記事がインデックスされない原因|まず見る画面と、待ってよい場合の見分け方

「公開したのに検索に出ない」「noindexは設定していないのに!」と困っていませんか?
同じ「未登録」でも、状態によって原因も対処もまったく違います。見分けずに設定を触ると、空振りが続きます。
この記事では、検出とクロール済みの見分け方、URL検査での確認手順、設定でブロックしている4箇所、そして待ってよい場合と動くべき場合の判断までを解説します。
記事が検索結果に出てこない方が、対策を始める前に原因を切り分けられるようになります。
インデックスされない状態は2種類ある

Search Console が示す未登録には、「検出−インデックス未登録」と「クロール済み−インデックス未登録」の2つがあります。名前は似ていますが、止まっている段階が違います。
検出は、ページの存在は分かっているがまだ読まれていない状態です。クロール済みは、読み終えたうえで登録されていない状態を指します。前者はクロールの問題、後者は内容の問題になります。
混同すると対処を間違える
この2つを分けずに扱うと、対策が空振りします。クロール済みの場合、Googleは再クロールのリクエストを送る必要はないと明記しています。読んだうえで登録しないと判断しているため、同じ内容を再提出しても結果は変わりません。
一方、検出の場合は登録リクエストが有効です。同じボタンを押しても、片方では効いて片方では効きません。
URL検査でインデックスの状態を確認する

確認は Search Console のURL検査から行います。対象のURLを上部の検索窓に貼り付けると、そのページの現在の状態が表示されます。
ここで表示される文言をそのまま控えてください。修正の前後で見比べられるようにしておくと、施策の効果を判断できます。
site:検索で判断しない
「site:ドメイン名」で検索する方法も知られていますが、確認手段としては精度が落ちます。表示されるページ数は概算で、実際の登録状況とずれることがあります。
また、site:検索では未登録の理由が分かりません。原因を特定するには、URL検査の結果を見る必要があります。
site:検索は、あくまで簡易的な確認手段です。実際には登録されていても表示されないことがあり、その逆もあります。
正確に確認するなら、Search ConsoleのURL検査を使います。対象のURLを入力すると、登録されているか、されていないならその理由が表示されます。
レポートとURL検査で結果が違う場合
ページのインデックス登録レポートで未登録と表示されていても、URL検査では登録済みと出ることがあります。この場合はURL検査の結果が正しい状態です。
レポートは集計に時間差があるため、直近の変更が反映されていません。個別のURLの状態は、必ずURL検査で確かめてください。
- 参考:URL 検査ツール
「検出」でインデックスが止まる原因と対処

検出で止まる主な理由は、クロールの優先度が低いことです。Googleはサイトごとにクロールできる量を調整しており、優先度の低いページは後回しになります。
優先度を判断する材料のひとつがリンクです。どこからもリンクされていない記事は、発見はされても読まれない状態が続きます。
内部リンクを1本張る
最も効果が早いのは、すでに登録されている記事から新しい記事へリンクを張ることです。Googleはリンクをたどってページを見つけ、関連性の判断にも使うと公表しています。
関連する既存記事の本文中か、記事末の関連記事欄から張ります。一覧ページは階層が深くなるため、カテゴリー一覧からのリンクだけでは弱いことがあります。
張る場所は、関連する既存記事の本文中です。記事末尾の一覧に並べるだけでは、発見されるまでに時間がかかります。文章の流れの中に置くほうが確実です。
張る側の記事は、すでに登録されているものを選びます。まだ登録されていない記事からリンクしても、たどられません。
サイトマップに載っているか確認する
XMLサイトマップに含まれていないURLは、発見が遅れます。WordPress は5.5以降、/wp-sitemap.xml を自動で出力します。
このサイトでも実際に確認しました。記事を14本公開しながら、サイトマップを一度も Search Console に送信していない状態が続いていました。それでも大半の記事は登録されていましたが、これは内部リンクをたどって発見されていたためです。
登録リクエストには上限がある
URL検査からのインデックス登録リクエストは、1日あたりの回数に上限があります。実際に18本を連続でリクエストしたところ、途中で上限に達しました。
まとめて処理したい場合は、日をまたいで分けるか、サイトマップの送信で代替します。一度に処理できないので、優先度の高いページから順にリクエストしてください。
1日あたりの回数に制限があります。上限に達すると、翌日まで送信できません。
また、同じURLを何度も送っても効果はありません。送信は1回で十分です。登録されない理由が内容にある場合、リクエストを繰り返しても状況は変わりません。
- 関連記事:内部リンクの張り方|柱を決めて往復させる
「クロール済み」で止まっている場合の原因と対処

