SEO対策の費用相場|料金体系の違いと、1年の総額で比べる方法

「SEOを頼むと月いくら?」「成果報酬なら損はしないのでは!」と考えていませんか?
料金表を並べても、体系も作業の中身も違うため、そのままでは比べられません。
この記事では、料金体系ごとの相場、総額での比べ方、成果報酬型のずれ、避けたい契約条件を解説します。
SEOの外注を考えている中小企業の方が、見積を受け取ったときに妥当かどうかを判断できるようになります。
SEO対策の費用相場は、料金体系と作業範囲で決まる

SEO対策の費用は、料金体系と作業範囲の2つで決まります。同じ月20万円でも、記事を書いてもらうのか、報告を受けるだけなのかで中身は違います。
先に料金体系を選び、そのあとで同じ体系どうしの金額を比べてください。
見積を受け取ったら、まず次の3点に印を付けてください。
- 料金体系:月額固定、成果報酬、スポットのどれか
- 作業範囲:記事、改修、報告のうち何が入っているか
- 期間:何か月の契約か、途中でやめられるか
料金体系ごとの目安
料金体系は、月額固定型・成果報酬型・スポット型の3つに分かれます。何に対して払うのかが、体系ごとに違います。
| 体系 | 払う対象 | 目安 |
|---|---|---|
| 月額固定型 | 毎月決まった作業 | 月10万〜50万円程度 |
| 成果報酬型 | 指定した語の順位 | 1語あたり月1万〜5万円程度 |
| スポット型 | 1回の調査や改修 | 10万〜50万円程度 |
表は、2026年9月29日時点の検索上位のSEO費用の記事9本から、当サイトで範囲をまとめたものです。特定の1社の価格ではありません。
施策ごとの目安
月額固定型の中身は、いくつかの施策の組み合わせです。見積を受け取ったら、どの施策にいくらかかっているかを確かめます。
| 施策 | 主な作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 戦略の設計と助言 | キーワードと構成の設計、改善の提案 | 月10万〜50万円程度 |
| 記事制作 | 調査、構成、執筆 | 1本3万〜15万円程度 |
| 内部対策 | 表示速度や構造の改修 | 1回10万〜100万円程度 |
| サイト設計 | 作り直しを含む全体の設計 | 50万〜300万円程度 |
範囲の出し方は、料金体系の表と同じです。内部対策とサイト設計は、サイトの規模で大きく上下します。
相場表の数字を読むときの注意
上位9本のうち、国内の相場について件数と方法を示した記事はありませんでした。時期を書いていたのも1本で、多くは書き手の会社の経験から作られた目安です。
また、9本のうち7本が、被リンクの獲得を含む外部対策を費用の項目に載せていました。順位を上げる目的でリンクを売買することは、Googleのスパムポリシーで禁止されています。
外部対策が見積に入っていたら、何をするのかを具体的に聞いてください。リンクを買ってくる施策なら、費用をかけてサイトの評価を下げることになりかねません。
SEO対策の費用は、1年の総額で比べる

料金体系の違う見積は、1年の総額にそろえて比べます。初期費用と月額の12か月分を足せば、どの体系でも同じ物差しで並べられます。
SEOは、効果を見るまでに時間がかかる施策です。数か月分の総額だけでは、判断する前に契約が終わってしまいます。
リスティング広告と比べるときも、同じく1年の総額で並べます。止めたときに何が残るかの違いは、関連記事で比べました。
月額固定型は、作業の量で割って比べる
月額固定型は、月額を作業の量で割って比べます。月20万円で記事4本なら、1本あたり5万円の計算です。
作業の量が書かれていない見積は、割り算ができません。「今月は何をしてもらえますか」と聞き、作業名と本数で答えが返るかを確かめてください。
報告書の作成だけで月額の大半を占める契約もあるため、内訳も聞いておきます。
成果報酬型は、上限額がないと総額が読めない
成果報酬型は、順位が上がるほど支払いが増えます。1語1日3,000円で3語が1年上位にあれば、単純計算で年間約330万円になります。
上限額を契約書に入れておかないと、予算を管理できません。見積の段階で、年間の上限を決められるかを聞いてください。
上限を決めておけば、順位が上がっても予算を超えません。上限に達した月の扱いも、あわせて確認しておきます。
スポット型は、その後に何をするかまで含めて比べる
スポット型は1回で終わるため、総額は一番読みやすい体系です。ただし、調査のあとに直す作業が含まれるかどうかで、実際の費用は変わります。
調査だけなら、見つかった課題を直す人と費用が別に要ります。報告書を受け取ったあと、自社で直せるのかを先に考えておきましょう。
報告書には、直す順番と、それぞれにかかる手間の目安を書いてもらうと使いやすくなります。
成果報酬型のSEO費用で起きやすい3つのずれ

