AI検索対策

LLMO対策のやり方|今日・今週・毎月に分けた実装手順

LLMO対策のやり方|今日・今週・毎月に分けた実装手順

LLMO対策のやり方を調べると、4つの柱、7ステップ、8ステップと、まとめ方の違う手順が並んでいます。どれも間違ってはいませんが、どこから手をつけるかが書かれていません

この記事では、やることを今日・今週・毎月の3つに分けて示します。あわせて、多くの記事が勧めているのにGoogleが公式に不要と明言している3つと、外注を検討する範囲の判断基準も扱います。

LLMO対策とは、AIに引用されるためにサイトを整えること

AIに引用されるまでの4段階を示した図。クロールされる、インデックスに載る、質問に対して取得される、回答に引用されるの順に進み、どこかで止まるとその先には進まないことを表している
どこかで止まると、その先には進まない

LLMOはLarge Language Model Optimizationの略です。ChatGPTやGoogleのAIによる概要といったAIの回答に、自社の情報が引用されるようサイトを整えることを指します。手順に順番があるのは、前の段階が終わらないと次へ進まないためです。

クロールされないページはインデックスに載らず、インデックスに載らないページは質問への回答をつくる材料になりません。技術面を後回しにして記事だけ増やしても、成果が出ないのはこのためです。

SEOとの違い

目的が違うだけで、手段はほとんど共通しています。SEOは検索結果で上位に出ることを、LLMO対策はAIの回答に引用されることを目指します。4段階のうち3段階目までは、SEOでやることとまったく同じです。

Googleも公式ガイドで、生成AI機能は検索の中核のランキングシステムの上に成り立っており、SEOのベストプラクティスは引き続き有効だと明言しています。新しい対策ジャンルとして身構える必要はありません。

順番を守る理由

費用のかかる施策から始めると、効果を確認する手段がないまま予算だけが減ります。先に無料でできることを終えてから、費用のかかる範囲へ進む。この順番であれば、効果が出なかったときに原因を切り分けられます。

今日できること

LLMO対策でいつ何に手をつけるかを3段階に分けた図。今日は結論を各見出しの冒頭に置くことと事業者情報と著者情報を示すこと、今週は構造化データの実装と表示速度の改善、毎月は一次情報を足すことと引用されたかの記録を行う
今日の2つは費用がかからない

今日やるのは2つだけです。どちらも既存の記事に手を入れる作業なので、新しく何かを作る必要がありません。費用も外注もかからず、その日のうちに終わります

結論を各見出しの冒頭に置く

各見出しの直後1〜2文で、その見出しの答えを言い切ってください。AIは回答を組み立てるとき、質問に直接答えている箇所を探します。前置きが長く結論が最後にある構成は、取得はされても引用の候補から外れます

「まずは前提から確認しましょう」といった書き出しを削り、答えを先に書いて理由を後ろに回す。文章量は変わらないので、既存記事なら1本あたり30分ほどで直せます。

事業者情報と著者情報を示す

誰が書いたか分からない情報は、AIにとっても採用しにくい材料です。運営者情報のページに事業者名、所在地、連絡先、対応業務を書き、記事には著者名とその人がなぜ書けるのかを添えてください。屋号だけで所在地も連絡先もないサイトは、信頼性を判断する材料がありません

当サイトも運営者情報に事業者名と所在地、対応業務を明記しています。名刺に書く程度の情報を、確認できる場所に置いておくだけです。

今週やること

技術面の2つです。どちらも実装が要るので、制作会社に依頼する場合はここからになります。今日の2つを終えていない状態で、ここから始めないでください

構造化データを実装する

ここは誤解の多い部分です。Googleは公式ガイドで、生成AI検索のために構造化データは必須ではなく、追加すべき特別なschema.orgのマークアップもないと明記しています。「AIに読ませるために入れる」という説明は、Google検索に関する限り正確ではありません

同じ箇所で、リッチリザルトの対象になる助けになるため、SEO戦略の一部としては引き続き使うことを勧めるとも書かれています。入れる理由は「AIのため」ではなく「検索全体のため」です。

当サイトはSEOプラグインを使わず、記事・パンくずリスト・事業者情報・著者情報の構造化データをテーマ側で出力しています。プラグインに任せないと、出力している項目を自分で把握できるという利点がありました。

表示速度を整える

表示速度はLLMO対策のためというより、クロールとインデックス登録の前提条件です。Googleの公式ガイドでも、生成AI機能に表示されるにはインデックスに登録され、検索の技術要件を満たしている必要があると説明されています。読み込めないページは、そもそも回答の材料になりません

中小企業のサイトで重い原因は、たいてい画像とプラグインです。当サイトでは1本目の記事のアイキャッチが1,777KBあったので、1200px幅のWebPに変換して72KBにしました。表示速度を説く記事に重い画像を載せるわけにはいきません。

毎月続けること

ここから先は一度やって終わりではありません。月に1回、同じ作業を繰り返して変化を追います。手を動かす時間は合わせて2時間ほどです。

一次情報を足す

Googleは公式ガイドで、独自の視点を持つコンテンツを最も重視すると述べています。既存情報をまとめ直しただけの記事は、他所で手に入る内容の言い換えにすぎないとまで書かれています。検索して集めた情報だけで書いた記事は、構造上どうやっても差がつきません

