SEO会社の選び方|提案書で見抜く7つの質問と、依頼前の準備

「提案書を見ても良し悪しが分からない」「何を聞けばいい?」と困っていませんか?
判断基準を7つ並べられても、商談の場での聞き方までは書かれていません。基準を知るだけでは、比較になりません。
この記事では、提案書を前にしてそのまま使える7つの質問、その場で断ってよい危険なサイン、契約条件で見落としやすい点、まだ依頼すべきでない状態までを解説します。
SEOの依頼先を比べている方が、商談の場で聞くべきことを準備できるようになります。
SEO会社を比較する前に、自社で決めること

先に決めるのは自社側です。目的の指標、対象の範囲、判断する期限の3つを書き出してから問い合わせてください。
決めていないと提案を判断できない
決めずに相談すると、各社が得意な内容を提案してきます。どれも筋が通って見えるので、最後は金額の安さで選ぶことになります。比べているつもりで、比べられていない状態です。
3つを書いた紙を用意して、同じものを全社に渡してください。条件が揃えば、提案の差がそのまま実力の差として見えます。
3つとも埋まらない場合は、埋まらない項目こそが最初の相談内容になります。「指標の決め方から相談したい」と伝えれば、その進め方を提案できる会社かどうかも見えます。
まだ依頼すべきでない状態
記事が数本しかなく、書く材料も社内にない段階では、外注しても止まります。制作会社は素材待ちになり、こちらは催促を受け続けます。
目安として、自社で3本書いてみてから判断してください。書けたなら内製の目もありますし、書けなかったなら何が足りないかが分かります。その情報が、依頼するときの条件になります。
SEO会社の提案書で見抜く7つの質問

商談の場でそのまま聞いてください。答えの中身より、答えられるかどうかが判断材料になります。7つとも答えられる相手なら、金額に関わらず検討する価値があります。
何をするのか
「今月は何をしてもらえますか」と聞いて、作業名と本数で返ってくるかを見ます。記事を2本書く、内部リンクを20本整理する、といった形です。
「サイトの状況を見ながら最適な施策を」と返る場合、実際の作業も曖昧なことが多い。契約書に作業量を書けるかどうかで確かめられます。
作業量が書けない理由を説明できるなら、それも判断材料になります。初月は調査に充てるので本数を約束できない、という答えは筋が通っています。
あわせて「その根拠はどこにありますか」と聞いてください。公式ドキュメントを示せる会社と、経験則だけの会社が分かれます。
いつ判断するのか
「何をもって成功としますか」と「いつ判断すればいいですか」の2つです。順位なのか問い合わせ数なのか、3か月なのか1年なのかを、契約前に揃えておきます。
ここが曖昧なまま始めると、成果が出ていないのに解約を切り出せなくなります。判断の期日を決めるのは、依頼する側の役割です。
誰が作業するのか
「作業するのはどなたですか」と聞きます。営業担当と実作業者が違うのは普通ですが、記事を外部ライターに丸投げする体制かどうかは確認が要ります。
残る2つは「解約したら何が残りますか」「うまくいかない条件は何ですか」です。後者に答えられる相手は、成果が出ない場合も想定して設計しています。
「うまくいかない条件」を聞かれて言葉に詰まる会社は、成功事例しか経験していないか、失敗を振り返っていないかのどちらかです。長く付き合う相手としては不安が残ります。
- 参考:SEO が必要なケース
避けたほうがよいSEO会社のサイン3つ