クロール済みで止まる場合、Googleは読んだうえで登録しない判断をしています。設定を触っても状態は変わりません。
原因として多いのは、サイト内に似た内容の記事があることです。検索意図が重なる記事が複数あると、どれか1本だけが登録されることがあります。
重なっているなら統合する
同じキーワードを狙った記事が複数ある場合、1本にまとめて残りを301でリダイレクトします。分散していた評価が1本に集まります。
統合の判断は、検索意図が同じかどうかで決めます。キーワードが違っても、読者が知りたいことが同じなら重複と見なされます。
重なっていないなら中身を足す
他に似た記事がないのに登録されない場合は、内容が薄いと判断されている可能性があります。他のサイトにも書かれている情報だけで構成されていないか確認します。
足すべきは実際に確かめたことです。自分で試した手順、実測した数字、うまくいかなかった例。他が書けない材料が入って初めて、登録する理由が生まれます。
SELF CHECK
URL検査には、どう表示されましたか。
診断結果
発見はされています。待ちます
Googleはそのページの存在を知っていますが、まだ読みに来ていません。公開から2週間以内なら通常の流れです。
できることは、関連する既存記事の本文中からリンクを1本張ることです。すでに登録されている記事から張ります。サイトマップに含まれているかも確認しておきます。
診断結果
内容に問題があると判断されています
読まれたうえで、登録する価値がないと判断された状態です。登録をリクエストしても変わりません。
似た内容の記事が自サイト内にないか、検索意図に対して薄くないかを確認します。直すのは記事のほうです。
診断結果
設定を解除します
テスト時の設定がそのまま残っている例がよくあります。ページのソースを開き、robots の行を確認してください。
テーマの設定、SEO関連のプラグイン、WordPressの「検索エンジンでの表示」の3か所を順に見ます。解除後にURL検査から登録をリクエストします。
診断結果
この記事の対象ではありません
登録は済んでいます。検索結果に出ないのは、順位が低いためです。
狙う語で実際に検索し、上位10件と自分の記事を見比べてください。範囲の狭さや形式の違いが原因になっていることが多い。
インデックスをブロックしている4箇所

状態の確認と並行して、技術的にブロックしていないかを見ます。次の4箇所は、記事の内容に関係なく登録を止めます。
いずれも設定を戻せばすぐ解消します。確認は数分で終わるので、先に潰しておくと切り分けが楽になります。
確認する内容
- noindex がページに付いていないか。WordPress の設定で「検索エンジンでの表示を許可しない」が有効になっていないか
- robots.txt でそのURLがブロックされていないか
- canonical が別のURLを指していないか
- サーバーが200以外を返していないか
WordPress の場合、サイト全体の設定でインデックスを拒否している状態が見落とされがちです。設定 → 表示設定から確認できます。
410で消したURLは戻ってこない
削除した記事のURLは、410を返す設定にすると恒久的に消えたと通知されます。このサイトでも旧記事22本を410にしました。
ただし、消えるまでには時間がかかります。410にした後も、Search Console の表示回数はしばらく旧URLから出続けました。同じスラッグで新しい記事を出す場合は、この期間を見込んでおく必要があります。
インデックスを待ってよい場合と、動くべき場合

未登録がすべて問題とは限りません。公開から日が浅い記事や、立ち上げたばかりのサイトでは、登録されないのが通常の状態です。
新規ドメインの場合、Googleがサイトを認識するまでに一定の期間がかかります。この段階で設定を触り続けると、原因が分からなくなります。
待ってよい場合
公開から数日で、サイト全体が未登録の状態。これは順番が回ってきていないだけです。サイトマップを送信し、内部リンクを整えたら待ちます。
目安として2週間ほど様子を見ます。その間に登録が始まれば、残りも順次進みます。
公開から2週間以内であれば、待つのが基本です。新しいサイトほど、検出から登録までに時間がかかります。
その間にできるのは、内部リンクを張ることと、サイトマップに含まれているかを確認することです。それ以上の操作は、待つ時間を短くしません。
動くべき場合
公開から1か月以上経っても未登録の記事、あるいは他の記事が登録されているのに特定の1本だけが残る場合。ここには個別の原因があります。
一部だけが未登録なら、まず設定を疑います。全体が同じ条件なのに1本だけ違う結果になるのは、その記事に固有の要因があるためです。
1か月経っても登録されない場合は、記事の内容を見直します。似た内容の記事が自サイト内にないか、検索意図に対して薄くないかを確認します。
あわせて、noindexの指定が残っていないかも見ます。テスト時の設定がそのままになっている例は珍しくありません。
よくある質問
登録リクエストを何度も送れば早くなりますか。
なりません。同じURLへの重複したリクエストは処理されず、順番が早まることもありません。クロール済みの状態では、そもそもリクエスト自体が不要とされています。
サイトマップを送れば必ず登録されますか。
されません。サイトマップは発見を助ける仕組みであり、登録を保証するものではありません。載せたうえで内部リンクを整えると、発見される確率が上がります。
記事を削除したのに検索結果に残っています。
410や404を返していても、検索結果から消えるまでに時間がかかります。急ぐ場合は削除ツールがありますが、こちらは約6か月の一時的な非表示で、恒久的な削除ではありません。
WordPress以外でも確認方法は同じですか。
同じです。URL検査は使っているCMSに関係なく機能します。ただしnoindexやサイトマップの設定場所はツールごとに異なります。
まとめ
インデックスされないとき、最初にやるのは設定の修正ではなく状態の確認です。検出とクロール済みでは、原因も有効な対処も別のものになります。
検出で止まっているなら、内部リンクとサイトマップで発見されやすくします。クロール済みなら、直すのは設定ではなく記事の中身です。この切り分けを飛ばすと、効かない作業を繰り返すことになります。
あわせて、noindex・robots.txt・canonical・サーバー応答の4箇所を確認します。ここに該当していれば、記事の質に関係なく止まります。
まずURL検査に1本貼って、表示された文言を控えるところから始まります。それを見てから、どちらの対処に進むかを決めてください。


