内部リンクの貼り方|記事が少ない段階で先に決めておく構造

「どこに何本張ればいい?」「記事が少なくても意味あるの?」と迷っていませんか?
一般的な解説は、数百記事あるサイトを前提に書かれています。記事が少ない段階では、最適化する対象がありません。
この記事では、置く場所で変わる効き方、柱と枝の構造の決め方、アンカーテキストの書き方、張りすぎたときに起きること、公開後に確認する項目までを解説します。
記事数がまだ少ない方が、増えてから直す手間をかけずに構造を決められるようになります。
内部リンクは「どこに置くか」で効き方が変わる

内部リンクは張る場所によって効き方が変わります。最も強いのは本文中で、次が記事末の関連記事欄、最も弱いのが全ページ共通のナビゲーションです。
差が生まれる理由は文脈です。本文中のリンクは、前後の文章がリンク先の内容を説明しています。検索エンジンはその前後を読んで、リンク先が何についての記事かを判断します。
本文中に置くときの条件
文章の流れとして自然な位置に置きます。話題が変わる境目や、詳しく知りたい人が出てくる箇所です。
逆に、無理に本文へねじ込むと読みにくくなります。無理に置く必要はなく、適切な位置がなければ記事末に回して構いません。
文章の流れの中で、その先を読みたくなる位置に置きます。唐突に差し込むと、読むのを中断させるだけです。
記事末尾に一覧として並べるのも有効ですが、本文中のリンクのほうがたどられます。読者が知りたくなった瞬間に置くのが要点です。
ナビゲーションは数に入れない
ヘッダーやフッターのリンクは全ページに同じものが出るため、記事ごとの関連性を示しません。サイトの構造を伝える役割はありますが、特定の記事へ評価を集める働きは弱くなります。
内部リンクの本数を数えるときは、これらを除いて考えます。ヘッダーやフッターは除き、数えるのは本文中と記事末のリンクだけです。
ヘッダーやフッターのリンクは全ページに同じものが並びます。どの記事が重要かの手がかりにはなりません。
数える対象は、本文中に置いたリンクです。ここに集まっているかどうかが、そのページの位置づけを示します。
内部リンクを記事が少ないうちに決めておく

記事が少ない段階でやるべきなのは、リンクを増やすことではなく構造を決めることです。決めるのは柱と枝の関係、そしてリンクの向きの2つです。
柱はそのカテゴリー全体を広く扱う記事、枝は個別のテーマを深く扱う記事です。柱を先に決めておくと、新しい記事を書いたときにどこへつなぐかが自動的に決まります。
柱を1本決める
カテゴリーごとに柱を1本立てます。そのカテゴリーで最も検索需要が大きく、範囲の広いキーワードを扱う記事です。
柱は最初に書く必要はありません。枝を数本書いてから、それらをまとめる形で柱を書くほうが内容が濃くなります。
領域ごとに、中心となる記事を1本決めます。その領域の全体像を扱う記事です。
他の記事はその柱に向けてリンクし、柱からも各記事へリンクします。まとまりとして扱われやすくなります。
当サイトでは、Core Web Vitalsの記事を柱にして、TTFB・LCP・INP・CLSの4本を子記事として配置しています。柱から4本へ、4本から柱へ、それぞれリンクを張っています。
リンクは往復させる
柱から枝へ、枝から柱へ。両方向に張ります。片方向だけだと、構造として伝わりません。
枝どうしは、内容が近いものだけをつなぎます。すべての枝を相互につなぐと、関係の薄いリンクが増えます。
柱から子記事へ、子記事から柱へ。両方向に張ります。片方向だけでは、つながりが弱くなります。
子記事どうしのリンクも、内容が関係するものだけ張ります。すべてを相互にリンクすると、どれが中心か分からなくなります。
記事が2〜3本のうちは張らない
記事が2本や3本の段階では、無理に張る必要はありません。関連性の低い記事どうしをつないでも、読者にも検索エンジンにも意味が伝わりません。
このサイトでも、記事が数本の間は内部リンクを1本も置かない期間がありました。5本を超えたあたりから、自然につながる組み合わせが出てきます。
本数が少ないうちは、無理にリンクを作る必要がありません。関係の薄い記事どうしをつなぐと、かえって構造が崩れます。
5本を超えたあたりから、柱を決めて整理します。
内部リンクのアンカーテキストの書き方

リンクの文字には、記事の正式タイトルをそのまま使います。読者にはリンク先が分かり、検索エンジンにはリンク先の内容が伝わります。
避けるのは「こちら」「詳しくはこの記事」といった指示語です。その文字だけを見て、リンク先が何の記事か判断できません。
同じ文言を使い回さない
複数の記事から同じページへ張るとき、毎回まったく同じ文字にする必要はありません。文脈に応じて変えたほうが自然です。
ただし、リンク先と関係のない語を意図的に詰め込むのは避けます。順位を上げる目的で不自然な文字を使うと、逆の評価を受けます。
「こちら」「詳しくはこちら」では、リンク先に何があるか分かりません。記事のタイトルか、その要約を使います。
同じ記事へのリンクでも、置く場所によって文言を変えます。文脈に合った言い方のほうが、たどられやすくなります。
タイトルを変えたら、リンク元も直す
これが実務で最も面倒な部分です。記事のタイトルを変更すると、他の記事から張っているリンクの文字だけが古いまま残ります。
このサイトで実際に起きました。1本の記事のタイトルを変えたところ、5本の記事に旧タイトルの表記が残っていました。目視では追えないため、全記事を走査して置換する処理を書いて対応しています。
記事が増えるほど、目視では追えなくなります。タイトル変更は、その記事だけの作業では終わらないと考えておいてください。
内部リンクを張りすぎると評価が薄まる