一次情報は大げさなものである必要はありません。自社で試したこと、案件で起きた問題とその対処、検証した数値。数値を出すときは、いつからいつまでの何件を対象にしたのかを必ず添えてください。

引用されたかを記録する

まずSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、AIによる概要やAIモードでの表示回数を確認します。ただし分かるのは表示回数だけで、クリック数もクエリも掲載順位も含まれません

そのため手作業と組み合わせます。見込み客が使いそうな質問を10個決め、主要なAIに同じ文面で聞き、自社が出るかと引用元のURLを記録する。日付・AIサービス名・質問文・引用の有無・どのページか、の5列で足ります。

勧められるが、効果が確認できない3つ

多くの記事が勧めているが効果が確認できていない3つの施策を並べた図。llms.txtの設置はGoogleが使わないと明記していること、コンテンツの分割はチャンク化が不要と明記されていること、AI向けの書き換えは書き方を変える必要はないとされていることを示している
やってはいけないのではなく、後回しでよい

ここで挙げる3つは、多くのLLMO対策の記事が手順に含めています。ただし3つともGoogleが公式ガイドで不要と明言している施策です。やってはいけないという意味ではなく、先の手順より優先する理由が見当たりません。

llms.txtの設置

llms.txtは、サイトの内容をAIに伝えるために提案されたテキストファイルです。Googleは公式ガイドで、生成AI機能に表示されるために新しい機械可読ファイルやAI向けマークアップを作る必要はないとしています。Google検索はそれらを使わないため無視される、とまで書かれています。

他のAIサービスが読んでいるかは各社とも公式に表明していません。設置のコストは低いので置くこと自体は否定しませんが、これを根拠に費用を請求されているなら、その根拠を確認してください。

コンテンツの分割

AIが読みやすいように本文を細かく分けるチャンク化も、Googleは不要としています。複数のトピックを含むページでも、関連する部分を判断できるという説明です。読者にとっての分かりやすさを優先してください。

AI向けの書き換え

AIシステムのためだけに特定の書き方へ寄せる必要もありません。AIは同義語や質問の意味を理解するため、検索語句の網羅性を心配しなくてよい、というのがGoogleの説明です。むしろ注意が必要なのは、順位や回答を操作する目的でのページの量産で、こちらはスパムポリシー違反にあたります。

自社でやる範囲と、外注する範囲

LLMO対策を自社でやる範囲と外注を検討する範囲を2列で比較した図。自社では結論を先に書く、事業者情報を書く、引用状況の記録を行い、外注は構造化データ、表示速度の改善、サイト全体の設計を検討する
左は費用をかけずにできる。まず左から

分け方の基準は、実装が要るかどうかです。文章を書く作業は自社のほうが速く、正確になります。自社の事業を一番知っているのは自社だからです。

自社でできること

結論を先に書く、事業者情報と著者情報を書く、引用状況を記録する。この3つは外注しても構いませんが、依頼するとかえって時間がかかります。中身のヒアリングに往復が発生するためです。

外注を検討すること

構造化データの実装、表示速度の改善、サイト全体の設計。ここはテーマやサーバーの構成に踏み込むため、触ったことがないなら依頼したほうが安全です。設定を1つ間違えると、インデックスから外れることもあります

見積で確認する3点

金額を比べる前に、次の3点を確認してください。答えられる相手であれば、金額に関わらず検討する価値があります。

  • その施策の根拠は、公式ドキュメントのどこに書かれているか
  • 効果をどの指標で、いつ確認するのか
  • 契約を終えた後も、施策が自社に残るのか

1つ目に答えられない相手は要注意です。この記事で挙げた3つを手順に含めている提案書は、珍しくありません

よくある質問

サイテーションを増やす対策は必要ですか。
外部サイトで自社名が言及される機会を増やす施策は、否定されているわけではありません。ただし広報や提携の話になるため、中小企業がすぐ着手できる範囲を超えます。この記事の手順を終えてから検討してください。

どれくらいで効果が出ますか。
記事が公開され、インデックスに登録され、検索で評価されるまでの時間が前提です。そのうえでAIに採用されるかは別の判断が入るため、期間は断定できません。3か月程度は記録を取りながら様子を見てください。

費用はどれくらいかかりますか。
今日と毎月の作業は自社で対応できます。構造化データと表示速度は依頼する範囲ですが、サイトの規模で変わるため一律の相場は示せません。金額を比べる前に、何に対する費用かを確認してください

まとめ

LLMO対策のやり方は、今日・今週・毎月の3つに分けると迷わなくなります。今日は結論を先に置き事業者情報を示す、今週は構造化データと表示速度、毎月は一次情報と記録です。

llms.txtの設置、コンテンツの分割、AI向けの書き換えは後回しで構いません。3つともGoogleが公式に不要と明言している施策だからです。

まず今日の2つから始めてください。費用がかからず、既存の記事を直すだけで終わります。記録を取る手段を持たないまま施策を増やしても、何が効いたのか判断できません

この記事を書いた人

高崎

インフォサクセス 代表 / Webディレクター

SEO実務歴16年、ライティング歴15年、Web制作歴12年。SEO検定1級。名古屋を拠点に、ホームページ制作からSEO、AI検索対策までを一貫して担当しています。

運営者情報を見る

自社サイトにも、
改善できる余地があるか確認しませんか。

無料で診断を依頼する
無料で
サイト診断
料金を
見る
料金を見る 無料でサイト診断