SEO対策を自分でやる手順|内製できる範囲と、続かなくなる原因

「自分でどこまでできる?」「外注しないと無理なの?」と迷っていませんか?
手順を調べても、実際に続かなくなる理由までは書かれていません。作業量が見えないまま始めると、途中で止まります。
この記事では、内製できる作業と外注すべき作業の線引き、記事1本にかかる時間の実測、必要になるツール、そして続かなくなる3つの原因までを解説します。
社内でSEOを進めたい方が、自分の使える時間から現実的な範囲を決められるようになります。
SEOを自分でできる範囲と、できない範囲

分け方の基準は、サーバーやテーマの設定に触れるかどうかです。文章を書く作業は自社のほうが速く、正確になります。商品も客も、一番知っているのは自社だからです。
知識より時間が要る
記事を書く作業に、特別な知識はほとんど要りません。必要なのは、狙う言葉を決めて、上位10件を読んで、自社の答えを書く。この繰り返しです。
難しいのは知識ではなく継続です。1本目は書けても、3本目で止まる。止まる原因は、時間の見積もりを立てていないことにあります。
当サイトも記事0本から始めています。最初に決めたのは本数ではなく、1本にかける時間の上限でした。上限を超えたら公開して次へ進む、という進め方にしています。
SEOの知識そのものは、無料の情報で足ります。Googleが公開している検索の基本ガイドを読めば、必要なことの大半は書いてあります。有料の教材を買う前に、まずこれを読んでください。
外注すべき技術面
サイト全体の設計、表示速度の改修、構造化データの実装。ここはテーマやサーバーの構成に踏み込むため、設定を1つ間違えるとインデックスから外れることもあります。
触ったことがないなら依頼したほうが安全です。一度整えれば毎月やる作業ではないので、スポットで頼めば費用も抑えられます。
サイトの構造に関わる部分です。canonicalの指定、リダイレクトの設定、構造化データ。間違えると評価を下げるため、分かる人が触ります。
自分でやるSEO、最初は既存ページの点検から

新しい記事を書く前に、いまあるページを点検してください。すでにアクセスのあるページを直すほうが、成果が早く出ます。ゼロから書くより時間もかかりません。
タイトルと見出し
狙う言葉がタイトルに入っているかを確認します。入っていないなら、前方に入れてください。見出しにも自然な形で含めます。
ただし詰め込みは逆効果です。同じ語を何度も入れた不自然な文章は、読者にも伝わりません。1つの見出しに1回で足ります。
タイトルには、狙うキーワードを前半に入れます。検索結果では30文字前後で切られるため、後半に置くと見えません。
見出しは、記事を読まずに拾い読みしただけで内容が分かる形にします。「はじめに」「まとめ」のような、中身の分からない見出しは避けます。
結論の位置
各見出しの直後1〜2文で、その見出しの答えを言い切ってください。前置きから入る書き方だと、読者もAIも答えを見つけられません。
「まずは前提から確認しましょう」という書き出しを削り、答えを先に書いて理由を後ろに回す。この並べ替えだけで、既存記事の多くは改善できます。
見出しの直後に結論を置きます。前置きから入ると、読者はその段落を読み飛ばします。
この順序は、AI検索でも効きます。引用されるのは結論の部分なので、探さなくても見つかる位置に置いておきます。
インデックス状況
そもそも検索に載っているかを確認します。Search Consoleでページを検索すると、登録されているかが分かります。載っていないページは、順位以前の問題です。
Search ConsoleのURL検査に記事のURLを入力します。「Googleに登録されています」と出れば問題ありません。
登録されていない場合、公開から2週間以内なら待ちます。それ以上経っているなら、内部リンクが1本もない状態でないかを確認します。
SEO記事を自分で書く手順

