大切です。

載せる内容と分担の一覧を渡せば、各社の見積を工程ごとに比べられます。

1社だけでは、金額が高いのか安いのか判断できません。反対に5社を超えると、見比べる手間が大きくなり、条件の違いを見落としやすくなります。迷ったら3社から始めてください。

見積の「ディレクション費」は何の費用ですか

進行の管理と、打ち合わせや確認のやり取りにかかる費用です。会社によっては、企画と設計の作業もここに含めています。

何が含まれるかは会社ごとに違うため、金額だけで高い安いを判断せず、作業の中身を聞いてください。

この項目の金額が大きいときは、打ち合わせの回数や確認の範囲を聞いてみてください。作業の量と見合っているかが分かります。

地方の制作会社は、東京より安いですか

地域で一律に安いとは言えません。金額を決めるのは、地域よりも作業範囲と分担です。

名古屋での依頼先の選び方は、名古屋でホームページ制作を依頼するときの判断で扱っています。

打ち合わせや撮影で来てもらう必要があるなら、近い会社のほうが交通費は抑えられます。オンラインで済む作業なら、地域にこだわらず探して構いません。

まとめ

ホームページ制作の費用は、ページ数・作り方・分担の3つで決まります。相場表は大まかな位置をつかむために使い、判断は見積の中身で行います。

予算は、載せる内容と分担を決めてから逆算しましょう。削るなら後から足せるものからにして、設計と原稿の質は残してください。

まずは載せたい内容を書き出し、ページ数を数えるところから始まります。

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