ホームページとLPの違い|LPを作っても人が来ない理由と、先に必要なもの

「LPのほうが安く作れる?」「1ページで問い合わせが増える!」と考えていませんか?
比較の記事はページ数や構成の違いを並べますが、公開後に何が要るかまでは書かれていません。
この記事では、人の集め方の違い、LPに人が来ない理由、費用の比べ方、作る順番を解説します。
はじめてLPを考える方が、制作費だけで比べずに自社に必要なほうを選べるようになります。
ホームページとLPの違いは、人の集め方にある

ホームページとLPの違いは、ページ数ではありません。人をどこから集めるかが違います。
| 比べる点 | ホームページ | LP |
|---|---|---|
| 人が来る経路 | 主に検索 | 主に広告 |
| ページの数 | 関心ごとに複数 | 目的に絞って1枚 |
| 止めたとき | 記事からの流入は残る | 広告を止めると流入も止まる |
この前提が違うため、構成もページ数も変わってきます。どちらを作るかは、ページ数ではなく、人をどこから連れてくるかで決めてください。
ページ数の違いは、結果にすぎない
LPが1枚なのは、広告を押した人をほかのページへ逃がさないためです。目的が1つに絞られているので、1枚で足ります。
ホームページが複数のページを持つのは、検索から入る人の関心がばらばらだからです。費用を調べたい人と実績を見たい人では、必要なページが違います。
ページ数から考え始めると、この違いを見落としてしまいます。
止めたときに、何が残るか
広告を止めると、LPを見る人はその日からいなくなります。ページは残っても、たどり着く経路がなくなるためです。
記事で人を集めている場合は、更新を止めても、検索からの流入はしばらく続きます。この差が、長い目で見たときの費用に効いてきます。
公開して半年後に何が残っているかで考えると、判断が楽です。広告を止めた翌日に数字が戻る前提で始めるのか、時間はかかっても積み上がる形にするのか。ここが最初の分かれ目です。
LPを作っても、人は来ない

LPを作れば問い合わせが増えると考えると、公開後に困ります。LPは受け皿であって、人を連れてくる仕組みではありません。
必要なのは、人をLPまで運ぶ経路と、それを支える予算か時間です。どちらも用意せずに作ると、誰も見ないページが1枚残るだけになります。作る前に、どこから人を連れてくるかを決めてください。
検索から見つけてもらいにくい理由
1枚だけのページは、検索で表示される機会が限られます。ページが1枚しかないため、狙える語も1つか2つに絞られます。
記事を積み上げる構造がないので、時間がたっても検索からの流入は増えにくいままです。そもそもLPは、検索で集めることを前提に作られていません。
検索から人を集めたいなら、記事を足していけるホームページのほうが向いています。
広告とセットで考える
LPが力を発揮するのは、広告と組み合わせたときです。検索広告やSNSの広告の受け皿として使い、押した人を申し込みまで運びます。
Google 広告では、ランディングページの利便性が品質スコアの要素の1つです。押した人にとって関係があり役に立つページかどうかが、広告の評価にもかかわります。
広告の予算を確保できないなら、LPを作る意味は薄くなります。
広告以外で人を送る方法もある
広告を出さなくても、ほかの経路があればLPは使えます。名刺やチラシ、展示会の資料に二次元コードを載せて、LPへ案内する方法です。
既存のお客さんへのメールや、SNSの投稿から送ることもできます。どの経路も、LPへ人を送る量は自分で動かす必要があります。
何も経路がないまま作ると、公開しても見る人がいない状態が続くことになりかねません。
ホームページとLPの費用は、制作費だけでは比べられない

LPの制作費は、ホームページより安く収まることが多くあります。ページが少なく、設計する範囲も限られるためです。ただし、総額は制作費だけでは決まりません。
| 比べる点 | ホームページ | LP |
|---|---|---|
| 制作費 | 高めになりやすい | 安めに収まりやすい |
| 公開後にかかるもの | 記事を書く時間 | 毎月の広告費 |
| 成果までの期間 | 時間がかかる | 広告を出した日から |
速さを取るならLP、続けやすさを取るならホームページになります。
広告費は、続けるほど積み上がる
制作費が安くても、毎月の広告費が続けば、総額は月ごとに積み上がります。広告を止めれば流入も止まるため、成果を保つには払い続けることになります。
見積を比べるときは、制作費に、広告費と続ける月数を掛けた額を足してください。1年分、2年分と並べると、どこで総額が入れ替わるかが見えてきます。広告費は、月ごとの成果を見ながら増やしたり減らしたりできる点も覚えておいてください。
記事は時間がかかるが、残る
記事で人を集める場合、お金の代わりに書く時間がかかります。成果が出るまでにも時間がかかり、すぐに数字は動きません。
ただし、積み上げた記事は残ります。更新を止めても、流入がすぐに消えることはありません。
どちらが優れているかではなく、自社が出せるのが予算か時間かで選んでください。書く時間を取れる人が社内にいるかも、あわせて考えます。
SELF CHECK
今の状況にいちばん近いのは、どれですか。
診断結果
LPと広告から始めます
LPと広告をセットで用意してください。少ない予算で試し、問い合わせ1件にかかる費用を見てから広告費を増やします。
診断結果
人を送る経路を先に決めます
広告以外にLPへ人を送る経路があるかを確かめてください。名刺やチラシ、メールで送れないなら、ホームページと記事から始めます。
診断結果
ホームページから始めます
会社概要や実績のページが、判断の材料になります。必要なページを作り、検索から人を集める記事を足していってください。
診断結果
中に1枚追加します
広告を出すなら、今のホームページの中にLPを1枚足す形が早く済みます。ドメインを分けずに作れます。
どちらを先に作るかは、目的で決まる