この3つは、他の条件がどれだけ良くても補えません。1つでも当てはまれば、その場で候補から外してください。
順位保証
「必ず1位にします」という提案は受けないでください。順位は検索エンジンのアルゴリズムと競合の動きで決まるもので、外部から保証できる性質のものではありません。
保証を掲げる会社は、達成しやすい語を選ぶか、規約に触れる手法を使うかのどちらかになります。保証できる根拠を尋ねて、具体的な説明が返らなければ危険です。
被リンクの提供
「被リンクを◯本つけます」という提案は、Googleがスパムポリシーで明確に禁止しているリンクの売買にあたります。発覚すれば、サイト全体の評価が下がります。
被リンクは購入するものではなく、取引先や業界団体から自然に張られるものです。ここを混同している会社とは契約しないでください。
なお、過去に購入した被リンクが残っている場合は、その事実を伝えたうえで対処を相談してください。隠したまま進めても、原因の特定ができません。
作業内容を明かさない
「独自のノウハウなので詳細は開示できません」と言われた場合、比較も検証もできません。何をしたのか分からなければ、成果が出ても再現できず、出なくても原因が分かりません。
Googleも、内部指標にアクセスできると主張するツールや業者には注意するよう促しています。外部の誰も、検索エンジンの内部を見ることはできません。
SEO会社との契約書で必ず確認する4項目
提案が良くても、契約書で条件が変わることがあります。口頭で聞いた内容が、書面にあるかを確認してください。
作業範囲と成果物の権利
| 項目 | 確認すること | ありがちな落とし穴 |
|---|---|---|
| 作業範囲 | 月の作業量が数字で書かれているか | 「SEO施策一式」で範囲が不明 |
| 成果物の権利 | 記事とデータが自社に残るか | 解約時に記事を削除される |
| アカウント | 解析ツールの所有者が自社か | データを引き継げない |
| 解約条件 | 最低契約期間と違約金 | 1年縛りで途中解約できない |
特に見落とされるのが成果物の権利です。費用を支払っても、記事が自社のものにならない契約があります。乗り換えや内製化のときに困ります。
解約条件
最低契約期間があるかを確認してください。半年や1年の縛りがある場合、判断の期限をその範囲内に設定しても意味がありません。
期限が来たときに動けるよう、判断の期日と解約可能な時期を揃えておいてください。
SEO会社の相見積もりの取り方

相見積もりは条件を揃えてこそ意味があります。各社に違う情報を渡すと、提案の差が実力の差なのか条件の差なのか分かりません。
同じ条件を渡す
先ほど決めた3つに、予算と開始時期を足した1枚を作ってください。立派な提案依頼書は要りません。「法人向けサービスの問い合わせを月5件増やしたい」という事業の言葉で十分です。
この1枚を渡すと、各社の提案が同じ土俵に乗ります。条件を揃えるだけで、比較の精度は大きく変わります。
3社までにする
候補が5社を超えると、比較の作業だけで疲れます。断りの連絡も増えます。3社に絞って、それぞれをきちんと見るほうが精度は上がります。
採点は同じ項目で行ってください。説明がなかった項目は0点にします。合計点だけでなく、0点がついた項目を見てください。危険なサインが混じっていれば、点数に関係なく外します。
よくある質問
大手と個人、どちらがいいですか。
規模ではなく体制で判断してください。大手でも実作業が外注のことはありますし、個人でも自分で書く人はいます。先ほどの質問のうち、「作業するのはどなたですか」の答えで見分けられます。
SEO会社が自社サイトで上位に出ていないのは問題ですか。
判断材料の1つにはなります。ただし「SEO会社 おすすめ」のような語は競争が激しく、上位に出ていないから実力がないとは言い切れません。上位表示の有無より、同業界の支援実績を聞くほうが確実です。
比較サイトのランキングは参考になりますか。
掲載が有料の場合があります。順番が実力を表しているとは限りません。候補を見つける入口として使い、判断はこの記事の7つの質問で行ってください。
まとめ
SEO会社を選ぶ前に、目的の指標・対象の範囲・判断する期限を自社で決めてください。これがないと、提案を採点するものさしがありません。
商談では7つの質問をそのまま聞きます。答えの中身より、答えられるかどうかを見てください。
順位保証、被リンクの提供、作業内容の非開示。この3つだけは、他の長所では補えません。まず3つの条件を紙に書き出すところから始まります。