成果報酬型が測っているのは、検索順位です。問い合わせや売上ではないため、払った額と得られた結果がずれることがあります。
ずれは、契約の前に対象の語と上限額を決めておけば小さくできます。次の3つは、そのどちらかを決めていないときに起きやすいものです。
- 順位と問い合わせのずれ
- 対象の語の選び方のずれ
- 課金の期間のずれ
① 順位が上がっても、問い合わせが増えない
用語の意味を調べる語で1位になっても、発注を考えていない人が増えるだけのことがあります。流入が増えても、問い合わせにはつながりません。
それでも順位が上がれば、費用は発生します。契約の上では、成果が出ている扱いになるためです。
防ぐには、対象の語で検索し、上位に同業の会社が並ぶかを確かめます。用語の解説ばかりが並ぶ語は、発注に遠い語です。
② 上げやすい語が対象に選ばれる
対象の語を業者が選ぶと、競合の少ない語が選ばれることがあります。検索する人が少ない語で1位を取っても、流入はほとんど増えません。
対象の語は、自社で選べる契約にしてください。選び方は、SEOキーワードの選び方で扱っています。
業者が示した語の一覧は、自社で1つずつ検索して確かめてください。上位に並ぶのが自社の客になりそうな会社かが、判断の目安です。
③ 上位にいる間、課金が続く
順位を保っている間は、課金が続くのが一般的です。成果が出るほど支払いが増えるため、1年で見ると月額固定型より高くなることもあります。
対象の語を自社で選べて、年間の上限額も契約書に入るなら、成果報酬型も選択肢になります。この2つが通らない契約は避けてください。
課金の期間に終わりがあるかも、契約書で確認しておきます。
SEOの費用がふくらむ3つの契約条件

SEOの費用は、月額より契約の条件でふくらみます。署名する前に、次の3つが契約書に入っていないかを確かめてください。
3つとも、勧誘の場では詳しく説明されないことがあります。持ち帰って読む時間がもらえない契約は、それだけで見送る理由になります。
- 途中で解約できない長期契約
- 成果の定義があいまいな契約
- 被リンクの提供を含む契約
① 途中で解約できない長期契約
「2年間は解約できない」「解約時は残りを払う」は、成果が出なくても払い続ける条件です。電話や訪問の勧誘で、その場で署名を求められることもあります。
事業者どうしの契約には、原則としてクーリング・オフが使えません。契約期間と解約の条件は、署名の前に必ず読んでください。
説明と違う条件に気づいたら、署名しないでください。
② 作業の中身が「一式」になっている
「SEO対策一式 月20万円」だけの契約では、何をしてもらえるのかが分かりません。作業の範囲が書かれていないと、追加の費用を請求されても断る根拠がなくなります。
記事の本数、改修の範囲、報告の頻度を、契約書に書いてもらいましょう。
報告書だけが毎月届き、中身の作業が見えない契約もあります。報告書に、その月に何を変えたかが書かれているかを確かめてください。
③ 被リンクの提供が含まれている
「被リンクを毎月提供」といった項目は、スパムポリシーに触れるおそれがあります。違反と判断されると、費用をかけたうえで順位を落とすことになりかねません。
契約書で確認する項目は、関連記事で4つに分けて整理しました。
「外部対策」とだけ書かれた項目も、中身を具体的に聞いてください。リンクを買ってくる施策なら、契約から外してもらいます。
SEOの予算は、内製する作業と外注する作業を分けて決める

