地域・MEO

MEOの順位が上がらない|その順位、どこで測っていますか

MEOの順位が上がらない|その順位、どこで測っていますか

「MEO対策を続けているのに順位が上がらない」と感じていませんか?

その前に確認したいことがあります。その順位は、どこで測った数字でしょうか

この記事では、順位が1つに定まらない理由、測り方の決め方、手を出せる要素とそうでない要素、判断する時期までを解説します。

原因を探す前に、まず比べられる数字を持つところから始まります。

MEOの順位が1つに定まらない理由

Googleマップの順位には、全員に共通する数字がありません。検索する人がどこにいるかで、表示される順番が変わります

距離は検索する人の位置で決まる

Googleの公式ヘルプには、ローカル検索の順位は関連性、距離、知名度で決まると書かれています。このうち距離は、店舗から検索した人までの隔たりを指します。

同じヘルプには、利用者が現在地を共有していない場合、Googleが把握している位置情報を使うとあります。つまり、位置情報をオフにしていても距離は考慮されています

これは地図アプリだけの話ではありません。通常のGoogle検索でも、地域に関わる語を入力すると地図の枠が表示されます。その枠の順番も同じ仕組みで決まります。

パソコンから検索した場合も、接続元の情報からおおよその位置が推定されます。位置情報を切っていれば全国共通の結果になる、ということはありません。

店の前で1位、駅前で圏外は同時に起きる

自分の店の前で検索すれば上位に出る。駅前まで移動して同じ語で検索すると、どこにも見当たらない。これは矛盾ではなく、仕様どおりの動きです。

競合の少ない立地なら、離れた場所からでも表示されます。逆に、同業が密集する地域では、数百メートル離れただけで順位が入れ替わります。順位という1つの数字は、そもそも存在しません

この性質があるため、他店との比較も難しくなります。競合が「1位を取っている」と言っていても、どこから測った数字かで意味が変わります。

自分で検索しても正しく測れない

自分のスマートフォンで検索した結果は、正確な順位ではありません。過去に自分の店のページを何度も開いているため、その履歴が反映されます。

シークレットウィンドウを使えば履歴の影響は減りますが、位置情報は残ります。店内から測れば、当然ながら有利な数字が出ます

正確に測るなら、位置情報を指定できるツールを使うか、実際にその地点まで移動します。手軽さを取るか、正確さを取るかの選択になります。

MEOの順位は測り方を先に決める

地点を決める・曜日と時間を揃える・検索語を固定する・記録を残すという4つの条件を並べた図
条件が変われば、上がったか下がったかも分からない

原因を探すより先に、比べられる数字を持ちます。条件が毎回違えば、改善したのかどうかも判断できません

どの地点から測るかを固定する

2か所を決めます。自分の店の前と、集客したい範囲の端です。飲食店なら最寄り駅、士業なら市役所の周辺といった具合です。

3か所以上にすると、記録の手間が増えて続きません。続けられる本数に絞るほうが、結果として長く続きます

測るときは、実際にその場所へ移動します。パソコンで地域を指定して検索しても、実際にその地点にいる人と同じ結果にはなりません。

地点を選ぶときは、実際に客が来ている方向を優先します。駅から来る客が多いなら駅前、車で来る客が多いなら幹線道路沿いです。

週に1回、同じ曜日と時間に記録する

順位は日によって動きます。1回の数字で判断せず、推移で見ます。

毎週火曜の10時、というように決めておきます。営業時間の内外でも表示が変わることがあるため、時間帯も揃えます。

記録は表計算ソフトで足ります。日付、地点、検索語、順位の4列です。専用のツールを契約する前に、この形で3か月続けてみてください

記録を続けると、季節や曜日による変動も見えてきます。順位が下がったときに、施策の失敗なのか通常の変動なのかを区別できます。

順位より、経路検索と電話の回数を見る

Googleビジネスプロフィールの管理画面には、実際の行動が記録されています。ルート案内を開いた回数、電話をかけた回数、サイトへ移動した回数です。

順位が3位から2位に上がっても、来店が増えなければ意味がありません。逆に順位が動かなくても、経路検索が増えていれば効いています。順位は手段であって、目的ではありません

この数字は管理画面の「パフォーマンス」から確認できます。月ごとの推移がグラフで表示されるため、記録の手間もかかりません。

検索に使われた語も一覧で見られます。想定していなかった語で見つかっているなら、その語に合わせて情報を足す余地があります。

SELF CHECK

2か所で測ってみて、どうなりましたか。

MEOで対処できる要素と、できない要素

距離は変えられず、関連性は今日から動かせ、知名度は時間がかかることを3行で並べた図
距離が原因なら、他をいくら整えても順位は動かない

3つの要素のうち、手を出せるのは2つだけです。この区別をつけずに対策を続けると、時間を使っても数字が動きません

距離は動かせない

店舗の場所は変えられません。競合が密集する地域にあれば、その条件のまま戦うことになります。

やれることは、対象の地域を現実的な範囲に絞ることです。駅前で1位を狙うのではなく、店舗の周辺500メートルで確実に出る状態を作る。届く範囲を見極めるほうが、成果は早く出ます

