SNSとSEOはどっちが先か|続けられるのは1つだけという前提で選ぶ

「両方やったほうがいい?」「SNSも記事も続かない!」と感じていませんか?
比較記事の多くは相乗効果を説明して終わり、どちらから始めるかまでは書かれていません。
この記事では、両方やると止まる理由、半年後に残るものの違い、先に選ぶための3つの判断軸、SNSを先にすべき条件、後から片方を足すときの進め方までを解説します。
担当が1人の会社が、どちらに時間を使うかを決められるようになります。
SNSとSEOを両方やろうとすると、どちらも止まる

SNSとSEOは、求められる更新の頻度が違います。SNSは週に3〜5回、記事は月に2〜4本が目安です。
この差は性質から来ています。SNSは頻度で認知を積み、記事は本数で検索の入口を増やします。
SNSは投稿が流れるため、間隔が空くと見られなくなります。記事は公開したまま残るので、頻度より積み上げた本数が効きます。
負荷は足し算になる
両方やれば相乗効果がある、という説明はよく見ます。ただし作業量は減りません。週5回の投稿と月4本の記事が、そのまま加算されます。
担当が1人なら、どちらかが止まります。止まるのは、成果が見えにくいほうです。
1本にかかる時間
このサイトでは、記事1本におよそ7時間かけています。競合調査に1時間、構成に1時間、執筆に3時間、図解に2時間です。
月4本なら28時間です。ここにSNSの投稿を足すと、片手間では回らない量になります。
慣れれば短縮できますが、調べる時間は減りません。事実を確認せずに書いた記事は、公開後に直すことになります。
SNSとSEOでは残るものと消えるものが違う

もうひとつの違いは、作ったものがどれだけ残るかです。記事は年単位で読まれ、投稿は数日で流れます。
これは優劣ではなく性質の差です。ただし時間の使い方を決めるときには、この差が効いてきます。
止めたときに何が残るか
SNSの投稿を止めると、その日から届く相手がいなくなります。過去の投稿が掘り返されることはほとんどありません。
記事は更新を止めても、検索からの流入がしばらく続きます。この差が、長く続けるほど大きくなります。
届く相手が違う
SNSはフォロワーに届きます。まだ探していない人に、こちらから見せる形です。
そのぶん、興味を持ってもらう段階から始まります。すぐに問い合わせにはつながりにくく、認知から検討までの時間が長くなります。
検索は探している人に届きます。すでに必要性を感じている段階なので、問い合わせまでの距離が近くなります。
逆に言えば、まだ知られていない商材は検索されません。名前も分野も知らないものを、人は検索できないためです。
SELF CHECK
次のうち、自社に最も当てはまるものはどれですか。
診断結果
SNSを先にします
飲食、美容、雑貨、施工など。写真で価値が伝わるものは、SNSのほうが早く反応が返ります。
検索されるより先に、見て知ってもらう順序になります。ただし投稿は流れて消えるため、続けられる頻度で始めてください。
診断結果
SEOを先にします
制作、士業、BtoBの商材など。調べてから決める性質のものは、検索で見つかることが直接つながります。
成果が出るまで数か月かかりますが、書いた記事は残り続けます。SNSと違い、止めても流入がゼロにはなりません。
診断結果
SNSから始められます
続けられる体制があるなら、反応が早いSNSのほうが手応えを得やすい。
ただし、その人が抜けると止まります。並行して記事を月1本でも積んでおくと、後から効いてきます。
診断結果
記事を月1本に絞ります
両方に手を出すと、どちらも中途半端になって止まります。1つに絞ってください。
SNSは頻度が落ちると届かなくなりますが、記事は本数が少なくても残ります。時間が限られるなら記事のほうが向いています。
SNSとSEO、先に選ぶ判断軸は3つ