手順は4つです。順番を守ってください。いきなり書き始めると、書き直しになります。書いてから構成を変えるのが、いちばん時間を無駄にします。
キーワードを決める
客が使う言葉を選びます。業界の専門用語ではなく、検討している人が実際に打ち込む語です。「地域名+業種」や「業種+費用」のような組み合わせが該当します。
判断に迷ったら、その語で検索してみてください。上位に同業他社が並ぶ語は、発注を検討する人が見ています。用語解説ばかりなら、勉強している人の語です。
まず、自分の事業で問い合わせにつながる語を10個ほど書き出します。次にそれぞれを実際に検索し、上位10件を見ます。
大手メディアや公的機関が並んでいる語は、後回しにします。同規模の事業者が上位にいる語から着手するほうが、結果が出るまでが早くなります。
検索意図を調べる
上位10件を実際に開いて読みます。見出しを書き出すと、どの記事も触れている論点が見えてきます。それが読者の求めている情報です。
同時に、どこも書いていない論点も見つかります。触れられていない論点こそ、自社の記事で差がつく場所です。全部をなぞると、後発なのに同じ記事ができあがります。
狙う語で検索し、上位10件の記事の形式を見ます。解説記事が並ぶのか、比較記事が並ぶのか、事例が並ぶのか。
あわせて、検索結果の下部に出る「他の人はこちらも検索」も見ます。読者が次に何を知りたがっているかが分かります。それを記事の後半に入れます。
構成を作る
見出しを先に並べます。本文を書く前に、h2を4〜6個、その下にh3を並べる。構成の段階なら、順番を入れ替えるのに1分もかかりません。
h2を4つから6つ、それぞれにh3を2つから4つ置きます。上から順に読めば、結論にたどり着く並びにします。
構成の段階で、各h3に何を書くかを1行ずつメモしておきます。この作業をしておくと、書く段階で手が止まりません。
書く
各見出しの直後に結論を置き、理由を続けます。文字数は競合を見て決めますが、水増しはしないでください。読み飛ばされる段落が増えるだけです。
書く順番は、構成の上からでなくて構いません。書きやすい見出しから埋めるほうが手が止まりません。最後にリード文とまとめを書くと、記事全体の主張が固まった状態で書けます。
構成に沿って、上から書きます。途中で構成を変えたくなったら、書くのを止めて構成に戻ります。書きながら考えると、話の筋が通らなくなります。
1つの段落に1つの論点だけを置きます。長い段落は読まれません。3行を超えたら分けます。
SELF CHECK
社内でSEOに使える体制は、どれに近いですか。
診断結果
執筆まで内製できます
記事1本には調査と執筆で5時間前後かかります。業界の知識がある人が書けば、外注より内容は具体的になります。
外注するのはキーワードの設計だけで足ります。ここを誤ると以降の作業が無駄になるため、最初だけ依頼する形が効率的です。
診断結果
月1本に絞ります
月1本なら続けられます。3か月続けて、書く速度が上がるかを見てください。
本数より継続が効きます。半年で6本でも、止まった10本より結果が出ます。
診断結果
執筆を外注し、確認だけ社内で行います
無理に内製すると2本目で止まります。止まった状態が最も費用対効果が悪い。
ただしSearch Consoleの確認は社内でできます。週1回15分で済み、その分の費用が浮きます。
診断結果
そこだけ外注します
canonicalの指定、リダイレクト、構造化データ。誤ると評価を下げるため、分かる人が触るべきです。
記事は自社で書き、技術面だけスポットで依頼する形が現実的です。
SEOを自分でやると月にどれだけ時間がかかるか
時間を見積もらずに始めると、続きません。先に時間を決めて、そこに収まる本数にしてください。
記事1本あたりの内訳
| 工程 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 競合調査 | 1時間 | 上位10件を読み、見出しを書き出す |
| 構成の検討 | 1時間 | h2とh3を並べ、差別化の軸を決める |
| 本文の執筆 | 3時間 | 3,000〜4,000字 |
| 図解の作成 | 2時間 | 4枚 |
これは当サイトの記事1本にかかった時間で、2026年8月時点の5本分の実測です。合計7時間になります。図解を入れないなら5時間まで下がります。
調査に1時間、構成に1時間、執筆に2時間、見直しに30分。慣れるまではこの倍を見ておきます。
続けられる本数の決め方
月に確保できる時間を、7時間で割ってください。14時間なら月2本、7時間なら月1本です。本数を先に決めてから時間を探すと、必ず破綻します。
週に1時間しか取れないなら、月1本でも構いません。年12本の記事が積み上がれば、何もしないより確実に前に進みます。
本数より、間隔を空けないことのほうが効きます。3か月止まると、書き方の勘も検索の傾向も忘れます。少なくても毎月続けるほうが、まとめて書くより負担は軽い。
週に何時間を割けるかから逆算します。週5時間なら月1本。週10時間なら月2本。この本数を半年続けられるかで判断します。
自分でやるSEOが続かなくなる3つの原因

挫折する理由は、知識不足ではありません。始め方の設計を、最初に間違えていることがほとんどです。3つとも、始める前に避けられます。
一度に多く始める
最初の意気込みで月8本と決めると、1か月で止まります。最初の月にできた本数は、平常時の2倍だと考えてください。
月4本書けた月の翌月は、月2本が現実的な水準です。少なく始めて、余裕があれば増やすほうが続きます。
キーワードを20個選び、20本を同時に書き始める。この進め方は、たいてい途中で止まります。
1本を仕上げてから次に進みます。3本目あたりで書く速度が上がり、10本目には型ができています。最初の1本に時間をかけるほうが、結果として早く進みます。
効果を毎日見る
順位は毎日変動します。公開直後は特に不安定で、上下を見ていると気持ちが持ちません。毎日開く必要はなく、確認は月に1回で足ります。
見るのは順位ではなく、表示回数と流入の傾向にしてください。3か月で順位の動き、6か月で流入の変化を見るのが目安です。
記録はスプレッドシートで足ります。日付、確認した語、順位、表示回数の4列を月1回埋めるだけで、変化が見えるようになります。
Search Consoleは週1回で十分です。毎日見ても数値は動かず、動いた気がするだけです。その時間を執筆に回します。
完璧に書こうとする
1本に10時間かけると、月2本で20時間になります。本業を持ちながらは続きません。7割の完成度で公開し、後から直すほうが早く進みます。
公開してからでないと、反応も順位も分かりません。直す前提で出すのが、結果的にいちばん精度が上がります。
公開してから直せます。むしろ、公開して順位が付いてから、どこが足りないかが見えてきます。
当サイトも、公開した記事に後から加筆しています。最初から完成させようとすると、公開が遅れるだけです。
- 関連記事:SEO会社の選び方|提案書で確認する項目
よくある質問
本やツールは必要ですか。
最初は要りません。Search Consoleだけで足ります。有料ツールを検討するのは、月2本を半年続けてからで十分です。
AIに書かせてもいいですか。
下書きや構成案には使えます。ただし調べた情報をまとめただけの記事は差がつきません。自社で試したことや案件で起きたことは、自分で書く必要があります。
被リンクは自分で増やせますか。
購入は避けてください。スパムポリシー違反にあたり、サイト全体の評価が下がります。取引先や業界団体からの自然なリンクを積む以外に、安全な方法はありません。
まとめ
SEO対策のうち、記事を書く作業と既存記事の点検は自分でできます。サイトの設計や表示速度の改修は外注してください。
記事1本には7時間かかります。月に確保できる時間を7で割った数が、続けられる本数です。
続かなくなるのは知識不足ではなく、設計の問題です。少なく始めて、月1回だけ確認し、7割で公開する。まず既存ページのタイトルを1つ見直すところから始まります。