内部リンクは多ければよいものではありません。1つの記事から渡せる評価には限りがあり、リンクの本数が増えるほど1本あたりの重みは小さくなります。
関係の薄い記事に張るほど、本当に評価を集めたい記事の取り分が減ります。本数を増やす前に、どこへ集めたいかを決めてください。
1記事あたりの目安
本文中と記事末を合わせて2本から4本が目安です。記事の長さや扱う範囲によって前後しますが、10本を超えるとどれが重要か分からなくなります。
Googleは1ページあたりのリンク数について、妥当な数に抑えるよう案内しています。極端でなければ問題になりませんが、多いほど良いわけではありません。
3本から5本を目安にします。多ければよいものではありません。
10本を超えると、どれが重要か伝わらなくなります。関係の深い記事だけに絞ります。
記事末尾の関連記事の一覧は、この数に含めません。本文中に置くリンクの本数として考えます。
関連性のない記事へは張らない
回遊率を上げる目的で無関係な記事へ張ると、読者が求めていないページに飛ばすことになります。離脱の原因になり、評価も分散します。
基準は単純です。その記事を読んでいる人が次に読みたいか。判断に迷ったときは、読みたくないなら張らないほうが良い結果になります。
リンクの数を増やすために、関係のない記事へ張るのは逆効果です。読者が開いても求めていた内容ではありません。
判断の基準は、その記事を読んだ人が次に知りたくなる内容かどうかです。
内部リンクを張ったあとに確認すること

張って終わりにせず、定期的に確認します。見るのはリンク切れ、集まり方の偏り、タイトル変更への追従の3つです。
頻度は月に1回で足ります。記事を削除したり統合したりしたときは、その都度確認してください。
リンク切れを確認する
削除した記事を指しているリンクが残っていないかを見ます。Search Console のインデックス作成レポートで、404が増えていないか確認できます。
削除してから探すと漏れが出るので、記事を削除する前に、どこから張られているかを調べておきます。
記事を削除したり、URLを変えたりすると、リンク先が存在しない状態になります。
Search Consoleのページのレポートで、404が発生しているURLを確認できます。月に1回見れば足ります。
URLを変える場合は、旧URLから新URLへ転送を設定します。転送すれば、リンクを1本ずつ直す必要はありません。
集まり方の偏りを見る
柱の記事に十分なリンクが集まっているかを確認します。逆に、どこからも張られていない記事があれば、発見されにくい状態です。
このサイトでは、記事14本を公開しながらサイトマップを一度も送信していない期間がありました。それでも大半の記事がインデックスされていましたが、これは内部リンクをたどって発見されていたためです。
1本の記事にリンクが集中しすぎていないか、逆に1本もリンクされていない記事がないかを見ます。
どこからもリンクされていない記事は、検索エンジンに発見されにくくなります。最低でも1本は、どこかから張っておきます。
Search Consoleでは確認できないため、自分でたどるか、サイト内のリンクを一覧にする方法を使います。記事が50本を超えたあたりから、把握が難しくなります。
よくある質問
内部リンクは記事の最後にまとめて置けばいいですか。
それでも機能します。ただし本文中に置いたほうが文脈が伝わるため、自然な位置があるなら本文中を優先してください。両方に置いても構いません。
同じ記事へ何本も張ってもいいですか。
1つの記事から同じページへ複数張る効果は限定的です。最初のリンクだけが評価されるとも言われています。読者の利便性で必要なら置きますが、本数を稼ぐ目的では意味がありません。
関連記事の自動表示プラグインでもいいですか。
あると便利ですが、自動生成は関連性の判断が甘くなりがちです。このサイトはプラグインを使わず、記事ごとに手で選んでいます。本数が少ないうちは手作業のほうが精度が出ます。
古い記事にも後から張り足すべきですか。
新しい記事を公開したら、関連する既存記事から1本張ります。既存記事のほうが評価を持っているため、そこから張ると新記事が見つかりやすくなります。
まとめ
内部リンクは本数を増やす作業ではなく、構造を決める作業です。柱を1本決めて、枝から柱へ、柱から枝へ往復で張る。この形を先に決めておけば、記事が増えても迷いません。
リンクの文字は記事の正式タイトルを使います。読者にも検索エンジンにも、「こちら」ではリンク先が何か伝わりません。
張りすぎると1本あたりの重みが薄まります。本文中と記事末を合わせて2本から4本を目安に、関係の近い記事だけをつないでください。
まず自分のサイトで、カテゴリーごとの柱をどの記事にするか決めるところから始まります。それが決まれば、次に書く記事のリンク先も自動的に決まります。


