SEO記事の文字数|目安から書くと削れなくなる理由

「何文字書けばいい?」「3000字に足りない!」と手が止まっていませんか?
調べると「文字数は関係ない」と書いてあるのに、最後は目安の数字が並んでいます。
この記事では、文字数が結果でしかない理由、目安から書くと削れなくなること、必要な量を論点の数から決める方法、削ってよい文章の見分け方、書いたあとの確認手順までを解説します。
記事を書き始めた方が、数字を追わずに必要な分量を判断できるようになります。
SEOの文字数は結果であって目標ではない

Googleは文字数を順位の判断材料にしていません。ジョン・ミューラー氏は、単語数は品質のシグナルではないと繰り返し述べています。
それでも上位記事に長いものが多いのは事実です。相関はありますが、これは原因ではなく結果です。
長文が多い理由
検索意図に過不足なく答えようとすると、扱う論点が増えます。論点が増えれば、自然と文章も長くなります。
順序が逆になっている解説が多くあります。長く書いたから上位に来たのではなく、答えた結果として長くなっただけです。
この順序を取り違えると、対策も逆になります。長さを真似しても、答えている内容が同じでなければ並びません。
調査データの読み方
上位10位の平均語数が1,447語という調査がよく引用されます。この数字は事実ですが、目標として使うものではありません。
平均を目指して書いても、中身が伴わなければ意味がありません。相関があることと、原因であることは別です。
そもそも語数は英語の単位です。日本語に換算した数字も出回っていますが、換算の方法によって幅が出ます。目安として扱うにも精度が足りません。
文字数の目安から書くと何が起きるか

「3000字」と決めて書き始めると、足りないときに埋める作業が発生します。ここで増えるのは、読者が求めていない文章です。
そしてもうひとつ問題があります。一度書いた文章は、自分では削りにくくなります。
埋めるために増えるもの
前置きが長くなる、同じことを言い換える、一般論を足す。どれも文字数は増えますが、記事の価値は変わりません。
読者は結論を探して読んでいます。埋めるための文章が挟まるほど、答えにたどり着くまでが遠くなります。
削れなくなる
時間をかけて書いた文章ほど、消す判断がしにくくなります。目安の数字が頭にあると、削ると足りなくなるという意識も働きます。
公開後のリライトでも同じことが起きます。加筆はできても、削除には抵抗が残ります。書く前に基準を決めておくほうが確実です。
結果として、不要な文章が残ったまま公開されます。目標を数字にした時点で、削る動機がなくなります。
必要な文字数は論点の数で決まる

先に決めるのは文字数ではなく、扱う論点です。論点が決まれば、必要な長さは後からついてきます。
決める材料は3つあります。論点の数、1つあたりの厚み、読者がどこまで知っているか。この3つが揃えば、長さを悩む必要がなくなります。
上位記事の論点を数える
狙うキーワードで検索し、上位10件の見出しを書き出します。共通して扱われている論点が、その検索で必要とされている内容です。
全部を扱う必要はありません。ただし複数のサイトが揃って書いている論点は、外すと不足と判断されます。
自社にしかない論点を足す
上位と同じ論点だけでは、並ぶ理由がありません。自分で試したこと、実測した数字、うまくいかなかった例を足します。
このサイトでは、記事ごとに必ず1つは自社の実例を入れています。他が書けない部分が、その記事の存在理由になります。
読者の前提で厚みが変わる
専門用語を知っている読者向けなら、説明を省けます。初めて調べる読者向けなら、前提から書く必要があります。
同じ論点でも、読者によって必要な説明量が変わります。誰に向けて書くかを決めていないと、この判断ができません。
削ってよい文章の見分け方

書き終えたら、削る作業に入ります。判断の基準は、その文を消して論点が減るかどうかです。
減らないなら削れます。削っても伝わることは、書かなくても伝わります。
前置きを削る
「近年、〇〇の重要性が高まっています」といった導入は、多くの場合不要です。読者はすでにその話題を調べて来ています。
見出しの直後には結論を置きます。答えを先に置くので、この形はAI検索での引用にも効きます。
言い換えを削る
同じ内容を別の言葉で繰り返している箇所を探します。強調のつもりで書いたものが、冗長になっていることが多くあります。
2つの段落が同じことを言っていたら、片方を消します。判断に迷ったら、残すのは具体的なほうです。
一般論を削る
他のサイトでも読める内容は、優先度が下がります。教科書的な説明が長く続いていたら、そこを縮めて自分の話に置き換えます。
字数は減りますが、記事の価値は上がります。削った分だけ、独自の内容の密度が高くなります。
文字数は書いたあとに数える

公開前に確認するのは文字数ではありません。答えている論点の数と、その過不足です。
見出しごとに1つ以上の論点があるかを見ます。見出しはあるのに中身が薄い箇所は、埋めるために作った見出しです。
このサイトの基準
このサイトでは、記事の検査を機械で行っています。文字数の下限を3000字に設定していますが、これは目標ではなく警告のための線です。
論点を並べた結果、多くの記事が3000字前後に収まります。足りない場合は文章を足さず、論点が抜けていないかを見直します。
1段落2文までの制約
このサイトでは1つの段落を2文までにしています。読みやすさのための決まりですが、副次的な効果があります。
1段落に詰め込めないため、内容のない文章を挟みにくくなります。埋めるための文章を書こうとすると段落が増えて不自然になり、自分で気づけます。
よくある質問
短い記事でも上位に入れますか。
入れます。検索意図に対して過不足なく答えていれば、長さは問われません。ただし競合が扱っている論点が抜けていれば不足と判断されます。
1000字程度の記事を増やすのと、3000字を1本ではどちらがいいですか。
キーワードによります。同じ検索意図なら1本にまとめてください。分けると評価が分散します。別の検索意図なら分けたほうが適切です。
文字数カウントツールは使うべきですか。
目安の確認には使えます。ただし数字を目標にすると、埋める作業が始まります。書き終えたあとに参考として見る程度にとどめてください。
既存の短い記事は加筆すべきですか。
字数を理由に加筆する必要はありません。上位記事と比べて扱っていない論点があるなら、それを足します。なければそのままで構いません。
まとめ
文字数は順位の判断材料ではありません。上位記事が長いのは、検索意図に答えた結果として長くなったからです。
目安の数字から書き始めると、足りない分を埋める作業が発生します。そして一度書いた文章は、自分では削りにくくなります。
先に決めるのは扱う論点です。上位10件の見出しを書き出し、共通する論点を確認したうえで、自社にしか書けない内容を足します。
まず狙うキーワードで検索して、上位10件の見出しを書き出すところから始まります。数えるのは字数ではなく、論点の数です。


