内部リンクの貼り方|記事が少ない段階で先に決めておく構造

「どこに何本張ればいいの?」「記事が少なくても意味あるの!」と迷っていませんか?
よくある解説は、記事が数百本あるサイトを前提に書かれています。
この記事では、置く場所で変わる伝わり方、柱と枝の構造、リンクの文言、本数、確かめ方を解説します。
記事がまだ少ない方が、増えてから直す手間をかけずに構造を決めるための手順です。
内部リンクは、どこに置くかで伝わり方が変わる

内部リンクは、張る場所によって伝わり方が変わります。本文の中、記事の最後、ヘッダーやフッターの3つで、役割が違います。
| 置く場所 | 伝わること | 使い方 |
|---|---|---|
| 本文の中 | 前後の文で、関係の中身まで伝わる | 読者が先を知りたくなる位置に置く |
| 記事の最後 | 関連する記事があること | 本文に置けなかったものを並べる |
| ヘッダーやフッター | サイト全体の構造 | 記事ごとの本数には数えない |
違いを生むのは、リンクの前後にある文章です。
本文の中のリンクは、前後の文が関係を説明する
本文の中のリンクは、前後の文章がリンク先の内容を説明しています。Googleも、リンクの前後にある文が重要になるため、文章全体に注意するよう勧めています。
置くのは、話題が切り替わる境目や、詳しく知りたい人が出てくる箇所です。読者が先を知りたくなった、その場所にリンクがあれば自然にたどられます。
無理に本文へねじ込む必要はありません。自然な位置がなければ、記事の最後に回してください。
ヘッダーとフッターは、本数に数えない
ヘッダーやフッターのリンクは、全ページに同じものが並びます。記事どうしの関係を示す手がかりにはなりにくいリンクです。
サイトの構造を伝える役割はありますが、記事ごとに内部リンクを考えるときは別にしてください。数えるのは、本文の中と記事の最後に置いたリンクだけです。
当サイトも、ヘッダーとフッターは全ページ共通にし、記事ごとのつながりは本文で作っています。
記事が少ないうちに、柱と枝の構造を決める

記事が少ない段階でやるべきなのは、リンクを増やすことではなく、構造を決めることです。決めるのは、柱と枝の関係と、リンクの向きです。
柱は、その領域の全体を広く扱う記事を指します。枝は、個別のテーマを深く扱う記事のことです。柱を先に決めておくと、新しい記事を書いたときに、どこへつなぐかで迷わなくなります。記事が数本のうちは、無理にリンクを作らず、構造だけを紙に書いておけば十分です。
領域ごとに、柱を1本決める
領域ごとに、全体像を扱う柱の記事を1本決めます。その領域で最も範囲が広く、多くの人が探す語を扱う記事です。
当サイトはCore Web Vitalsの記事を柱にしています。枝は、TTFB、LCP、INP、CLSの4本です。柱から4本へ、4本から柱へ、それぞれリンクを張りました。
柱は最初に書かなくても構いません。枝を何本か書いてから、それらをまとめる形で書くほうが、中身の濃い柱になります。
柱と枝は、往復でつなぐ
柱から枝へ、枝から柱へ、両方向に張ります。片方向だけだと、まとまりとして伝わりにくくなります。
理由は、読者の動きを考えれば明らかです。柱を読んだ人は詳しい枝へ進み、枝を読んだ人は全体像を確かめに柱へ戻ります。どちらの動きにも、リンクが用意されている状態を作ってください。
新しい枝を書いたら、柱の記事にもその枝へのリンクを足します。
枝どうしは、近いものだけをつなぐ
枝どうしは、内容が近いものだけをつなぎます。すべての枝を互いにつなぐと、関係の薄いリンクが増え、どれが中心か分からなくなります。
たとえば表示速度の枝どうしなら、つなぐのは原因が重なる2本だけです。読者がその2本を続けて読みたくなるかで判断してください。
迷ったら張らずに、柱を経由して行き来できる形にしておけば十分です。
リンクの文言は、リンク先の題名か要約にする

リンクの文字には、リンク先の題名か、その要約を使います。読者にはリンク先が分かり、Googleにはリンク先の内容が伝わります。
Googleの説明でも、リンクの文字はユーザーとGoogleの両方にリンク先の情報を伝えるものです。文字だけを読んで、どんな記事に飛ぶのかが分かるかを基準にしてください。当サイトは、リンクの文字に記事の正式な題名を使うと決めています。
「こちら」を使わない
「こちら」「詳しくはこの記事」といった指示語は避けます。Googleも、大雑把すぎる例として「こちらをクリック」を挙げています。
その文字だけでは、リンク先が何の記事か分かりません。スマホで流し読みしている読者は、リンクの文字だけを拾って読むことも多くあります。
同じ記事へのリンクでも、置く文脈に合わせて言い方を変えて構いません。
キーワードを詰め込まない
順位を上げるために、リンクの文字に狙う語を詰め込むのは逆効果です。Googleは、キーワードの乱用はスパムポリシーに違反すると明記しています。
読者がリンク先を理解するのに、その語が本当に必要かを考えてください。不自然に感じる文言は、たいてい詰め込みすぎです。
題名をそのまま使えば、詰め込みの心配はほとんどありません。
題名を変えたら、リンクの文言も直す
記事の題名を変えると、ほかの記事に張ったリンクの文字だけが古いまま残ります。記事が増えるほど、目で追って直すのは難しくなります。
当サイトでは、ある記事の題名を変えたとき、5本の記事に古い題名が残っていました。別の記事では13本に残っていたため、今は全記事を調べて置き換える処理で直しています。
題名の変更は、その記事だけの作業では終わらないと考えておいてください。
内部リンクの本数に、決まった正解はない