判断の材料は、来店客がどこから来ているかです。半径何キロから来ているかが分かれば、狙うべき範囲も決まります。

関連性は情報の入れ方で変わる

関連性とは、検索された語とプロフィールの内容が合っている度合いです。ここは今日から動かせます。

カテゴリの選択、提供しているサービスの登録、営業時間、写真。空欄が残っていれば埋めます。とくにカテゴリは、主要なもの1つと、関連する副次的なものを設定します。

ただし、実態と違うカテゴリを選ぶのは規約違反です。表示を増やすために無関係な業種を追加すると、掲載自体が停止されることがあります。

確認は管理画面で行います。プロフィールを開き、空欄になっている項目を上から順に埋めます。競合のプロフィールを開いて、自分が設定していない項目を探すのも有効です

写真は月に数枚、継続して追加します。一度に大量に上げるより、定期的に増やすほうが運用されている店舗として扱われます。

サービスの登録も見落とされがちです。提供している内容を1つずつ登録しておくと、その語での検索に対応しやすくなります。

知名度は時間がかかる

公式ヘルプでは、どれだけのサイトからリンクされているか、口コミがどれだけあるかが影響すると説明されています。

どちらも短期では動きません。口コミは依頼できますが、規約の範囲内で行う必要があります。割引や特典など、見返りと引き換えにする依頼は禁止されています

外部からのリンクは、地域の団体や商工会議所、取引先のサイトから得られることがあります。営業活動の一環として依頼できる範囲です。

MEOの順位保証をうたう業者は避ける

「3位以内を保証」といった提案を受けることがあります。この種の保証は、仕組み上成立しません

公式に否定されている

Googleの公式ヘルプには、より良いローカル順位を要求したり、支払ったりする方法はないと明記されています。ランキングシステムを公平に保つため、アルゴリズムの詳細は非公開にしているとも書かれています。

順位を確実に上げる手段があるなら、それは公式が想定していない方法ということになります。

にもかかわらず保証をうたえるのは、達成しやすい条件を業者側が選んでいるからです。仕組みではなく、測り方で成立させています。

成果地点をずらす手口

順位保証の契約でよくあるのが、測る地点を業者側が決める形です。店舗の目の前から測れば、たいていの店は上位に出ます。

あるいは、競合のいない検索語で成果を計上する。店名で検索すれば1位になるのは当然です。保証の対象となる語と地点を、契約前に確認してください

もう1つ多いのが、検索する人がほとんどいない語で成果とする形です。専門的すぎる語や、業界内でしか使われない言い回しが該当します。

契約前に確認する3点

測る地点はどこか。対象の検索語は自分で選べるか。順位が下がったときの扱いはどうなるか。

この3つが明示されない契約は避けます。とくに1つ目は、答えられない業者が少なくありません。

答えられる業者であれば、地点と検索語を一覧で提示してきます。その一覧を見て、自分が集客したい範囲と合っているかを判断します

月額の内訳も確認します。何にいくらかかっているのかが示されない契約は、作業内容も曖昧なことが多い。

MEO対策は6か月で判断する

1か月では分からず、3か月では表示回数を見て、6か月で動かなければ方向を変えるという段階を示した図
1か月で切り替えると、何が効いたか分からなくなる

対策を続けても数字が動かないとき、いつ方向を変えるか。期限を決めておかないと、判断できないまま費用だけが積み上がります

1か月では何も分からない

プロフィールを整えても、反映には時間がかかります。口コミが数件増えた程度では、順位に影響しません。

この時期に業者を変えたり施策を切り替えたりすると、何が効いたのかが分からなくなります。1か月は、記録を貯める期間だと考えてください

この期間にやるべきことは、設定の抜けを埋めることと、記録を始めることです。順位を毎日確認しても、判断できる材料は増えません。

3か月で見るのは順位ではない

3か月経ったら、管理画面の数字を見ます。プロフィールが表示された回数が増えているかどうかです。

表示回数が伸びていれば、Googleに認識され始めています。順位が20位から15位に動いただけでも、方向は合っています。

逆に、表示回数がまったく変わっていないなら、設定に問題が残っている可能性があります。カテゴリと、店名や住所の表記が他のサイトと食い違っていないかを確認します。

表記の食い違いは、意外と見落とされます。ビル名を書いている場所と省略している場所、番地の全角と半角。細かい違いでも、別の店舗として扱われることがあります

自社サイト、ポータルサイト、SNS。掲載されている場所をすべて開いて、店名と住所を揃えます。

6か月で動かない場合

半年続けて表示回数も順位も変わらないなら、方向を見直します。

考えられるのは2つです。狙っている地域が広すぎるか、そもそもMEOが効きにくい業種か。来店を前提としない事業では、地図検索の効果は限定的です

その場合、通常の検索での対策に予算を移すほうが現実的です。

判断する前に、半年分の記録を並べます。表示回数、経路検索、電話の回数。すべてが横ばいなら、施策そのものを見直す時期です。

撤退ではなく、配分を変えるという判断です。地図検索に割いていた時間を、記事や広告に移します。プロフィールは残したまま、更新の頻度だけ落とす形でも構いません。

まとめ

MEOの順位は、検索する人の場所で変わります。1つの数字として存在しないため、まず測る条件を固定します。

手を出せるのは関連性と知名度の2つで、距離は変えられません。距離が原因なら、他をいくら整えても順位は動きません

まずGoogleビジネスプロフィールの管理画面を開き、表示回数と経路検索の回数を確認するところから始まります。順位を数える前に、実際の行動が増えているかを見てください。

この記事を書いた人

高崎

インフォサクセス 代表 / Webディレクター

SEO実務歴16年、ライティング歴15年、Web制作歴12年。SEO検定1級。名古屋を拠点に、ホームページ制作からSEO、AI検索対策までを一貫して担当しています。

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