どちらを先にするかは、3つの問いで判断できます。商材、検索のされ方、社内の人です。
2つ以上が当てはまればSNS、そうでなければ記事から始めます。迷ったまま両方に手を出すより、片方に絞るほうが早く進みます。
見た目で決まる商材か
飲食、美容、アパレル、インテリア。写真1枚で価値が伝わる商材はSNSが向いています。
逆に、説明しないと分からない商材は写真では伝わりません。比較や検討が必要なものは、文章のほうが向いています。
価格の幅が広いもの、条件によって内容が変わるもの、専門的な判断が要るもの。これらは1枚の画像では説明しきれません。
名前で検索されるか
すでに社名やサービス名で検索されているなら、その受け皿を整えるほうが先です。指名検索がある状態は、認知が足りている証拠です。
まったく知られていない場合は、認知を作る必要があります。検索されるのを待てないので、この場合はSNSが選択肢に入ります。
発信できる人がいるか
SNSは属人性が高く、顔や名前を出せる人がいるかで結果が変わります。担当者が交代すると続かなくなることもあります。
社内にその人がいないなら、SNSは動きません。記事なら、書ける人が誰でも引き継げます。
SNSを先にすべき場合

2つの軸で整理すると、SNSを先にできる条件は限られます。見た目で決まる商材で、なおかつ発信できる人がいる場合です。
どちらか一方でも欠けると、記事から始めるほうが確実です。写真で伝わらない商材や、発信する人がいない会社ではSNSが回りません。
このサイトの場合
このサイトはSNSを運用していません。記事だけで29本を積み上げています。
理由は2つです。ホームページ制作やSEOは写真では伝わらないこと、そして1人で両方は回せないと判断したことです。
SNSが不要という意味ではありません。時間を1つに集めたほうが、成果が出るまでが早いと考えた結果です。
記事が一定数たまった段階で、図解を素材にしてSNSを始める選択肢もあります。順番の問題として、いまは記事に寄せているだけです。
後からもう片方を足すとき

片方が回り始めたら、もう片方を足せます。このときゼロから作る必要はありません。
すでにあるものを別の形に変換します。記事なら切り出して投稿に、投稿ならまとめて記事にできます。
記事から投稿へ
1本の記事から、投稿を数本作れます。見出しごとに要点を切り出し、図解をそのまま画像として使う形です。
このサイトでは記事ごとに図解を5枚作っています。SNSを始めるなら、この素材がそのまま使えます。
投稿から記事へ
反応がよかった投稿をまとめて、1本の記事にします。すでに読まれた実績があるので、記事にしても外れにくくなります。
ただし投稿をそのまま並べただけでは記事になりません。検索する人が知りたい順に並べ替える作業が要ります。
この方向なら、記事を書く負担が下がります。書き起こす手間が減り、投稿がそのまま構成の素材になります。
よくある質問
本当に両方やってはいけませんか。
担当が複数いるなら両方できます。1人の場合に、両方が中途半端になりやすいという話です。人員で判断してください。
SNSはどれを選べばいいですか。
商材によります。写真が主役ならInstagram、実名での信頼が重要ならFacebook、更新頻度を上げられるならXです。1つに絞ってください。
記事はどのくらいで成果が出ますか。
公開から数か月かかります。すぐに結果が欲しい場合は広告のほうが向いています。記事は時間をかけて積み上げるものです。
SNSをやめると検索順位は下がりますか。
直接は下がりません。SNSの反応そのものがランキング要因ではないためです。ただし認知が減れば、名前で検索される回数は減ります。
SNSからサイトに人を送れますか。
送れますが、プロフィール欄のリンクなど経路が限られます。投稿本文からのリンクは表示が制限されることもあるため、導線は事前に確認してください。
まとめ
SNSと記事は、求められる更新の頻度が違います。両方やっても負荷は減らず、担当が1人なら片方が止まります。
残るものにも差があります。記事は積み上がり、投稿は流れて消えます。
判断は3つの問いで決まります。見た目で決まる商材か、名前で検索されるか、発信できる人がいるか。2つ以上が当てはまればSNS、そうでなければ記事からです。
まず、自社の商材が写真1枚で伝わるかを考えるところから始まります。伝わらないなら、記事に時間を集めてください。


