トピッククラスターとは|記事が揃わないうちは作れない

「柱の記事から書けばいい?」「作り方を読んでも進まない!」と止まっていませんか?
手順の解説は多くありますが、自社の記事数で始められるのかまでは書かれていません。
この記事では、柱と枝の構造、記事数が足りないと成立しないこと、柱を最後に書く理由、カニバリを避ける分け方、作ったあとに続く管理までを解説します。
記事を増やしている途中の方が、いま構造を作るべきかどうかを判断できるようになります。
トピッククラスターは柱と枝を内部リンクでつなぐ構造

トピッククラスターは、1つのテーマを柱と枝に分けて内部リンクでつなぐ構造です。柱がピラーページ、枝がクラスターページと呼ばれます。
1本ずつ独立して書いていた記事を、テーマ単位のまとまりとして扱えるようにする考え方です。
目的は、そのテーマを網羅していることを示すことです。記事が散らばっている状態を、まとまりとして扱えるようにします。
柱は広く、枝は深く
柱はテーマの全体像を扱います。用語の意味、種類、進め方の概要。読者が最初に読む位置づけです。
狙う語も違います。柱は範囲の広い語、枝は具体的で絞られた語を狙います。この住み分けができていないと、柱と枝で競合します。
枝は個別のテーマを掘り下げます。柱で1段落しか触れなかった内容を、1本の記事にします。
リンクは往復させる
柱から枝へ、枝から柱へ。両方向に張ります。片方向だけでは、構造として認識されません。
枝どうしは、内容が近いものだけをつなぎます。すべてを相互につなぐと、関係の薄いリンクが増えます。
リンクの数を増やすことが目的ではありません。読者が次に読みたいと思う順路を作るつもりで張ります。
- 関連記事:内部リンクの張り方|柱を決めて往復させる
トピッククラスターは記事数が足りないと成立しない

ここが最も重要な前提です。枝が3本しかない状態で柱を作っても、まとめる対象がありません。
目安として、1つのテーマで15〜20本は必要です。それ未満の段階でやるべきなのは、構造を作ることではなく記事を増やすことです。
数字に厳密な根拠はありません。ただし枝が5本程度だと、柱に書ける内容が各枝の要約だけになります。それなら枝を読めば足りる、という状態になります。
少ないうちは何をするか
記事を書きます。構造の設計に時間を使うより、扱うテーマを1つずつ埋めるほうが先です。
ただし後から構造にできるよう、カテゴリーだけは決めておきます。あとで振り直す作業が減ります。
このサイトの現状
このサイトは記事が29本、カテゴリーが5つです。内訳はSEOが13本、ホームページ制作が9本、AI検索対策が6本、地域とその他の比較が各2本です。
SEOと制作は柱を立てられる段階に近づいていますが、地域と比較はまだ枝を増やす段階です。同じサイトの中でも、カテゴリーによって進み方が違います。
トピッククラスターの柱は最後に書く

多くの解説は「ピラーページを作ってからクラスターを追加する」という順序で書かれています。実際には逆のほうがうまくいきます。
枝を数本書いてから、共通して出てくる論点を拾います。拾った論点を並べ直せば、それがそのまま柱になります。
先に書くと薄くなる
何も書いていない段階で柱を作ろうとすると、教科書的な説明の寄せ集めになります。他のサイトにも書かれている内容だけで構成され、読む理由のない記事になります。
枝を書く過程で、書き手自身の理解が深まります。その後で柱を書くと、まとめ方に自分の判断が入ります。
枝から共通点を拾う
複数の枝で繰り返し出てくる話が、そのテーマの本質です。それを柱の中心に据えます。
このサイトでも、SEOの記事を書くうちに「確認してから直す」という共通の型が見えてきました。最初から見えていたわけではなく、10本以上書いてから気づいたことです。
クラスターの分け方を間違えるとカニバる

枝を分けるとき、キーワードで機械的に分けると失敗します。語が違っても検索意図が同じなら、2本作っても両方が伸びません。
判断は検索結果で行います。2つの語で検索して、上位10件の顔ぶれが違えば分けられます。
同じ顔ぶれなら1本にする
上位に並ぶサイトがほぼ同じなら、Googleは同じ検索意図と判断しています。この場合は1本にまとめて、両方の語を含む形で書きます。
無理に分けると評価が分散し、どちらも中途半端な順位に留まります。
すでに分けてしまった記事がある場合は、片方に統合して301でつなぎます。残すのは順位が高いほう、または内容が厚いほうです。
実際に起きた例
このサイトでも分け方を誤りました。同じテーマの記事をもう1本作ってしまい、スラッグに自動で連番が付いた状態になりました。
このときは新しく作ったほうを削除し、既存記事の中身を差し替えて統合しました。URLと公開日を維持できるので、リダイレクトを挟まずに済みます。
手順の問題であって、公開前に既存記事を検索していれば防げた失敗です。
トピッククラスターを作ったあとの管理

構造は一度作れば完成、というものではありません。記事が増えるたびに手を入れます。
新しい枝を公開したら、柱からリンクを張ります。この作業を飛ばすと、増えた記事が構造の外に取り残されます。
あわせて柱の本文も見直します。新しい枝で扱った内容が柱に1行も出てこないなら、柱のほうが古くなっています。
枝が増えたら柱を分ける
1つの柱にぶら下がる枝が20本を超えると、まとめきれなくなります。テーマを2つに割り、柱も2本にします。
判断の目安は、柱の記事が長くなりすぎて全体を追えなくなったときです。
タイトルを変えたら全記事を直す
柱や枝のタイトルを変更すると、他の記事から張っているリンクの文字が古いまま残ります。このサイトでも1本変えたときに、5本の記事に旧タイトルが残っていました。
記事数が増えるほど手作業では追えなくなります。サイト内を検索して、まとめて置換する形にしてください。
よくある質問
何本あればトピッククラスターと言えますか。
明確な基準はありませんが、枝が15本程度は必要です。3〜5本では、柱にまとめる内容が集まりません。
柱の記事はどのくらいの長さにしますか。
長さより網羅性です。各枝の内容を1段落ずつ紹介し、詳細はリンク先に譲る形にすると、必要以上に長くなりません。
カテゴリーページを柱にできますか。
できますが、一覧表示だけでは弱くなります。解説の文章を加えるか、専用の記事を柱として別に作るほうが確実です。
作れば順位は上がりますか。
構造そのものがランキング要因ではありません。網羅性を示しやすくなり、内部リンクで評価が集まりやすくなる、という間接的な効果です。中身が伴っていなければ、形だけ整えても動きません。
まとめ
トピッククラスターは、柱と枝を内部リンクで往復させてつなぐ構造です。目的は、そのテーマを網羅していることを示すことにあります。
ただし記事数が足りないと成立しません。枝が15本に満たないうちは、構造より本数を増やすほうが先です。
柱は最後に書きます。枝を数本書いてから共通する論点を拾い、それを組み直したものが柱になります。
まず自分のサイトで、カテゴリーごとに記事が何本あるか数えるところから始まります。15本を超えているカテゴリーがあれば、そこから柱を立てられます。