Googleは、1ページあたりのリンクの数に理想的な値はないと説明しています。そのうえで、多すぎると感じるなら、実際に多すぎる可能性が高いとも書いています。
本数を目標にするのではなく、読者にとって必要なリンクかどうかで判断してください。関係の深い記事だけに絞れば、本数は自然に落ち着きます。当サイトでは、記事の最後の関連記事を3本までと決めています。
関係のない記事には張らない
サイト内を回ってもらう目的で、関係のない記事へ張るのは逆効果です。読者が求めていないページに飛ばすことになり、すぐに戻られてしまいます。
判断の基準は、その記事を読んだ人が次に知りたくなる内容かどうかです。読みたくならないなら、張らないほうが記事も読みやすくなります。
迷うリンクは、記事の最後の一覧に回すだけで十分です。
リンクを隣り合わせに並べない
文の中にリンクを詰めて並べると、読者がどれを押せばよいか分かりにくくなります。Googleも、リンクのすぐ隣にリンクを置かないよう勧めています。
リンクが隣り合うと、それぞれのリンクの前後の文も失われてしまうのです。1つの段落に置くリンクは、1本か2本にとどめてください。
複数の記事を紹介したいときは、箇条書きにして1行に1本ずつ並べます。
内部リンクを張ったあとに確かめる3つ

内部リンクは、張って終わりではありません。月に1回と、記事を消したり新しく公開したりしたときに、次の3つを確かめてください。
記事が少ないうちは、目で見て回っても数分で終わります。記事が増えたら、サイト内のリンクを一覧にして確かめる方法に切り替えます。どちらの方法でも、見る点は同じ3つです。見つけた問題は、その日のうちに直してください。
① リンク切れがないか
記事を消したり、URLを変えたりすると、リンク先がない状態になります。ページのインデックス登録レポートで、見つからないページが増えていないかを見てください。
消してから探すと漏れが出るため、記事を消す前に、どこから張られているかを調べておきます。URLを変える場合は、古いURLから新しいURLへ転送してください。リンクを1本ずつ直さずに済みます。
② どこからも張られていない記事がないか
Googleは、大切なページには、サイト内の少なくとも1つのページからリンクするよう勧めています。どこからも張られていない記事は、見つけてもらいにくくなります。
当サイトは記事を14本公開するまで、サイトマップを一度も送っていませんでした。それでも大半の記事が登録されていたのは、内部リンクをたどって見つけてもらえていたためです。
どの記事にも、最低1本はほかの記事からリンクを張ってください。
③ 新しい記事を、既存の記事からつないだか
新しい記事を公開したら、関連する既存の記事から1本リンクを張ります。すでに登録されている記事から張ると、新しい記事が見つけてもらいやすくなります。
新しい記事から既存の記事へのリンクは、書くときに入れられるものです。忘れやすいのは、既存の記事の側から新しい記事へ張るほうです。公開した日に、柱の記事と近い枝の記事を開いてリンクを足してください。
内部リンクの貼り方に関するよくある質問
内部リンクは、記事の最後にまとめて置けばいいですか
まとめて置いても機能します。ただし、本文の中に置いたほうが前後の文で関係が伝わるため、自然な位置があるなら本文を優先してください。
本文と記事の最後の両方に、同じ記事へのリンクを置いても構いません。本文では文脈の中で紹介し、記事の最後では関連する記事の一覧として並べる、という使い分けができます。読者がどちらの位置からでも次の記事に進めるようにしておくと、取りこぼしが減ります。
同じ記事へ、何本も張ってもいいですか
読者にとって必要なら、張って構いません。長い記事で、離れた場所の両方からリンクしたいこともあります。
ただし、本数を稼ぐ目的で同じリンクを繰り返しても意味はありません。読者にとってもしつこく感じられます。同じ記事への2本目を置くときは、1本目と違う文脈で必要かを確かめてください。必要なければ、1本目だけで足ります。
関連記事を自動で表示するプラグインでもいいですか
使っても構いませんが、自動で選ばれた記事は、関係が薄いこともあります。表示された記事が、読者の次の関心に合っているかを確かめてください。
当サイトはプラグインを使わず、記事ごとに関連記事を手で選んでいます。記事が少ないうちは、手で選ぶほうが関係の近い記事を確実に並べられます。プラグインを増やさずに済むのも、手で選ぶ利点です。
古い記事にも、あとから張り足すべきですか
張り足してください。新しい記事を公開したら、関連する古い記事から1本張るのが基本です。
古い記事のほうがすでに登録され、評価も積み上がっています。そこから張ると、新しい記事が見つけてもらいやすくなります。張り足した日と記事は、記録に残しておいてください。あとから効果を確かめるときに役立ちます。古い記事の本文を直すついでに、張れる記事がないかを見るのも手です。
内部リンクに、nofollowを付けたほうがいいですか
付ける必要はありません。nofollowは、リンク先を推薦しないことを示す印です。自分のサイトの記事どうしに付ける理由は、通常ありません。
付けてしまうと、Googleがそのリンクをたどる手がかりにしにくくなります。検索結果に出したくないページがあるなら、リンクではなくそのページにnoindexを付けてください。
まとめ
内部リンクは、本数を増やす作業ではなく、構造を決める作業です。領域ごとに柱を1本決め、柱と枝を往復でつなぐ形を先に決めておいてください。
リンクの文字はリンク先の題名か要約にし、題名を変えたらリンクの文言も直します。本数に正解はないため、読者が次に読みたくなる記事だけをつなぎます。
まずは、自分のサイトの領域ごとに、柱にする記事を1本ずつ決めるところから始めてください。