ホームページを自分で作る|作ったあとに詰まる3か所

「ホームページを自分で作るか、頼むか」で迷っていませんか?
調べても決まらないのには理由があります。記事を書いた側の立場で、結論が最初から決まっているからです。
この記事では、自分で作って足りるケース、実際に詰まる3か所、途中から依頼する分け方、判断の順番までを解説します。
やってみてから決められる形が分かります。
ホームページを自分で作る記事は、書いた側の立場で結論が変わる
検索して出てくる記事は、大きく2種類に分かれます。そして、どちらも結論が先に決まっています。
制作会社の記事は「頼むべき」に向かう
「作ること自体は誰でもできるが、集客できるサイトを作るのは別の話」という書き方をします。事実として間違っていません。
ただし、その先で自社サービスに誘導されます。制作を受ける立場なので当然です。
読むときは、記事の運営元を先に確認してください。情報が誤っているわけではなく、向かう先が決まっているという意味です。
ツール会社の記事は「作れる」に向かう
「専門知識がなくても質問に答えるだけで作れる」という書き方です。こちらも事実ですが、自社ツールへの誘導が目的です。
どちらの記事も情報は正しい。ただ、向かう先が決まっています。
実際、操作は難しくありません。テンプレートを選んで文字と画像を差し替える。この作業自体は1日で覚えられます。
問題は、その先に何を載せるかです。ツールの記事は、そこにあまり触れません。
判断の基準を自分で持つ
当サイトも制作を受けています。その立場でも、自分で作って足りるケースはあると考えています。
会社の実在を示すだけなら、3ページで足ります。検索からの集客を狙わないなら、制作会社に依頼する必要はありません。
基準は1つで足ります。検索からの集客を狙うかどうかです。狙わないなら、自作で足りる可能性が高い。
狙うなら、制作の段階から構成を設計する必要があります。あとから直すより、最初から組んだほうが費用も抑えられます。
ホームページを自分で作って足りるケース

次のどれかに当たれば、自作から始めて構いません。途中で行き詰まれば、あとから依頼に切り替えられます。
会社の実在を示すだけでよい
取引先や採用の応募者が調べたときに、事業内容と所在地が確認できる状態を作る。この目的なら、必要なのは3ページです。
会社概要、事業内容、問い合わせ先。これ以上のページは、目的に対して過剰です。
取引先が調べるのは、会社名、所在地、事業内容、連絡先。この4つです。これ以上の情報を求めていません。
逆に、ページを増やしすぎると更新が追いつかなくなります。古い情報が残っているほうが印象を悪くします。
検索からの集客を狙わない
紹介や既存の取引で仕事が回っている、広告で集客している。こうした場合、検索での順位は優先度が下がります。
集客を目的にしないなら、SEOを考慮した構成も不要です。見た目が整っていて、内容が正確であれば足ります。
判断の材料は、いま仕事がどこから来ているかです。紹介が9割なら、検索の順位は当面の課題になりません。
更新を自分で続けたい
週に何度も内容が変わる、お知らせを頻繁に出す。こうした運用なら、自分で触れる状態にしておくほうが早い。
更新のたびに依頼すると、費用と時間がかかります。自分で作れば、その日に反映できます。
ただし、更新できる状態にするのは制作会社に依頼しても可能です。WordPressで組んでもらい、更新方法を教わる形です。
この場合、初期費用はかかりますが、以降の更新は自分でできます。長期では安く済むことが多い。
ホームページを自分で作ると詰まる3か所

