ブログはどこに置くか|サブディレクトリとサブドメイン、差は出るのか

「ブログはサイトの中に作るべきか、別に立てるべきか」「サブディレクトリのほうがSEOに強いと聞いた!」と迷っていませんか?
制作会社によって言うことが違い、根拠も示されないまま決められてしまうことがあります。
この記事では、URLのどこが変わるのか、Googleの公式見解、後から移した場合にかかる期間、そして決め方の順番までを解説します。
これからブログを始める事業者の方が、後から動かさずに済む置き場所を選べるようになります。
サブディレクトリとサブドメインでURLのどこが変わるか

まず用語を揃えます。同じドメインを持っていても、どの位置に置くかで住所の分かれ方が変わります。
サブディレクトリはドメインの中
ドメイン名の後ろにスラッシュで区切って階層を作る形です。同じサイトの一部として扱われ、URLの先頭部分は変わりません。
中小事業者のサイトでは、この形が最も多く選ばれています。ひとつのWordPressの中で完結するためです。
サブドメインはドメインの手前
ドメイン名の前に別の文字列を付ける形です。同じドメインを共有していますが、URLの先頭が変わります。
サーバーやシステムを分けやすく、本体と違う仕組みで動かしたいときに使われます。管理画面も別になります。
別ドメインは無関係の住所
ドメインごと取得して独立させる形です。技術的には完全に別のサイトになります。
ブランドを分けたい場合には選ばれますが、本体との関係は自分でリンクを張って示すしかありません。
費用も変わります。ドメインの取得と更新の費用が別に発生し、サーバーの契約も分けるなら二重になります。運用の手間だけでなく、固定費が増える選択です。
ブログの3つの置き場所の性質

検索での扱いより先に、毎週の更新のしやすさが変わります。ここを軽く見ると、更新が止まる原因になります。
管理画面と更新のしやすさ
サブディレクトリなら、本体とブログがひとつの管理画面に収まります。ログインは1回で済み、更新の作業も1か所です。
サブドメインや別ドメインでは、多くの場合システムが分かれるため管理画面も2つになります。担当者が1人なら、この手間がそのまま更新頻度に響きます。
デザインを分けられるか
逆に、分けたほうが都合がよい場合もあります。本体はしっかりした会社案内、ブログは読みやすさ優先という具合に、見せ方を変えたいときです。
同じ管理画面にあると、デザインの自由度はテーマの範囲に縛られます。この判断は事業の見せ方の問題で、検索の話ではありません。
ただし分けた場合、ロゴや配色を変えるたびに2か所を直すことになります。見せ方の自由と引き換えに、統一を保つ作業が増えます。
Googleの公式見解は「どちらでも構わない」

ここが本題です。Googleの検索スターターガイドには「サブドメインかサブディレクトリか」という項目があり、ビジネス上意味があればどちらでも構わないと書かれています。
公式が挙げている判断基準
公式が示しているのは2つです。サブディレクトリに分割するとサイトの管理が容易になるかもしれないこと、サイトのトピックや業種によってはサブドメインに分けることに意味があるかもしれないこと。どちらも運用側の都合です。
注目したいのは、この項目が置かれている場所です。この項目は、SEOの迷信を並べたセクションの中にあります。どちらが検索に有利かという問いの立て方そのものが、公式には迷信として扱われています。
同じ項目に並んでいる他の迷信
同じセクションには、上位表示のための魔法の文字数は存在しないこと、どのトップレベルドメインを使うかは考慮されないこと、見出しの順番が正しくなくても検索では問題にならないことなどが並びます。
一方で公式は、ディレクトリごとに更新頻度を学習してクロールの頻度を変えているとも書いています。つまり、構造がまったく無関係というわけではありません。ただしそれはクロールの効率の話で、順位の有利不利とは別です。
後からブログを移すと、戻すのに1年かかる

「あとで変えればいい」と考えがちですが、移転には想像より長い時間がかかります。
301リダイレクトの維持期間
公式のサイト移転ガイドには、リダイレクトをできるだけ長く、一般的には1年以上保持するよう書かれています。理由も示されていて、この期間にGoogleが古いURLを指す他サイトのリンクを再クロールし、評価を新しいURLへ移すためです。
つまり移転作業を終えても、1年間は古い住所を生かし続ける必要があります。サーバーの契約も、その分だけ維持することになります。
アドレス変更ツールが使える場合
公式には、Search Consoleのアドレス変更ツールを使うよう案内があります。ドメインを移す場合は、使っていないものも含めてwwwのあるなし両方について申請するよう書かれています。
ただし例外もあります。HTTPからHTTPSへの移行では、このツールを使う必要はないと明記されています。
また、移転の前後で記事の中身まで書き換えると、順位が動いた原因が分からなくなります。移すときはURLだけを動かし、中身は触らないでおくほうが後の判断が楽になります。
SELF CHECK
ブログを更新するのは、誰ですか。
診断結果
サブディレクトリにします
1つの管理画面で完結するため、更新の手間が増えません。デザインも自動的に揃います。
検索での有利不利はどちらでも変わりません。決め手になるのは、毎週の更新のしやすさです。
診断結果
サブドメインも選択肢になります
管理画面を分けられるため、本体サイトを触らせずに運用できます。権限の設計が単純になります。
ただし更新のたびに2つの管理画面を見に行くことになります。その手間を許容できるかで判断します。
診断結果
サブドメインにします
見た目もデザインも別物にできます。本体サイトとは異なる読者層に向ける場合に向いています。
将来的に独立させる可能性があるなら、最初から分けておくほうが移行が楽になります。
診断結果
分けません
迷う程度なら、分ける理由がないということです。サブディレクトリにしておきます。
後から移すことはできますが、転送の設定を1年以上保つ必要があり、評価が戻るまで数か月かかります。最初の判断で決めておくほうが安全です。
ブログの置き場所の決め方

公式が検索での差を否定している以上、判断の材料は運用側にしかありません。
更新する人が同じならサブディレクトリ
本体もブログも同じ担当者が更新するなら、管理画面は1つのほうが続きます。ログインの手間が2倍になるだけで、更新が滞る例は珍しくありません。
逆に、ブログだけ別の担当者や外部に任せるなら分ける意味が出ます。本体を触らせずに、ブログだけの権限を渡せるためです。
迷ったら分けない
判断がつかないなら、分けないほうが安全です。後から分けるより、分けたものを1つに戻すほうが手間が大きくなります。
1つにまとめておけば、内部リンクで本体とブログをつなぐのも簡単です。分かれていると、同じサイト内のリンクとして扱えなくなります。
記事が数本しかない段階なら、なおさら分ける理由がありません。分けて困るのは、本数が増えて構造を直したくなったときです。
まとめ
サブディレクトリとサブドメインのどちらが検索に有利かという問いに、Googleは答えを出していません。公式のスターターガイドは、ビジネス上意味があればどちらでも構わないとしています。しかもその記述は、SEOの迷信を集めたセクションの中にあります。
決め手になるのは運用です。更新する人が同じなら管理画面は1つのほうが続きますし、見せ方を分けたい事情があるなら分ける意味があります。そして一度決めたら、移すのに1年がかりになることを前提に選びます。
ちなみにこのサイトは、記事をサブディレクトリにも入れずルートの直下に置いています。ブログと会社案内を分ける発想がなく、記事そのものが営業の中身だからです。階層を1つ減らしたぶん、URLも短くなっています。
まずは自社サイトのURLを見て、ブログ部分の先頭がどうなっているかを確認するところから始まります。すでに分かれているなら、管理画面が2つになっていないかを見てください。


