AI検索対策

llms.txtの書き方|設置する前に知っておく効果と限界

llms.txtの書き方|設置する前に知っておく効果と限界

「llms.txtって効果があるの?」「Googleは使わないらしいけど!」と迷っていませんか?

置き方の手順は見つかっても、置くべき根拠まで示している説明は多くありません。

この記事では、決まった書き方、置く前に知る限界、置くかの判断、設置の手順を解説します。

AI検索への対応を考えている方が、自分で置くか、費用をかけないかを判断できるようになります。

llms.txtとは、AIに渡すサイトの案内図

サイトの直下に置く3つのファイルを比べ、robots.txtは読んでよい範囲を伝え、sitemap.xmlはページの一覧を渡し、llms.txtはAI向けにサイトの概要と主要なページを案内することを示した図
読ませない指定はできず、案内するだけのファイル

llms.txtは、サイトの概要と主要なページへのリンクを書いたテキストファイルです。Markdownという書式で書き、AIに渡すサイトの案内図の役目をします。

ファイル 伝えること 検索エンジンの扱い
robots.txt 読んでよい範囲 参照される
sitemap.xml ページの一覧 参照される
llms.txt サイトの概要と主要なページ Googleは使わないと明記

2024年に提案された書式

llms.txtは、2024年9月にJeremy Howard氏が提案した書式です。提案のページは、2026年8月に第2版へ改められています。

提案者によれば、AI各社も自社の開発者向け資料にllms.txtを置いています。ただし、それは自社の資料を案内するためのものです。ほかのサイトのllms.txtを読んでいるという表明ではありません。

置き場所はサイトの直下が基本で、特定の階層の下に置くこともできます。

アクセスを制限するファイルではない

最も誤解されやすいのがここです。llms.txtに「このページは除外」と書いても、AIがそのページを読まない保証はありません。

llms.txtは、読んでほしいページを案内するだけのファイルです。読ませたくないページがあるなら、robots.txtで対象のクローラーを指定してください。llms.txtで守っているつもりになると、実際には守れていない状態になります。

llms.txtを置く前に知っておく3つ

llms.txtを置く前に知っておくこととして、Googleは使わないと明記している、ほかのAIサービスが読んでいるかは公表されていない、効果を測る方法がない、の3つを並べた図
置いてはいけないのではなく、費用をかける根拠がない

llms.txtを置いてはいけない、という話ではありません。ただし今の時点では、効果を期待して費用をかける対象ではありません。

次の3つを知ったうえで、自分で置くかどうかを決めてください。どれも、公式の資料か提案のページで確かめられる内容です。営業の資料で「AIに引用されるために必須」と書かれていたら、この3つと照らし合わせてみてください。

① Googleは使わないと明記している

Googleは生成AI検索の公式ガイドで、AI向けの新しいファイルは不要と明記しています。Google検索はそれらを使わないため、無視されるという書き方です。

同じガイドには、ほかのサービスのために置いておくこと自体は問題ないという記述もあります。禁止されているわけではありません。

少なくともGoogleのAIによる概要やAIモードに対しては、置いても置かなくても変わりません。

② ほかのAIサービスの対応は公表されていない

ChatGPTやClaude、Perplexityが、回答のためにllms.txtを読むか。この点は、各社とも公式に表明していません。

読んでいるという前提で書かれた解説は、その根拠を確かめてください。置いているサイトが増えているのは、効果が確かめられたからではなく、費用がほとんどかからないためです。

対応が公表されたら、そのときに考え直せば間に合います。

③ 効果を測る方法がない

置いたあとにAIの回答で引用されたとしても、llms.txtが理由だとは言い切れません。記事の内容や構造化データなど、ほかの要因も同時に働いているためです。

比べるには、同じ条件のサイトを2つ用意し、片方だけに置く必要があります。現実にはできないため、効果を確かめないまま置くことになります。

効果を説明するなら、何と何を比べたのかまで示されているかを見てください。

llms.txtを置くかどうかの判断

llms.txtを置くかどうかの判断として、自分で作れるなら置いてよい、記事がまだ少ないなら後回しでよい、費用を請求されたら断ってよい、ほかの対策が手つかずなら先にそちらを進める、の4つの場合を並べた図
自分で作るなら損はなく、費用をかけるなら根拠がない