判断の軸は、売りたいものが1つに絞れるかと、広告費を出せるかの2つです。両方を満たすならLPが向いています。
どちらか一方でも欠けるなら、ホームページを先に作るほうが無駄になりません。迷う場合は、作ったあとに誰が、どこから見に来るのかを書き出してみてください。経路が書けないほうは、作っても見られないページになります。
LPが向いている場合
次の条件がそろうなら、LPと広告をセットで用意します。ホームページを作ってからLPを足すより、早く成果が出ることが多い形です。
- 売りたい商品やサービスが1つに絞れる
- 期間を区切ったキャンペーンを打つ
- 広告の予算を毎月確保できる
- 申し込みまでの道のりを短くしたい
キャンペーンが終わったら、LPは閉じるか、内容を差し替えて使い回してください。
ホームページが向いている場合
扱う商品やサービスが複数ある、会社の信用を示す必要がある、広告費をかけずに集めたい。こうした場合は、ホームページから始めます。
信用を示す場面では、会社概要や実績のページが判断の材料になります。取引先や採用の応募者は、LPだけでは判断できません。
検索から人を集めるには、記事を足していける形にしておくことも欠かせません。
両方を持つなら、役割を分ける

ホームページとLPは、どちらか一方を選ぶものとは限りません。役割を分けて両方を持つ形もあります。
記事で検索から人を集め、LPは広告の受け皿にする。集める場所と、決めてもらう場所を分けると、それぞれが本来の役割に集中できます。ただし、両方を同時に始める必要はありません。
どちらから始めるかは、広告を出すかどうかで決まります。
当サイトの構成
当サイトのトップページは、実質的にLPの形をしています。1ページの中に、サービス、実績、料金、問い合わせまでを縦に並べた構成です。
ただ、LPの形だけでは流入がありません。そのため記事を置き、検索から来た人がトップページへ回れるようにしています。広告費をかけない代わりに、記事を書く時間をかけている構成です。
先に作るほうを間違えない
広告を出すならLPから、出さないならホームページと記事から始めます。先にLPだけを作って広告を出さないと、公開した日から誰も見ない状態が続きます。
制作費を払ったあとに、広告の予算が残っていない。この順序だけは避けてください。作る前に、公開後の数か月分の広告費か、記事を書く時間を確保しておきます。どちらも用意できない段階なら、作るのを急ぐ理由はありません。
LPは、ホームページの中に置ける
すでにホームページがあるなら、その中にLPを1枚足す形が早く済みます。ドメインを分けずに作れるため、新しく取り直す手間もかかりません。
LPのページでは、ほかのページへのリンクを絞り、申し込みまで迷わず進めるようにしてください。ヘッダーのメニューを外すかどうかは、広告の目的に合わせて決めます。会社の信用を見せたいなら、会社概要へのリンクだけは残しておくと安心です。
ホームページとLPの違いに関するよくある質問
LPだけで、会社のサイトにできますか
できますが、取引先や採用の応募者が見る場合は情報が足りません。会社概要や実績を確かめたい相手には、複数のページがあるほうが向いています。
まずLPだけで始める場合も、会社概要のページは早めに足しておいてください。社名で検索した人が、会社の実態を確かめられる状態にしておくことが大切です。実績や代表者のあいさつも、少しずつ足していってください。
LPは、自分でも作れますか
作成ツールを使えば作れます。テンプレートを選び、文章と写真を入れ替えれば、見た目の整ったページはできあがります。
ただし、LPで成果を左右するのは構成と文章です。誰に、何を、なぜ今申し込むべきかが伝わるかを、デザインより先に詰めてください。広告を出しながら文章を少しずつ直し、数字の変化を見ていきます。
広告を出さずにLPを作る意味はありますか
経路があるなら意味はあります。名刺やチラシ、メールで人を送れるなら、LPは受け皿として働きます。
経路が何もないなら、見る人がいません。その場合は、LPより先にホームページと記事を整えるほうが、時間をかけた分だけ残るものがあります。経路が用意できた段階で、LPを足しても遅くありません。チラシやメールから送る場合も、何人がLPを開いたかは数えられるようにしておきます。
LPの広告は、いくらから始められますか
Google 広告では、1日に使う予算を自分で決められます。少ない金額から試すこと自体はできます。
ただし、1回のクリックにかかる費用は、業種や地域によって大きな差があるのが実情です。まず少ない予算で1か月ほど試し、問い合わせ1件にかかる費用を見てから、増やすかどうかを決めてください。広告の管理画面では、日ごとの費用とクリック数を確かめられます。
ホームページとLPで、ドメインは分けたほうがいいですか
多くの場合、分ける必要はありません。今のホームページの中に1枚足す形なら、新しいドメインの取得も管理も要りません。
商品のブランドを会社と切り離して見せたいなど、はっきりした理由があるときだけ分けてください。分けると、管理する場所が増え、更新の手間も増えます。ドメインやサーバーの更新の期限も、2か所分を管理することになります。
まとめ
ホームページとLPの違いは、ページ数ではなく人の集め方です。ホームページは主に検索から、LPは主に広告から人が来ます。
LPは受け皿で、人を連れてくる経路がなければ見る人はいません。費用は、LPなら広告費、ホームページなら記事を書く時間まで含めて比べてください。
まずは、売りたいものが1つに絞れるか、広告費を出せるかを書き出すところから始めます。