AI検索対策

LLMO対策のやり方|今日・今週・毎月の手順と、効果が出ない原因

LLMO対策のやり方|今日・今週・毎月の手順と、効果が出ない原因

「LLMO対策は何から始めるの?」「記事を直したのに、AIに出てこない!」と迷っていませんか?

対策の項目を並べた記事は多いものの、どの順番で進めるかまでは書かれていません。

この記事では、始める前の記録、今日・今週・毎月の手順、効果が出ない原因を解説します。

自社でLLMO対策を進めたい中小企業の方が、今日どこから手をつけるかを決められる内容です。

LLMO対策とは、AIの回答に引用されるようにサイトを整えること

LLMO対策は、始める前に今の状態を記録し、今日は記事の書き方と運営者情報、今週は設定の確認、毎月は記録と見直しという順に進めることを示した時間軸の図
先に記録を取っておくと、あとで効果を比べられる

LLMO対策とは、AIの回答で自社の情報が引用されるように、サイトを整えることです。対象は、ChatGPTやGoogleのAIによる概要、Geminiなどの回答になります。

LLMOはLarge Language Model Optimizationの略です。大規模言語モデルへの最適化を指し、中身の大半はこれまでのSEOと重なります。

LLMO・AIO・GEOは、同じ目的の別の呼び方

LLMOのほかに、AIO、GEO、AEOといった呼び方もあります。どれもAIの回答に選ばれることを目指しており、実務の作業に差はありません。

Googleも公式ガイドで、生成AI検索でもSEOのやり方が有効だと説明しています。呼び方の違いは、AIO対策とは何か、SEOとの違いで整理しました。

業者の提案書では、同じ作業が別の名前で並ぶことがあります。名前ではなく、作業の中身で比べてください。

手順を今日・今週・毎月に分ける理由

手順を時間で分けるのは、費用のかからない作業から先に終えるためです。記事の書き方を直す作業なら、今日のうちに自社で始められます。

設定の確認には、サーバーやSearch Consoleの権限が要ります。効果が見えるまでには時間がかかるので、記録と見直しは毎月の作業にしてください。

この順番を守っておけば、効果が出なかったときに原因を切り分けやすくなります。

LLMO対策を始める前に、今の状態を記録する

公式のレポートで分かることとしてSearch ConsoleとBing Webmaster Toolsでの表示や引用の回数を、手で確かめることとして決めた質問でAIに聞いた結果と引用元を、2列で比べた図
レポートは回数を、手作業は回答の中身を確かめるために使う

LLMO対策を始める前に、今の表示と引用の状態を記録してください。始める前の記録がないと、何かを直したあとに効いたのかを判断できません。

記録には、公式のレポートと手作業の2つを組み合わせます。どちらか一方だけでは、見えないものが残るためです。

記録する項目は、多くしすぎないことが続けるこつです。次の2つの方法で、それぞれ最小限の項目だけを控えます。

GoogleとBingのレポートで、表示の回数を控える

Search Consoleには、生成AIパフォーマンスレポートがあります。AIによる概要とAIモードでの表示回数を、ページ・国・デバイスごとに確認できます。

Bing Webmaster Toolsで見るのは、AIパフォーマンスという名前のレポートです。Copilotなどで引用された回数と、引用されたページが表示されます。

どちらのレポートでも、クリックされたかどうかは分かりません。表示の少ないサイトでは、レポート自体が出ないこともあります。

見込み客が使う質問を決めて、AIに聞く

レポートだけでは、自社がどんな回答の中で紹介されたのかまで追えません。そこで、見込み客が実際に使いそうな質問をいくつか決めて、AIに聞きます。

ChatGPT、GoogleのAIモード、Geminiなど、使うサービスも決めておきます。質問の文面は毎回同じにして、言い回しを変えないでください。

「名古屋でホームページ制作を頼める会社」のように、地域や業種を入れた質問が向いています。「SEOとは」のような広い質問は、どのサイトが引用されても不思議ではありません。

記録は日付と引用元が分かれば足りる

記録は、スプレッドシートに次の列を並べるだけで足ります。1行に1つの質問を書き、毎月同じ質問で行を足していきます。

列 書くこと
日付 聞いた日
AIのサービス ChatGPT、AIモード、Geminiなど
質問文 毎回同じ文面
自社が出たか 出た、出ない
引用されたURL 自社のページか、ほかのサイトのページか

AIのサービスを増やしすぎると、毎月の記録が続きません。最初は2つほどに絞って始めてください。

LLMO対策で今日できる2つ

見出しの直後に答えを言い切り、そのあとに理由、具体例の順に書くと、質問への答えがどこにあるかが分かりやすくなることを示した図
既存の記事も、段落の順番を入れ替えるだけで直せる