効果が測れないなら不要かというと、そうとも言い切れません。判断の軸は、手間と費用が見合うかどうかです。

状況 判断 理由
自分で作れる 置いてよい 手間が小さく、害もない
記事がまだ少ない 後回しでよい 案内するページが少ない
費用を請求された 断ってよい 効果の根拠がない
ほかの対策が手つかず 先にそちらを進める 優先する順番が違う

自分で作るなら、置いて損はない

llms.txtは、テキストファイルを1つ作ってサーバーに置くだけです。将来、AIサービスの側が対応する可能性を考えれば、自分で作るぶんには損はありません。

ただし、置いたからAI検索の対策が済んだとは考えないでください。記事の内容や見出しの書き方のほうが、引用されるかどうかに直接かかわります。

当サイトも置いていますが、対策の中心は記事の書き方に置いています。

費用をかける対象ではない

「llms.txtを置けばAIに引用される」と費用を請求されたら、その根拠を確かめてください。Googleが使わないと書いている以上、少なくともGoogleでの引用の理由にはなりません。

制作会社に頼むとしても、ほかの作業のついでに置いてもらう程度で足ります。llms.txtのためだけに見積を取る必要はありません。

llms.txtの書き方

llms.txtの構成を上から順に並べ、サイト名の見出し、引用の形で書く概要、補足の文章、見出しで区切ったリンクの一覧、読み飛ばしてよいリンクを入れるOptionalの順に書くことを示した図
必須なのは、先頭のサイト名だけ

llms.txtは、拡張子は.txtですが、中身はMarkdownで書きます。提案のページでは、書く順番が決められています。

順番 書くもの 必須か
1 サイト名の見出し(#) 必須
2 概要(> で始める引用の形) 任意
3 補足の文章や箇条書き 任意
4 見出し(##)で区切ったリンクの一覧 任意
5 読み飛ばしてよいリンク(## Optional) 任意

リンクの一覧の書き方

リンクの一覧は、[ページ名](URL): 説明の形で1行ずつ並べます。説明は省けますが、その先に何が書いてあるかを1行で添えると伝わりやすくなります。

全ページを並べる必要はありません。全部載せるとsitemap.xmlと変わらなくなり、案内図の役目を果たさなくなります。

サービス、料金、実績、運営者情報の4つがそろっていれば、まずは足ります。

当サイトの例

当サイトのllms.txtは、2026年10月時点で76行です。冒頭に事業の概要と運営者の経歴、料金の目安を書き、サービスと記事の分野ごとに見出しを分けています。

# インフォサクセス

> 名古屋を拠点に、ホームページ制作、SEO・記事制作、AI検索対策などを提供する個人事業。

## AI検索対策

- [AIO対策とは](https://infosuccess.jp/aio-taisaku/): SEOとの違いと、やらなくていい対策の見分け方。

## Optional

- [運営者情報](https://infosuccess.jp/profile/): 経歴と対応範囲。

運営者情報やお問い合わせなど、読み飛ばされても困らないページは、最後のOptionalにまとめました。

書くときの注意

説明は1行で言い切ります。長く書きたくなりますが、詳しい中身はリンクの先の記事の役目です。

また、llms.txtに書いた内容が読まれる保証はありません。ここに書いたから伝わるとは考えないでください。記事やサービスのページそのものを、分かりやすく書くほうが先です。

文字コードはUTF-8で保存します。日本語で書いて構いません。

llms.txtの設置と確認の手順

llms.txtを設置する手順として、サイトの直下にファイルを置く、ブラウザでURLを開いて表示を確かめる、サービスや記事の題名を変えたときに見直す、の3段階を順に並べた図
置いたあとは、題名や料金を変えたときに見直す