ここが本題です。結論から書くと、詰まるのはツールの操作ではありません。
原稿が書けない
最も多い失敗です。ノーコードツールの操作は1日で覚えられますが、載せる文章が書けずに止まります。
事業内容を説明する文、強みを伝える文、選ばれる理由。これらを言葉にする作業が、実装より時間がかかります。
書けない原因は文章力ではありません。原因は、何を書くべきかが決まっていないことにあります。
進める方法があります。手元の資料から集めることです。会社案内、見積書、過去に送ったメール。すでに書いた文章が材料になります。
もう1つは、話して録音することです。事業内容を人に説明するつもりで話し、それを文字にする。ゼロから書くより早く進みます。
写真が用意できない
2番目に多いのがこれです。テンプレートの写真は素材写真なので、差し替えないと他社と同じ見た目になります。
スマートフォンで撮ったものでも構いません。ただし明るい場所で、水平を意識して撮ります。暗い場所で撮った写真は、加工しても限界があります。
人物や施工現場の写真がある業種は有利です。無い業種は、図やアイコンで代替する設計にします。
素材写真をそのまま使うと、他社と同じ見た目になります。訪れた人が実在を確認できる材料にもなりません。
公開後に順位が付かない
公開しただけでは、検索から人は来ません。索引に登録され、順位が付くまでに数か月かかります。
この段階で「作ったのに問い合わせが来ない」と感じますが、作ることと集客は別の作業です。集客を狙うなら、記事を積む工程が別に必要になります。
期間の目安は3か月から半年です。それまでは、検索からの流入はほとんどありません。
この期間を待てないなら、広告を使う選択もあります。作ったサイトを受け皿にして、広告で人を集める形です。
SELF CHECK
1ページ作ってみて、どこで止まりましたか。
診断結果
原稿だけ依頼します
最も多い詰まり方です。文章力の問題ではなく、何を書くべきかが決まっていないことが原因です。
先に手元の資料を集めるか、話して録音する方法を試してください。それでも進まなければ、原稿だけ依頼します。書けない状態で3か月止まるより、費用をかけて公開したほうが早い。
診断結果
撮り方を変えるか、設計を変えます
スマートフォンで撮ったものでも構いません。明るい場所で、水平を意識して撮ってください。暗い場所の写真は加工しても限界があります。
そもそも写真を見せる業種でなければ、図やアイコンで構成する設計もあります。その場合は構成から相談したほうが早い。
診断結果
自分で進められます
1ページ3日なら、3ページで9日。本業の合間でも公開まで到達できます。
公開前に点検だけ依頼する形が向いています。スマートフォンでの表示、フォームの送信と通知、索引への登録。この4点を見てもらえば、致命的な不備は防げます。
診断結果
別のツールを試します
操作で止まるのは珍しく、多くはツールとの相性です。他のサービスを1つ試してみてください。無料で使える範囲で判断できます。
2つ試して両方とも進まなければ、実装を依頼する形が現実的です。ただし原稿は自分で用意できるなら、その分の費用は抑えられます。
まず確認するのは、索引に登録されているかどうかです。Search ConsoleのURL検査にURLを入力し、「Googleに登録されています」と出るかを見ます。
登録されていなければ、順位も付きません。公開から2週間以内なら通常の流れなので待ちます。
途中から依頼するという分け方

全部を頼むか自分でやるかの二択ではありません。実際には、詰まった工程だけ依頼できます。
構成だけ依頼して自分で作る
何をどの順で載せるかだけを決めてもらい、実装は自分で行う形です。原稿の骨組みも含めてもらえば、書く作業も進みます。
制作費の大半は実装とデザインです。そこを自分でやれば、費用は大きく下がります。
費用の目安は数万円です。制作費の大半は実装とデザインなので、そこを自分でやれば大きく下がります。
作ってから点検を依頼する
自分で作り終えたあとに、見てもらう形です。スマートフォンでの崩れ、フォームの動作、検索での設定。
公開前に見てもらえば、致命的な不備を防げます。1回の点検で済むので、費用も限られます。
確認してもらうのは4点です。スマートフォンでの表示、フォームの送信と通知、索引への登録、noindexが残っていないか。
とくにフォームは自分では気づきにくい。実際に、送信処理を持たないフォームを公開していた例があります。押してもアラートが出るだけの状態でした。
原稿だけ書いてもらう
取材を受けて、文章だけ書いてもらう形です。配置は自分で行います。
原稿で止まっている場合、ここを外すだけで前に進みます。書けない状態で3か月止まるより、費用をかけて公開したほうが早い。
1ページあたり2万円から5万円が目安です。書けない状態で3か月止まるより、費用をかけて公開したほうが早い。
ホームページを自分で作る判断の順番
迷っている段階で決める必要はありません。考えるより、1ページ作ってみれば分かります。
まず1ページ作ってみる
無料で試せるツールがあります。会社概要のページを1枚だけ作ってみてください。
この作業で、自分がどこで止まるかが分かります。操作で止まるのか、文章で止まるのか。判断材料は、やってみないと得られません。
作るのは会社概要が向いています。事業内容、所在地、代表者名、連絡先。載せる情報が明確なので、構成で迷いません。
この段階で、ドメインやサーバーの契約は不要です。無料の範囲で試して、続けられると判断してから契約すれば足ります。
3日で公開できたか
1ページに3日以上かかったなら、残りのページも同じ速度です。3ページで9日、5ページで15日。
それが許容できる期間かを考えます。本業の合間にやるなら、実際にはその倍を見ておきます。
時間を計っておくと判断しやすくなります。調べた時間、書いた時間、操作した時間。どこに一番使ったかが分かります。
詰まった箇所だけ依頼する
原稿で止まったなら原稿を、写真で止まったなら撮影を依頼します。全部を任せる必要はありません。
この分け方なら、自分でできる部分の費用は発生しません。
この分け方なら、自分でできる部分の費用は発生しません。全部を任せる形と比べて、総額は抑えられます。依頼する範囲が狭いほど、見積もりも明確になります。
まとめ
自分で作るか頼むかは、立場のある記事を読んでも決まりません。迷う時間を使うより、1ページ作ってみるほうが早い。
詰まるのは操作ではなく、原稿と写真です。ここで止まったなら、その工程だけ依頼すれば足ります。
まず会社概要のページを1枚、無料のツールで作ってみてください。3日で終われば自分で進められます。終わらなければ、どこで止まったかが次の判断材料になります。
止まった箇所が分かれば、相談するときも具体的に伝えられます。「ホームページを作りたい」より「原稿が書けないので、そこだけ頼みたい」のほうが、見積もりも正確に出ます。