SEOの予算は、外注する作業を絞ることで下げられます。自社のほうが速くできる作業まで外注すると、その分だけ月額が上がります。
分け方の基準は、事業の知識が要る作業か、技術の知識が要る作業かです。事業の知識が要る作業は自社に、技術の知識が要る作業は外に置くと、月額を抑えながら質も保てます。
迷う作業は、まず自社で1回試してから決めます。
内製に向く作業
記事の執筆、順位と表示回数の記録、既存記事の直しは内製に向きます。事業の中身を一番知っているのは自社で、外注すると聞き取りの往復が増えるためです。
既存記事の直しは、新しく書くより早く結果が出ることがあります。Search Consoleで表示が多いのに順位が低い記事から、手をつけてください。
記録には、無料のSearch Consoleで足ります。有料のツールが必要になる目安は、SEOツールは必要かで扱っています。
外注に向く作業
キーワードの設計、技術面の改修、サイト全体の設計は、外注に向く作業です。どれも、誤ると後の作業が無駄になる部分です。
技術面の設定を1つ間違えると、ページが検索結果から外れることもあります。触ったことがないなら、分かる人に任せてください。
どれも一度整えれば毎月は要らない作業なので、スポット型で頼めます。
社内で割ける時間から配分を決める
当サイトで以前、記事1本にかかった時間を測ると、調査から図解まで7時間でした。記事を外注すれば、この作業量が単価に乗ることになります。
先に、社内で週に何時間を記事に使えるかを数えます。時間が取れる分は内製し、取れない分だけを外注すると、月額に無駄が出ません。
時間は、実際に1か月やってみてから数え直しましょう。
SELF CHECK
社内で記事に割ける時間は、週にどれくらいありますか。
診断結果
執筆は内製、設計だけ外注します
時間が取れるなら、事業を知る人が書いたほうが内容は具体的になります。外注するのは、キーワードの設計と構成だけで足ります。
診断結果
月1本を目安に内製します
月1本なら、社内でも続けられます。技術面の点検だけをスポット型で外注する形が合います。
診断結果
執筆を含めて外注します
時間がないまま内製を始めると、途中で止まりやすくなります。外注する場合も、Search Consoleの確認だけは社内で行ってください。
診断結果
キーワードの設計から相談します
書く語が決まらないまま記事を増やしても、流入にはつながりません。まず設計をスポット型で依頼し、書く語を決めてから進めます。
SEO対策の費用相場に関するよくある質問
月10万円以下でもSEOは頼めますか
頼めますが、できる作業は限られます。記事なら月に1〜3本、または技術面の点検を1回といった範囲です。
金額に合わせて作業を詰め込むより、作業を1つに絞って依頼するほうが効果を確かめやすくなります。
依頼する前に、何を一番直したいかを1つに決めておきます。問い合わせが少ないのか、検索に出てこないのかで、頼む作業が変わるためです。
成果報酬型は選ばないほうがいいですか
条件がそろえば、選んで構いません。見るのは、対象の語を誰が決めるかと、支払いに上限があるかの2点です。
問い合わせの数で課金する形なら、順位とのずれは小さくなります。その場合も、何を1件と数えるかを契約前に決めてください。
迷う場合は、月額固定型と1年の総額で比べてから決めましょう。上限額を入れた見積を出してもらえば、並べて比べられます。
効果が出るまで、何か月分の費用を見込めばいいですか
期間は断定できません。Googleも、業者に「期待される結果とその時期」を聞くよう勧めています。
契約前に、何か月後に何を見て続けるかを決めておきましょう。判断の期限がない契約は、惰性で払い続けることになります。
時期と指標は組にして決めます。たとえば3か月後に表示回数、6か月後に問い合わせを見る形です。
AI検索への対策は、別料金になりますか
別の名前で見積に載ることがあります。ただしAI検索向けの対策の多くは、SEOと同じ作業です。
何が違うのかを聞き、同じ作業に二重で払わないようにしてください。違いは、AIO対策とは何か、SEOとの違いで扱っています。
違いが説明できない場合は、SEOの作業と同じものと考えて構いません。追加の費用を払う前に、何がどう変わるのかを書面で示してもらいます。
途中で解約したいときは、どうすればいいですか
まず、契約書の解約条件と残りの期間の扱いを確かめます。口頭で聞いた説明と契約書が違うなら、やり取りの記録を残してください。
話し合いで解決しないときは、商工会議所や弁護士に相談しましょう。相談の前に、契約書と請求書、勧誘を受けた日時をまとめておくと話が早く進みます。
解約の連絡は、記録の残るメールや書面で行ってください。
まとめ
SEO対策の費用は、料金体系と作業範囲で決まります。体系の違う見積は、1年の総額にそろえてから比べてください。
成果報酬型は対象の語と上限額を、月額固定型は作業の量を、契約前に確かめます。解約の条件と被リンクの項目も、署名の前に読んでおきましょう。
まずは社内で記事に割ける時間を数え、外注する作業を決めるところから始まります。