設置は、ファイルを1つサーバーに置くだけで終わります。置く、開いて確かめる、見直すの3段階で進めてください。

FTPかサーバーの管理画面のファイルマネージャーを使えば、専門の知識はほとんど要りません。置いたあとに、検索エンジンへ登録を申請するような仕組みもありません。手間がかかるのは、置いたあとの見直しのほうです。

サイトの直下に置く

ドメインの直後に/llms.txtを付けたURLで開ける場所、つまりサイトの一番上の階層に置きます。WordPressなら、テーマのフォルダではなく、サーバーの公開フォルダに直接置いてください。

WordPressには、llms.txtを作るプラグインもあります。手で書ける短いファイルなので、プラグインを1つ増やす必要はありません。

当サイトはプラグインを使わず、テーマの側で配信しています。

ブラウザで開いて確かめる

ブラウザでURLを開き、中身がそのまま表示されれば設置できています。404が返る場合は、置いた場所が違います。

文字化けする場合は、文字コードをUTF-8で保存し直してください。開いたときにダウンロードが始まる場合は、サーバーのファイルの種類の設定が原因です。読み込み自体はできるため、急いで直す必要はありません。

題名や料金を変えたら見直す

記事の題名やサービスの内容を変えても、llms.txtの説明は自動では変わりません。当サイトでも、書き直した記事の説明が古い題名のまま残っていました。

記事を1本足すたびに直す必要はありません。料金表を変えたとき、サービスを増やしたとき、主要な記事を書き直したときに見直せば足ります。

更新できないなら、載せるページを絞っておくほうが安全です。

llms.txtの書き方に関するよくある質問

llms-full.txtも作る必要はありますか

必要ありません。llms-full.txtは、サイトの本文をまとめて1つにしたファイルとして使われることがあります。

ただ、llms.txt自体が読まれる保証のない段階で、さらに手間をかける理由は見当たりません。本文はサイトの記事として公開されていれば足ります。作るとしても、llms.txtを置いて運用に慣れてからで間に合います。

llms.txtを置くと、AIの学習に使われやすくなりますか

llms.txtは、学習に使ってよいかどうかを決めるファイルではありません。置いても置かなくても、学習に使われるかどうかは変わりません。

学習に使われたくないなら、robots.txtでGPTBotなど学習用のクローラーを指定してください。検索用のクローラーまで止めると、AI検索の回答にも出なくなるため注意が必要です。

日本語で書いても大丈夫ですか

大丈夫です。書式の決まりは見出しやリンクの形で、言語の指定はありません。当サイトも、説明はすべて日本語で書いています。

保存するときは、文字コードをUTF-8にしてください。別の文字コードで保存すると、ブラウザで開いたときに文字化けします。サイト名やサービス名は、サイトの中で使っている表記にそろえておきます。

プラグインで自動生成したものでも構いませんか

構いません。ただし、自動生成では全ページが並んだり、説明が抜けたりすることがあります。

生成されたファイルをブラウザで開き、案内図として読めるかを確かめてください。主要なページに絞り、1行の説明を添えるだけで、手で書いたものと同じ形になります。プラグインを増やしたくない場合は、手で書いて置く方法で十分です。

置いたことを、AIの会社に知らせる方法はありますか

今のところ、置いたことを申請したり登録したりする仕組みはありません。置いたら、そのままにしておきます。

読まれているかは、アクセスの記録から確かめられます。ただ、読まれたからといって引用されるとは限りません。記録を見るより、記事の中身を整えるほうに時間を使ってください。置いたあとは、題名や料金を変えたときに見直すだけで足ります。

まとめ

llms.txtは、AIに渡すサイトの案内図です。読ませない指定はできないため、読ませたくないページはrobots.txtで指定してください。

Googleは使わないと明記しており、ほかのAIサービスの対応も公表されていません。自分で作るなら置いて損はありませんが、費用をかける根拠は見当たりません。

置くなら、まず自社の主要なページを書き出し、1行ずつ説明を添えるところから始めてください。

無料で
サイト診断
料金を
見る
料金を見る 無料でサイト診断