WordPressで作るメリット|プラグインを入れないという選択肢

「WordPressのほうがいい?」「プラグインは何を入れればいい!」と迷っていませんか?
解説を読むと推奨プラグインが10個ほど並び、入れる前提で話が進みます。
この記事では、WordPressが選ばれる理由、向かないケース、作成ツールとの費用の違い、プラグインを入れないという選択、導入後に続く作業までを解説します。
制作方法を検討している方が、自社が続けられる形かどうかを判断できるようになります。
WordPressが選ばれる理由は自由度にある

WordPressの最大の利点は、できることの幅が広く、なおかつ触れる人が多いことです。無料であることは結果のひとつにすぎません。
世界で最も使われているCMSのため、対応できる制作者も情報も多くあります。依頼先を変えたくなったときに、引き継げる相手が見つかります。
制約が少ない
デザイン、機能、URLの構造、出力するHTML。どれも制作側で決められます。作成ツールのように、用意された枠の中で組む必要がありません。
このサイトも自作テーマで動いています。SEOに必要な出力はすべてテーマ側に持たせているため、追加のプラグインを使っていません。
移せる
サーバーを変える、制作会社を変える、自分で管理する。どの選択も取れます。データもファイルも手元にあるためです。
作成ツールの場合、解約するとサイトごと消えます。この差が、長く運用するほど効いてきます。
WordPressが向かないケースもある

WordPressは万能ではありません。判断の軸は2つ、公開後に更新するかと、社内に触れる人がいるかです。
どちらも満たさないなら、作成ツールのほうが向いています。自由度は使わなければ意味がなく、管理の手間だけが残ります。
更新しないサイト
会社概要と連絡先だけの数ページで、内容が年単位で変わらない。この場合、更新機能は使われません。
それでも本体やテーマの更新は必要になります。つまり、使わない機能のために管理を続けることになります。
触れる人がいない
社内に担当者がおらず、制作会社にすべて任せる。この場合、更新のたびに費用と時間がかかります。
作成ツールなら、慣れていない人でも文章の差し替え程度は自分でできます。誰が触るかを先に決めてから、方式を選んでください。
WordPressとWix・Jimdoの違い

比較するときは、月額の金額だけを見ないでください。何が含まれ、やめたときに何が残るかで実質の費用が変わります。
WordPressは本体が無料で、かかるのはサーバーとドメインの費用です。作成ツールは月額に本体の利用料が含まれます。
費用の構造
作成ツールの月額には、サーバー、システム、サポートが含まれます。個別に契約する必要がないぶん、始めやすい形です。
WordPressはサーバー代だけなら月1,000円程度から運用できます。ただし制作費が別にかかるため、初期の総額は上回ることが多くなります。
解約したとき
作成ツールを解約すると、そのサービス上のサイトは表示されなくなります。文章や画像は取り出せても、サイトそのものは移せません。
WordPressはファイルとデータベースが手元に残るため、別のサーバーへ移せます。この違いは、長く続けるほど大きくなります。
できることの幅
作成ツールは、用意された機能の範囲で作ります。範囲内なら早く、範囲を超えると対応できません。
WordPressは制約が少ないぶん、何をどこまで作るかを自分で決めることになります。決められない場合は、かえって進みません。
WordPressでプラグインを入れないという選択

WordPressの解説では、プラグインで機能を足せることがメリットとして挙げられます。ただし増やすほど読み込みが増え、管理する対象も増えます。
このサイトはプラグインを1本も使っていません。SEO、目次、構造化データ、問い合わせまですべてテーマ側で実装しています。
増やすと何が起きるか
プラグインごとにCSSとJavaScriptが追加され、全ページで読み込まれます。使っていないページでも読み込まれるため、表示が遅くなります。
実際にこのサイトでも、記事ページに出力が1つもないプラグインのファイルが読み込まれていました。削除したところ、フロント側のプラグイン読み込みが0本になりました。
更新が止まったものが残る
プラグインの開発が止まると、脆弱性が見つかっても修正されません。表示に影響しないので、動いているうちは気づきにくい部分です。
このサイトには、「WordPress4.9.7まで確認済」と表示された目次プラグインが入っていました。現行は7.0.3なので、8年近く更新されていないものが動いていたことになります。
入れる前に確認すること
最終更新がいつか、有効インストール数がどれくらいか、テーマの機能と重複していないか。この3つを見てから入れます。
そして入れたら、使わなくなったときに削除します。停止しただけでは、ファイルがサーバーに残り続けます。
WordPressを導入したあとに続く作業

WordPressは公開して終わりではありません。本体、テーマ、プラグインがそれぞれ更新されます。
これを続けられるかどうかが、方式を選ぶ実質的な条件です。更新を止めると、脆弱性が残ったまま動き続けます。
月に1度は管理画面を開く
更新の通知は管理画面にしか出ません。ログインしなければ、何本たまっているかも分かりません。
頻度は月1回で足ります。更新の前にバックアップを取っておけば、不具合が出ても戻せます。
誰が担当するかを決めておく
制作会社に保守を頼むか、自分でやるか。決めずに公開すると、どちらもやらない状態になります。
公開から数年たって初めて管理画面を開くと、更新が何十件もたまっていることがあります。この状態から一気に更新すると、不具合が出ても原因を切り分けられません。
保守を依頼する場合は、含まれる作業の範囲を確認してください。更新だけなのか、不具合の対応まで含むのかで金額が変わります。
よくある質問
WordPressは無料で使えますか。
システム本体は無料ですが、サーバーとドメインの費用がかかります。制作を依頼する場合は制作費も別にかかります。
プラグインは何本まで入れていいですか。
本数の上限はありません。ただし増えるほど読み込みと管理の対象が増えます。テーマで実現できるものは、テーマ側に寄せたほうが軽くなります。
セキュリティが不安です。
本体とテーマ、プラグインを更新していれば、大半の問題は防げます。更新を止めることのほうが危険です。
いま作成ツールで作ったサイトを移せますか。
文章と画像は取り出せますが、そのまま移すことはできません。実質的に作り直しになるため、移行の前に費用を確認してください。
まとめ
WordPressのメリットは、自由度が高く、なおかつ触れる人が多いことです。依頼先を変えても引き継げます。
向くのは、公開後に更新を続ける場合です。更新しないなら、自由度は使われないまま管理の手間だけが残ります。
プラグインは入れるほど重くなり、更新が止まったものは脆弱性になります。テーマで実現できるものは、テーマ側に寄せてください。
まず、公開後に誰がサイトを触るかを決めるところから始まります。担当者がいないなら、作成ツールのほうが続きます。