今日できるのは、記事の書き方と運営者情報の2つです。どちらも既存のページを直す作業なので、費用も外注もかかりません。

作業 直す場所 必要なもの
見出しの直後に答えを置く 既存の記事 管理画面の編集権限
運営者と書き手の情報を示す 運営者情報のページ 事業者名・所在地・連絡先

どちらも、社内の人が管理画面から直せる作業です。

① 見出しの直後に、答えを言い切る

各見出しの直後の1〜2文で、その見出しへの答えを言い切ってください。前置きが長いと、質問への答えがどこにあるのかが分かりにくくなります。

「まずは前提を確認しましょう」といった書き出しは削ります。答えを先に書き、理由と具体例を後ろに回すだけなので、1本あたりの手間は大きくありません。

引用されやすい書き方の条件は、AI Overviewに引用される記事の共通点にまとめています。

② 運営者と書き手の情報を示す

誰が書いたか分からない情報は、読む人にとっても判断の材料になりません。運営者情報のページに、事業者名、所在地、連絡先、対応業務を書いてください。

記事には書き手の名前と、その人がなぜその話題を書けるのかを添えます。当サイトも、運営者情報に事業者名と所在地、対応業務を載せています。

店舗や地域で営業する事業なら、Googleビジネスプロフィールも整えてください。Googleは、AIの回答でもサービスが表示されやすくなると説明しています。

LLMO対策で今週やる2つ

AIに学習されたくない場合は学習用のクローラーだけを止めて検索用のクローラーは許可したままにし、そうでなければすべて許可のままでよいことを示した分岐の図
学習を止める設定と、回答に出す設定は別になっている

今週やるのは、AIがサイトを読みに来られるかの確認です。記事をいくら直しても、読みに来られない状態では回答の材料になりません。

サーバーやSearch Consoleの権限が要る作業です。制作会社に任せているなら、依頼して確かめてもらいましょう。

確かめる場所は、次の3つです。

  • robots.txt:AIの検索用のクローラーを止めていないか
  • Search Consoleの「検索の生成AI」:サイトを除外していないか
  • Search ConsoleのURL検査:主要なページが登録されているか

① AIのクローラーと、除外の設定を確かめる

まず、robots.txtでAIの検索用のクローラーを止めていないかを確認します。ChatGPTの検索用のクローラーは、OAI-SearchBotという名前です。

学習用のGPTBotを止めても、OAI-SearchBotを許可すれば検索結果には出せます。OpenAIによると、robots.txtの変更が反映されるまで24時間ほどかかるとのことです。

次に、Search Consoleの「設定」から「検索の生成AI」を開きます。ここでサイトを除外していると、AIによる概要とAIモードには表示されません。

この除外は、通常の検索結果の順位には影響しない設定です。学習だけを止めたい場合は、除外ではなくGoogle-Extendedを使います。

当サイトのrobots.txtは管理画面だけを止め、AIのクローラーは1つも止めていません。集客が目的のサイトなので、学習用のクローラーも許可しています。

② 主要なページがインデックスに登録されているか確かめる

Googleは生成AI機能に出る条件に、インデックスへの登録とスニペットの表示を挙げています。通常の検索結果に出ないページは、AIによる概要の材料にもなりません。

Search ConsoleのURL検査で、サービスページと主要な記事が登録されているかを確かめます。登録されていないときは、記事がインデックスされない原因を参考にしてください。

BingのAIのレポートを見るには、Bing Webmaster Toolsへのサイト登録が必要です。Search Consoleから取り込む方法もあるので、あわせて済ませておきましょう。

LLMO対策で毎月続ける3つ

同じ質問でAIの回答を記録し直し、引用されたページとされないページを見比べ、自社でしか書けない情報を書き足すという3つを、毎月繰り返す流れの図
1回で終わらせず、月に1回同じ手順を回す

毎月続けるのは、記録・見比べ・書き足しの3つです。AIの回答は日によって変わるため、1回の結果ではなく推移で判断します。

作業 見るもの 使うもの
記録し直す 自社が出たか、引用元 AIのサービスと記録の表
見比べる 引用されたページの共通点 記録の表
書き足す 自社の答えが足りない点 既存の記事

3つを同じ日にまとめて行うと、毎月の作業として定着しやすくなります。

① 同じ質問で、AIの回答を記録し直す

始める前に決めた質問を、同じAIに同じ文面で聞き直します。表の行を足していくと、自社が出るようになった質問がどれかが見えてきます。

あわせて、Search ConsoleとBingのレポートで表示の回数を控えておきましょう。毎月決まった日に確かめると、前の月と比べやすくなります。

出るようになった質問があれば、その月に何を直したかもメモしておきます。どの作業が効いたのかを、あとから振り返れるためです。

② 引用されたページと、されないページを見比べる

引用されたURLを並べると、AIに選ばれているページの共通点が見えてきます。自社のページが選ばれていれば、その書き方をほかのページにも広げてください。

ほかのサイトが引用されている場合は、そのページが答えていて自社が答えていない点を探します。内容を写すのではなく、自社の答えが足りない部分を書き足します。

③ 自社でしか書けない一次情報を足す

Googleは公式ガイドで、独自の視点があるコンテンツは役立つと述べています。既存の情報の要約は、ほかで手に入る情報の言い換えにすぎないとまで書かれています。

一次情報は、自社で試したことや、案件で起きた問題とその対処で十分です。数値を出すときは、いつからいつまでの何件を対象にしたかを添えてください。

当サイトでも、記事の管理表にAI検索での観測結果を書き足し始めました。記事を直した日と見比べられるように、同じ表で管理しています。

LLMO対策で効果が出ない3つのパターン

AIが読みに来られない状態のまま記事を直す、AI専用の施策に時間を使う、一度聞いた結果で判断するという、LLMO対策で効果が出ない3つのパターンを並べた図
3つとも、手順の順番を守れば避けられる

LLMO対策で効果が出ないときは、まず手順の順番が崩れていないかを見直します。よくあるのは、次の3つのパターンです。

3つとも、記事の質とは関係のないところでつまずいている状態です。書き直す前に、どれに当てはまるかを先に確かめてください。

当てはまるものが複数あれば、①から順に直すのが近道です。読みに来られない状態のままでは、②と③を直しても結果に出ないためです。

① AIが読みに来られない状態のまま、記事を直している

記事を書き直しても出てこない場合は、先に今週の2つを確かめてください。robots.txtや除外の設定で止まっていれば、記事の質に関係なく回答には出ません。

制作会社がセキュリティのために、ボットの接続を制限していることもあります。サーバー側の設定は、依頼先に確認してもらうのが確実です。

止まっているかどうかは、Search ConsoleのURL検査でも確かめられます。

② llms.txtや分割など、AI専用の施策に時間を使っている

Googleは、生成AI機能のために新しい機械可読ファイルやマークアップを作る必要はないとしています。本文を細かく分割することや、AI向けに書き方を変えることも不要とされました。

AIに出すためにページを大量に作ると、スパムポリシーに触れるおそれもあります。同じ時間を今日の2つと毎月の3つに回すほうが、結果に近づきます。

③ 一度聞いた結果で、効いたかを判断している

AIの回答は、同じ質問でも聞くたびに変わります。1回出なかったからといって、直したことが無駄だったとは言えません。

判断は、数か月分の記録がたまってからにしてください。Googleも、要件を満たしていても表示されるとは限らないと明記しています。

月に1回、同じ日に同じ質問で聞き直すと、変化を比べやすくなります。増えたか減ったかの傾向が見えるのは、3か月ほど記録がたまってからです。

SELF CHECK

LLMO対策は、いまどの段階にありますか。

LLMO対策に関するよくある質問

LLMO対策の効果は、どれくらいで出ますか

期間は断定できません。インデックスへの登録と検索での評価を経たうえで、AIに採用されるかの判断が加わるためです。

記録を取りながら、数か月は同じ質問で推移を見てください。

目安にしたいのは、表示回数が増え始めるかどうかです。Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、月に1回だけ確かめれば足ります。

構造化データは、LLMO対策に必要ですか

生成AI機能のためには必須ではありません。Googleは生成AI検索には不要としつつ、リッチリザルトのためにSEOとして使うことは勧めています。

当サイトは、記事やパンくずリスト、事業者情報の構造化データをテーマ側で出力しています。

まだ入れていない場合も、急いで追加する必要はありません。先に、記事の書き方と運営者情報を整えてください。

ChatGPTとGoogleのAIで、対策を分ける必要はありますか

記事の書き方と運営者情報は共通なので、分ける必要はありません。違うのは、読みに来るクローラーと、表示を確かめる方法です。

ChatGPTで出ないときの確認の順番は、ChatGPTに自社が出てこない理由で扱っています。

クローラーは、ChatGPTがOAI-SearchBot、GoogleがGooglebotです。robots.txtでは、それぞれを別に確かめます。

LLMO対策は、外注したほうがいいですか

今日の2つと毎月の3つは、自社でやるほうが早く進みます。事業の中身を一番知っているのは自社で、外注すると聞き取りの往復が増えるためです。

サーバーや設定に触ったことがなければ、今週の2つだけを依頼します。見積では、施策の根拠、成果の定義、契約後に残るものを確かめてください。

依頼する場合も、決めた質問の記録だけは社内で続けてください。

サイテーションは、増やしたほうがいいですか

外部のサイトで自社名が紹介されることは、否定されていません。ただし広報や取引先との関係づくりになるため、すぐに始められる作業ではありません。

この記事の手順を一通り終えてから、取引先の紹介ページや地域の団体への掲載などを検討してください。

取引先に紹介してもらうときは、正しい社名と自社のページへのリンクを添えてもらうと伝わりやすくなります。

まとめ

LLMO対策は、始める前に記録を取り、今日・今週・毎月の順に進めると迷いません。今日は書き方と運営者情報、今週は設定の確認、毎月は記録と見直しです。

llms.txtの設置やAI向けの書き換えは、後回しで構いません。Googleが公式に不要としている施策で、ほかの作業より先にやる理由がないためです。

まずは見込み客が使う質問を1つ決めて、AIに聞いた結果を表に書くところから始まります。

無料で
サイト診断
料金を
見る
料金を見る 無料でサイト診断